アキバ店員のPCパーツウォッチ
アキバ店員のPCパーツウォッチ
( 熱伝導グリス )
(2013/4/9 14:30)
熱伝導グリス
今回はCPUクーラーの装着時に利用する熱伝導グリスの売れ筋を調査してみた。売れ筋はショップによって大きく異なり、安価な製品が人気という声がある一方で、2,000円前後と高単価な製品が人気のショップも複数ある。特に2月に発売されたCOOLER MASTERのExtreme Fusion X1は、取材時点で売り切れというショップも多かった。
CUSTOM
ARCTIC COOLINGのMX-4がよく出ますね。性能重視のモデルは固めの製品が多いんですが、この製品は柔らかくて扱いやすく、性能も出しやすいということで評価されてます。中級クラス以上の方だと、親和産業のOverClock7ですね。ダイヤモンドパウダーが入っているので、下手に擦ったりするとヒートスプレッダに傷が付くという癖はありますが、性能面で評価されているので売れています。あと、使う方をかなり選びますが、液体金属のLIQUID Proもよく問い合わせを受けます。全くの液状で塗りにくい、導電性、アルミを侵食する、とかなりキワモノですが、性能は別次元なので、チャレンジャーな方には人気です。このあたり、使いやすさと求める性能次第なので、気になる方はぜひ相談していただければと思います。
オリオスペック
伸びるタイプのやつがよく売れます。固いやつは性能がでる製品もありますが、あまり売れないですね。最近だと、COOLER MASTERのExtreme Fusion X1が売れました。これも使いやすい製品です。あとは液体金属系もまだポチポチ出ますねぇ。
OVERCLOCK WORKS
PROLIMA TECHのPK-3が売れていますね。スペックとコストパフォーマンスが高いからだと思うのですが、PROLIMA TECHブランドということで購入している人もいると思います。特に30g入りは一度買うと使い切れないぐらいの量なので、かなりコストパフォーマンスが高いと思いますよ。
ツクモパソコン本店
今は、COOLER MASTERのExtreme Fusion X1です。1,880円という価格の割には熱伝導率が高いということで売れています。これを使ったうちのスタッフの話だと、今まで使っていたグリスよりも4~5度くらい下がったらしいんで。あとは、LIQUID Proの購入を検討している人も多いんですが、扱いが難しいので、説明をすると別の製品を選びますね。とにかく、最近はオーバークロックをするためなのか、価格が高めのグリスがよく売れます。多分、グリスって買う人は色々こだわっちゃうでしょうし、買わない人は元々付いているやつを使うでしょうからね。ちなみに、最近はシートタイプを選ぶ人は減りましたね。
ドスパラパーツ館
アイネックスのAS-05が定番アイテムですね。この製品はかなり前から販売されていることもあって、使っている人が多く、よく話題に挙がりますよ。それ以外では、ちょっと変化球気味なアイテムとして、EVERCOOLのTC-200がコンスタントに売れています。容量が200gと他に類を見ない大容量タイプですが、大量にPCを注文する法人の方が買っていますよ。
ソフマップ 秋葉原 リユース総合館
よく売れているのはGELIDのGC-ExtremeやアイネックスのAS-05ですね。当店では熱伝導率が10W/m・K付近のグリスが人気です。
パソコンハウス東映
値段と容量の多さで選ぶというか、どれも満遍なく売れていますね。一時期はワイドワークのWW-7783D-3.5Gが売れていました。まあ、グリスって一度付けたらCPUを外すのが面倒くさくて、なかなか塗り直さないですけどね。
ソフマップ 秋葉原 本館
一番売れているものといえば、アイネックスのGS-01ですね。1度使えれば十分ということで、価格が180円と非常に安いこのモデルが良く選ばれていますよ。
ZOA 秋葉原本店
よく売れているのは200円前後の安価なモデルですね。ほとんどの人はグリスの成分などは気にせずに、値段で選んでいる気がします。ちなみに、グリスを買う人は比較的年配の人が多く、CPUクーラーと一緒に買っていきますね。
パソコンショップ アーク
今は特にこれといった製品がないんですよね。最近のCPUは低発熱のモデルが多いので、グリスにこだわる理由がなくなってきているんですよね。リテールクーラーで満足という人も増えましたし、オーバークロックもそれほど流行っていませんし。グリスの性能差って全コアに100%の負荷がかかり続けたりとか、かなりPCに負荷がかかった状態以外では出にくいですしね。