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フライトシムもレースもバッチリ!200Hzの曲面ウルトラワイド液晶「MSI Optix MAG301CR2」

29.5型/2,560×1,080ドットで約5万円、ピボットにも対応 text by 坂本はじめ

ウルトラワイドで曲面かつ200Hz表示もサポートしている「MSI Optix MAG301CR2」。

 MSIの「Optix MAG301CR2」は、2,560×1,080ドットのWFHD解像度に対応した29.5型の曲面ウルトラワイドディスプレイであり、200HzのリフレッシュレートとAMDの動的ディスプレイ同期技術「FreeSync Premium」に対応したゲーミングモニターでもある。

 曲面ウルトラワイドでここまで高リフレッシュレートをサポートするモデルは珍しく、没入感と高フレームレート表示が両立できる貴重な1台となってる。今回はゲーミングモニター「Optix MAG301CR2」がどのような製品なのか、ゲームとの相性はどうなのか、特徴となる部分をチェックしてみよう。

200Hz駆動の29.5型ウルトラワイド曲面ゲーミングモニター約5万円でFreeSync対応/応答速度1msとほぼ全部入り

 冒頭で紹介した通り、MSI Optix MAG301CR2は200Hz駆動に対応した29.5型ウルトラワイド液晶採用のゲーミングモニターだ。画面解像度はWFHD(2,560×1,080ドット)で、応答速度は1ms(MPRT)、液晶パネルにはVA方式を採用している。

 MSI Optix MAG301CR2は曲面ディスプレイであり、その曲率は1500Rとなっている。本体サイズは703×287×512mm(幅×奥行×高さ)で、実売価格は5万円前後。

29.5型ウルトラワイド曲面ゲーミングモニター「MSI Optix MAG301CR2」。
本体背面。
画面解像度はWFHD(2,560×1,080ドット)で、最大200Hzのリフレッシュレートに対応している。
曲面パネルを採用した曲面ディスプレイであり、その曲率は1500R。

 本体背面下部に集約されたインターフェイス群は、DisplayPort 1.2a(1基)、HDMI 2.0(2基)、USB Type-C(DP Alt)、USB 3.2 Gen1 Type A(2基)、USB 3.2 Gen1 Type B(1基)、ヘッドホン出力、電源入力(DC IN)。また、電源スイッチとプログラマブルスイッチも、本体下部に配置されている。

 なお、200Hzのリフレッシュレートに対応しているのはDisplayPort接続時のみで、HDMI接続時は最大180Hzまでとなる。

本体背面下部インターフェイス群。DisplayPort 1.2a(1基)、HDMI 2.0(2基)、USB Type-C(DP Alt)、USB 3.2 Gen1 Type A(2基)、USB 3.2 Gen1 Type B(1基)、ヘッドホン出力、電源入力(DC IN)。
MSI Optix MAG301CR2は電源を内蔵していないため、付属のACアダプタからの電力供給が必要。
本体下部の正面右側には、電源スイッチが配置されている。
本体下部の正面左側には、プログラマブルスイッチが配置されている。このスイッチには、後述するGaming OSDで機能を割り当てることができる。
DisplayPort接続時。選択可能なリフレッシュレートは60、120、144、200Hz。
HDMI接続時。選択可能なリフレッシュレートは60、120、144、180Hz。

 本体背面にはOSD操作用のコントローラ(Navi Key)を装備。MSI Optix MAG301CR2はOS上でディスプレイの設定を行う「Gaming OSD」に対応しており、PCとディスプレイをUSB接続しておけば、背面のコントローラを用いることなくディスプレイの設定を行うことができる。

 また、本体背面にはリング状のRGB LEDが配置されている。このLEDはMSI MysticLightに対応しており、こちらも「Gaming OSD」などからイルミネーション制御が可能だ。

本体背面に配置されたOSD用のコントローラ(Navi Key)。
MSI Optix MAG301CR2は、OS上からディスプレイの設定を行う「Gaming OSD」に対応している。
本体背面に配置されたリング状のRGB LED。
PCとディスプレイをUSB接続していれば、「Gaming OSD」からLEDの制御が可能だ。

