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コスパ重視で「勝つため」のゲーミングヘッドセット、ASUS Cerberus V2を試す

使用1回目からまさかの「ドン勝」、銃声や足音が聞き分けやすい味付け text by 浅倉吉行

ASUS Cerberus V2

 ASUSから新型のゲーミングヘッドセット「Cerberus V2」が登場した。アナログ接続タイプのモデルで、実売価格は税込7,538円。

 音質や使い勝手はもちろん、コストパフォーマンスを求めるユーザーには5,000~8,000円前後のモデルが人気となっており、最も競争が激しい価格帯といってもよいだろう。そうした中で、「Cerberus V2」はお買い得感があるモデルなのか、音質や使い勝手などをチェックしてみたい。

 ASUSのゲーミングブランドというと「ROG(STRIX)」シリーズが有名だが、ROGシリーズはコアゲーマー向け、今回紹介する「CERBERUS」シリーズは普及価格帯向けとなっている。

赤・青・緑の3色展開、旧モデルから音質や遮音性、強度などを改良

 まずは外観と基本機能から見ていこう。Cerberus V2は、53㎜の大口径ドライバーを採用し、取り外し可能なブームマイクと、インラインマイクの2系統のマイクを備えたアナログ接続のゲーミングヘッドセットだ。

 プラグは4極タイプの3.5mmで、3極対応の機器で使用するためのヘッドフォンとマイクの分岐・延長ケーブルも付属している。PCのほか、PlayStation 4やXbox One、スマートフォンなどでも使用できる。

カラーバリエーションは3色

 V2と名の通り、Cerberus V2は前モデル「Cerberus」のバージョンアップ版だ。メーカーが「Asus Essence drivers」と呼ぶ新型のドライバユニットや、遮音性を50%向上したイパヤッドを新たに採用、ヘッドバンドをステンレス製にすることで強度を70%向上させ、軽量化も図っているという。

インラインリモコン、マイクのミュートON/OFF、ボリュームコントロールが可能
プラグは4極で、ケーブルは布巻タイプ
マイクとヘッドフォンの分岐を兼ねた延長ケーブルと短めの延長ケーブルが付属している。

 カラーバリエーションは赤・青・緑の3色で、ユーザーが好みの色を選ぶことができる。偶然だと思われるが、どことなくAMD、Intel、NVIDIAの3社を彷彿させるようなラインナップだ。なお、バンドワイヤの部分は赤色を除いてすべてそのカラーで統一されている。

耳をすっぽりと覆うタイプのイヤーカップ、フィット感も良好

イヤーカップは大きめの作りになっており耳がすっぽりと収まる、フィット感も良く長時間使用も可能だろう

 続いては装着感を紹介しよう。ゲーミングヘッドセットは何か不快な部分があるとゲームに集中できなくなるので、フィット感や重さ、長時間使用して痛くならないかなど、音質と同じくらい使用感も重要なポイントだ。

 実際に使用してみると、見た目よりも軽い印象だ(本体重量335g)イヤーカップも大き目のつくりとなっており、耳を完全に覆い隠す形ですっぽり収まる。ヘッドバンド部分の作りもあいまってフィット感は良好だ。

ヘッドバンドのフレーム側(青い部分)はステンレス製で、剛性アップのほか軽量化にも寄与している
頭部に接する部分はやわらかいクッションになっている

 ただし、このあたりは頭の大きさや耳のかたちなど、個人差も出てくる部分なので、購入前にはなるべく店頭のデモ機に触れて確かめてもらいたい。なお、個人的に今回試した範囲で不快に感じる部分は無かった。

 また、PLYAERUNKONWN'SBATTLEGROUNDS(以下PUBG)を40分程度プレイしてみたが、特別蒸れることもなかったので、こうした部分もこの製品のポイントだ。

 使用中ヘッドセットを頻繁に触ることは無いと思うが、フレーム部分やイヤーカップに触れた際、若干音が響きやすいのが気になった。ASUSによると「音の響きを良くするため、イヤーカップの空間を広くとっている」とのことだ。ノイズ対策を優先するあまり肝心の音質が悪くなっては意味が無いので、このあたりは音質向上とのトレードオフといえるだろう。

