SSDは価格上昇と品薄傾向続く、上げ幅は500～1,000円前後

• HDD
  やや下落
• SSD
  値上がり継続
• メモリ
  16GB×2が昨年比で倍額に
• CPU
  AMD「Ryzen」発売

全体は価格上昇に加えて品薄が目立つ、新製品はWD製NVMe SSDなど多数登場

　値動きの面では、全体的に上昇傾向が目立つ。

　M.2・NVMe対応SSDは、最安級のIntel 600pが値上がり。1TBの最安値が前回比1,000円高の税込42,800円、128GBが1,500円高の税込8,480円となっている。256GBが依然品薄の上、大容量品の在庫ショップ数も減って全体の平均を押し上げるとは踏んだり蹴ったりだ。

　加えて、Samsung 960 PROも発売当初から流通量が少なく、再入荷そのものがニュースになる有様。AMDの新製品「Ryzen」も最上位の1800Xから売れるなど、高性能モデルが持てはやされる秋葉原だけに、最速SSDの入手難は残念でならない。

メジャーブランドのモデルも値上がり傾向が続いている

WDブランドのM.2 SSD「WD Black PCIe」

M.2 SSDとしては厚手のヒートシンクを備えるTeamの「CARDEA PCIe M.2 SSD」

　2.5インチは、一頃幅を利かせた低価格品がすっかり影を潜めた。25日時点の容量別最安値を見ると、480～525GBはADATA SP550の480GBが税込13,800円だ。次点はSanDisk SSD Plusの480GBで特価(税込)15,098円、中心価格帯は17,000円弱。Crucial MX300、東芝Q300、SanDisk Z410とUltra IIなどは17,000円台でほぼ並んでいる。

　240～275GBは、CFD販売 S6TNMG2Lの240GBが特価(税込)7,980円で、Goldkey製240GBの税込8,480円が続く。3D NAND採用のLITEON新製品「PH5-CE240」や、WD Greenなども9,000円以下で入手可能だ。さらに1,000円足して9,500～10,000円の特価を探せば、MX300、Ultra II、SSD Plus、WD Blue、Transcend 220辺りが手に入るだろう。

　新製品に関しては、2月から3月にかけて多数のモデルが登場した。

　M.2/PCIeでは、HDDの大手・WesternDigitalからBlack PCIeが発売。2.5インチSATAのBlueとGreenに続き、今回はM.2・NVMe対応の高速SSD投入となった。最大データ転送速度は読み出し2,050MB/s、書き込み700～800MB/sで、調査時点の最安値は512GBが税込26,800円、256GBが税込15,500円となっている。

　その翌週には、メモリで知られるTeamから、M.2・NVMe対応の「CARDEA PCIe M.2 SSD」が出てきた。肉厚の赤いヒートシンクを搭載し、冷却能力の向上を図ったのが特徴。読み出し2,600～2,650MB/s、書き込み1,400～1,450MB/sと速度性能も高い。240GBと480GBが用意されているが、販売が始まったのは480GBで、価格は税込38,880円だ。

　さらに3月下旬、CFD販売ブランドとしては初のM.2・NVMe SSD、M2OPG1VNが出回り始めた。SMI製コントローラと3D NANDフラッシュメモリを採用し、読み出し2,000～2,500MB/s、書き込み1,100MB/s。価格は512GBが税込38,858円、256GBが税込21,578円で、在庫ショップ数はまだ少ない。

　2.5インチでは、OC向けメモリでつとに有名なCorsairから「Neutron XTi」が発売された。クアッドコアのPhison製コントローラとMLC NANDフラッシュメモリを採用しており、本体の赤い縁取りも特徴。1,920GBの特大容量が用意され、総書き込みは最大1,280TBWに達する。価格は1,920GBが税込109,800円、960GB税込が53,800円などだ。

　また、ADATAの上級PC向け新製品、Ultimate SU900も販売開始。SMI製コントローラと3D MLC NAND採用で、MTBF 200万時間、最大800TBWの高信頼・高耐久がうたわれている。価格は1TBが税込55,080円で、調査時点では品切れだが256GBは発売時に税込15,800円だった。