可動範囲の広いスタンドを標準搭載、ウルトラワイドでもピボットに対応

 MSI Optix MAG301CR2のディスプレイスタンドは、上下角度を-5~20度、左右角度を-30~30度、高さ調整を0~110mmの範囲で行える。ウルトラワイド液晶はどっしりと構えた印象があるが、MSI Optix MAG301CR2は可動範囲もそれなりに広く、位置の調節もしやすい。

上下角度をもっとも下向き(-5度)にした状態。
上下角度をもっとも上向き(+20度)にした状態。
左右角度をもっとも左向きにした状態。
左右角度をもっとも右向きにした状態。
高さをもっとも高く調整した状態。
高さをもっとも低く調整した状態。

 また、曲面ディスプレイには珍しくピボットにも対応しており、左右のどちら向きにも90度までパネルを回転させることが可能だ。縦方向にでの局面は見る機会があまりないので新鮮だ、相性のよいコンテンツなどがあれば有効に使えるかもしれない。

左回りで90度回転させた状態。
右回りで90度回転させた状態。

 付属品としてVESAマウント用のスペーサーも同梱されており、75×75mmのVESAマウントに対応したモニターアームなどを利用することができる。トリプルディスプレイにしたり、机との隙間が無い高さで使用したい時などに活用できるので、接地面での自由度は高い。

付属品のVESAマウント用スペーサー。
本体背面にVESAマウント用スペーサーを取り付けたところ。

シミュレーター系ゲームとの相性は抜群、レースもフライトも一段上の楽しさGeForce RTX 3090搭載PCでMSI Optix MAG301CR2向けのゲームをテスト

MSI GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G。GeForce RTX 3090を搭載するウルトラハイエンドビデオカードだ。

 MSI Optix MAG301CR2の表示性能を試すために、GeForce RTX 3090搭載ビデオカード「MSI GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G」と、Ryzen 7 5800Xを搭載したAMD B550環境を用意した。

 今回はこのテスト機材を使って、ウルトラワイド曲面ゲーミングモニターであるMSI Optix MAG301CR2でプレイするのに適していると思われるゲームタイトルとして、「Forza Horizon 4」と「Microsoft Flight Simulator」を試してみた。

高フレームレートとも曲面ウルトラワイドとも相性が良い「Forza Horizon 4」

 オープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 4」は、ウルトラワイドディスプレイに対応しているだけでなく、最新世代のGPUとゲーミング性能の高いCPUを組み合わせれば、WFHD解像度で200fps以上での動作が狙えるタイトルだ。実際、今回用意した環境では、ベンチマークモードで平均212fpsを記録している。

Forza Horizon 4はウルトラワイド(21:9)な画面解像度に対応しており、WFHD解像度を選択できる。
WFHD解像度かつ描画品質「ウルトラ」で実行したベンチマーク結果。200fpsを超えるフレームレートを記録している。

 実際にMSI Optix MAG301CR2でプレイしてみると、ウルトラワイドな曲面ディスプレイと200Hz駆動による滑らかな表示は、レースゲームであるForza Horizon 4と相性抜群で、フラットパネルや60Hz駆動のディスプレイとは明らかに異なる高い没入感が得られた。

 Forza Horizon 4は景観も美しく、映像を見る楽しさもあるので、ウルトラワイドの曲面ディスプレイとも相性がよい。もちろん、レース部分では高フレームレートが快適さを増してくれるので、Forza Horizon 4をより楽しむディスプレイとしてもMSI Optix MAG301CR2は相性が良いといえるだろう。

Forza Horizon 4は景観が美しいゲームなので、美麗な景色を楽しむという面で曲面のウルトラワイド液晶と相性が良い。
ドライバー視点での没入感も高い、こうしたシーンではウルトラワイドの恩恵が大きいと感じる。
高フレームレートでゲーム楽しめるので、もちろんドライビングも快適だ。

フライトをより楽しいものにしてくれるウルトラワイド液晶「Microsoft Flight Simulator」との相性も良し

 2020年に発売されたMicrosoft Flight Simulatorは、衛星画像や航空写真から高度に再現された地形を眼下にしながら、フライトを楽しめる最新のフライトシミュレーターだ。