ゲームに勝つための音質調整、銃声音の方向や足音を聞き取りやすくチューニング

53㎜の口径を備えるドライバと外径約110mm、内径約60㎜。フィット感も上場だ。
周波数帯域は20Hz-20KHz、インピーダンスは32Ω

 ゲーミングヘッドセットは音楽や映画鑑賞向けのヘッドホンとは違い、あくまでもゲームの中で必要な音を強く鳴らす傾向が強い。

 本製品もこの傾向を踏襲しており、ゲーム中の効果音などが聞き取りやすい味付けになっている。音楽鑑賞などに向いている調整ではないが、この特徴的な音がゲームで勝つために有利に働くことも多い。

 ゲーム向けに調整された音質は、ゲームのキャラクターの位置がつかみやすく反応しやすい。PUBGを例に挙げると、ほかプレイヤーの発砲音や敵の足音などが鮮明に聞こえ、明確に上下左右どちらの方向におり、どこに向かっているのかを聞き分けることができた。音の情報を正確に得られるかどうかは生死を左右するので、非常に重要だ。

 ちなみに、銃声や足音が聞き取りやすくなることがどれだけ効果的なのかを試すため、PUBGをプレイしていたのだが、1回目からまさかのドン勝(PUBG内における1位をとったこと)。もちろん、本ゲームは運要素が強いため、これを付けたからドン勝がとれるというものではないが、ゲームに必要な音情報を得られることは優位で、Cerberus V2がゲーム向けに十分な音質を持っていることは確認できた。

 なお、イヤホンなどと比べると若干音量が取りにくい部分もあるが、問題になるケースはあまりないだろう。

使用1回目からまさかの「ドン勝」、ゲームに必要な音情報は本製品で十分手に入れられる

マイクはブームマイクとインラインマイクの2系統、外ではブームマイクを取り外して

 マイクはブームマイクとインラインマイクの2系統を備えており、ユーザーが好きな方を選んで使用できる。ブームマイクは取り外し可能で、屋内ではブームマイク、屋外ではブームマイクを取り外してインラインマイクを使用するといったことも可能だ。

ブームマイク部分は自在に稼働する。しなやかで好みの形状に変形させやすい。
ブームマイクは着脱式で、取り外しも容易だ。
インラインマイクはリモコン部分に内蔵されている。

 なお、ブームマイクとインラインマイクは音質面差があるので、今回両方を取り比べてみた。

・ブームマイクの音質
・インラインマイクの音質

 ブームマイクは当然クリアな音声だが、インラインマイクは若干こもった感じの音声になってしまう。ゲームで使用する場合はなるべくブームマイク側を使用することをおすすめしたい。

 外での通話やちょっとした会話に使用する場合はインラインマイクは便利なので、ゲームにはブームマイク、普段使いやサブ的な扱いで使用する際はインラインマイクと、使い分けると良いだろう。

 使用していて少し気になったのがリモコンの位置で、インラインマイクの都合だと思うのだが、ヘッドフォンに近い位置に搭載されている。咄嗟にボリュームコントロールをする必要にせまれることはあまりないと思うが、思わぬ大音量が鳴った際や親の乱入などで急遽ミュートにしたいときには若干使いづらいかもしれない。

ゲーム向けの機能を十分に備えたヘッドセット、コスパ重視の手堅いモデルを求めるユーザーへ

 短時間ではあるが、試用した限りでは普及価格帯のモデルとして手堅い作りの製品であると感じた。装着感も特に不満になるような部分も無く、ゲーム中に重要となる銃声や足音なども聞き取りやすい。色が選べるという点もユーザー側には魅力になるだろう。

 ハイエンド帯が所有しているような7.1chサラウンドや多機能ソフトウェア、LEDの発光といったものはないが、ゲームに勝つための必要十分条件は満たしている。ぜひとも店頭で手に取って試してもらいたい一品だ。

[制作協力:ASUS]