 非常に高いPC性能を要求するのだが、画質や操作性のリアルさから人気を集めており、このゲームのためにハイエンドPCを導入するユーザーも多いタイトルとして知られている。

Microsoft Flight Simulatorもウルトラワイドな画面解像度に対応している。
WFHDで描画品質を「ウルトラ」にしたさいのフレームレート。超重量級のゲームで、現状最速クラスの機材でも60fpsには届かない。

 本タイトルは描画負荷の高さゆえに高フレームレートを出すことが困難なタイトルであり、現在のハイエンドPCでも200Hz駆動というMSI Optix MAG301CR2の長所を生かすことはできないのだが、ウルトラワイドな曲面ディスプレイという要素はフライトシミュレーターとの相性に優れている。

 広い視野ゆえに多くの情報を得られるコクピット視点や、上空から精緻に再現された地形を楽しむ遊覧飛行など、ウルトラワイドならではの情報量と、曲面パネルならではの没入感によって、Microsoft Flight Simulatorでのフライトはより楽しいものとなる。

ウルトラワイドと言えばフライトシミュレーターといくらいに相性は良い、画面の広さが楽しさを増してくれる。
コックピットの計器が一気に見られるのもウルトラワイド液晶の魅力だ。
没入感の高いディスプレイで見る上空からの夜景はなかなか素晴らしいものがある。

●フレームレート同期で滑らかに表示するならRadeonを用意、G-SYNC Compatibleでも動作はするが……

 MSI Optix MAG301CR2は、AMDのディスプレイ同期技術であるFreeSync Premiumに対応しており、Radeon RX 6000シリーズをはじめとする対応GPUと組み合わせることで、48~200Hzの範囲内でリフレッシュレートをフレームレートに同期させ、スタッタリングやティアリングを抑えた滑らかな映像表現でゲームを楽しむことができる。

 今回用意したテスト環境のGPUはNVIDIAのGeForce RTX 3090であるため、AMDのFreeSyncには対応していない。ただし、NVIDIAも同種のディスプレイ同期技術として「G-SYNC」と「G-SYNC Compatible」を用意しており、後者はFreeSync対応ディスプレイで利用できる場合があることが知られている。

 そこで、NVIDIAコントロールパネルからG-SYNCの設定を行ってみたところ、MSI Optix MAG301CR2との間でG-SYNC Compatibleを有効化することは可能だった。

 ただ、実際にG-SYNC Compatibleを有効化した状態でゲームをプレイした場合、フレームレートが100fpsを下回るようなシーンでは輝度が頻繁に変わるちらつきが見られ、快適にプレイできる映像表現にはならなかった。MSI Optix MAG301CR2は、NVIDIAのG-SYNC Compatible互換リストにも記載が無いので正常動作しなくて当然なのだが、惜しい部分ではある。

 G-SYNC Compatibleが全く機能しないわけではないが、MSI Optix MAG301CR2はあくまでFreeSync Premium対応ディスプレイ。動的ディスプレイ同期技術の恩恵を得たいのであれば、FreeSyncをサポートするRadeon系のビデオカードと組み合わせて使用しよう。MSI Optix MAG301CR2の性能を最大限引き出せるはずだ。

約5万円で買える高フレームレートなウルトラワイド曲面ゲーミングモニター

 ウルトラワイドディスプレイの広い表示領域と、曲面ディスプレイの没入感、そして200Hz駆動による滑らかな映像表現を併せ持つMSI Optix MAG301CR2は、ユニークな魅力を備えたゲーミングモニターである。実売価格は約5万円と、比較的手の出しやすい価格であることも魅力的だ。

 MSI Optix MAG301CR2の表示性能は、多くのゲーマーにすすめられるものではあるのだが、今回紹介したようなレースゲームやフライトシミュレーターをプレイする機会の多いユーザーや、FreeSyncに対応する「Radeon RX 6000シリーズ」のユーザーには、特に強くおすすめできるウルトラワイド曲面ディスプレイだ。ゲーミングモニターの購入を検討しているなら、ぜひ選択肢に加えてもらいたい。

[制作協力:MSI]