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超ド級ケースに最上位パーツを詰め込んだゲーミングPC「ZEFT G29RZ」、もちろん超高性能で冷える!

パソコンショップSEVENのプレミアムBTO PC text by 坂本はじめ

 今回パソコンショップSEVENからやってきたのは、フルタワーケース「COSMOS C700M」にCore i9-12900KとGeForce RTX 3080 Tiを搭載したハイエンドゲーミングBTO PC「ZEFT G29RZ」だ。

 換気能力に優れた超大型PCケースに、360mmラジエーターを採用する大型水冷クーラーを搭載した「ZEFT G29RZ」は、発熱の大きなハイエンドパーツであるCore i9-12900KとGeForce RTX 3080 Tiをしっかり冷やし、その性能を引き出せるBTO PCだ。

 パソコンショップSEVENならではの超ド級ゲーミングPCの実力をベンチマークテストや温度計測、そして今春注目のゲームである「エルデンリング」と「サイバーパンク2077」でチェックしてみよう。

超大型ケース「COSMOS C700M」にハイエンドパーツを搭載Core i9-12900K + GeForce RTX 3080 Ti構成のハイパフォーマンスゲーミングPC

 パソコンショップSEVENの「ZEFT G29RZ」は、Cooler Masterのフルタワーケース「COSMOS C700M」に、Alder Lake-Sの16コア24スレッドCPU「Core i9-12900K」と、NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce RTX 3080 Ti」を搭載した、ハイエンド仕様のゲーミングBTO PCだ。

 306×651×650mm(幅×高さ×奥行)という堂々たる威容を誇るCOSMOS C700Mの内部には、DDR5-4800動作の32GBメモリや、1TBのPCIe 4.0 SSDのほか、ハイエンドパーツの動作を支える360mmラジエーター採用オールインワン水冷クーラー「MasterLiquid PL360 Flux」や、容量1,000Wの80 PLUS PLATINUM認証電源「V1000 Platinum」が搭載されている。

ZEFT G29RZ。フルタワーケースであるCOSMOS C700Mを採用している。

 「ZEFT G29RZ」の標準構成時の価格は593,780円。パソコンショップSEVENのBTO PCはパーツ構成の詳細なカスタマイズに対応しているので、主要パーツから冷却ファンに至るまで細かくパーツを指定することも可能だ。今回のレビューで使用している個体はほぼ標準構成で、サンプル機のため光学ドライブのみ搭載されていないモデルとなる。

 経験豊富な組立てスタッフを擁するパソコンショップSEVENのBTO PCだけあって、ガラスパネルを採用する左側面に搭載された主要パーツはもちろん、スチールパネルに隠されて外からは見えない右側面内部の配線まで丁寧に組み上げられていた。

ケース左側面内部。360mmラジエーターを搭載する大型オールインワン水冷クーラーが搭載されていた。
右側面内部。ケーブルは整然と配線されており、見えない部分まで丁寧に組み立てられていることがわかる。
ケース外周部に配置されたRGB LEDによるイルミネーションも楽しめる。
スモークガラスパネル越しに見える内蔵パーツは、LED部分のみが見えるようなかたちになり美しい。

 フロントパネルインターフェイスは、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-A×4基、ヘッドセットジャック、マイクジャックのほか、電源スイッチやリセットスイッチ、ARGBコントロールボタン、ファンコントロールボタンを備えている。

 SSDはPCIe 4.0対応NVMe SSDのWestern Digital WD_BLACK SN850 NVMe SSD 1TBが搭載されており、性能もしっかり発揮されていた。

フロントパネルインターフェイス。
搭載SSDは7GB/sクラスの高速モデルWD_BLACK SN850 NVMe SSD 1TBが搭載されていた。

ゲームはもちろんクリエイティブシーンでも抜群の性能を発揮ベンチマークテストでパフォーマンスを確認

 まずはベンチマークテストを使ってパフォーマンスを確認していこう。

 最初に実行したのは3DCGレンダリングテストの「CINEBENCH R23」で、標準の最低実行時間10分で実行した結果は、Multi Coreが「27,065」、Single Coreが「1,996」だった。いずれもCore i9-12900Kのスコアとしては上々の数値だ。

 次のスクリーンショットは「Blender Benchmark 3.0」の実行結果で、1枚目がCPUであるCore i9-12900Kのスコアで、2枚目はGPUのGeForce RTX 3080 Tiのスコアだ。Blender Benchmark 3.0ではレンダリング時間を計測していた従来のテストとは異なり、処理速度(Samples per minute、以下spm)を計測しているため、数値の大きい方が高性能であることを示している。

 CPUでは、monster=約183spm、junkshop=約101spm、classroom=約86spmという速度を記録しており、これはCPUとしてはかなり高速と言える数値だ。

 一方、GPU利用時の速度は、monster=約2,810spm、junkshop=約1,494spm、classroom=約1,299spmと、CPUとは桁違いの速度を記録しており、ベンチマークの元になっているBlender 3.0において、GPUレンダリングが非常に有効であることが伺える。

Core i9-12900Kで実行したBlender Benchmarkの結果。
GeForce RTX 3080 Tiで実行したBlender Benchmarkの結果。

 定番ゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、フルHDと4Kで最高品質設定時のスコアを計測した。

 ベンチマークスコアは、フルHDが「31,326」で、4Kが「17,108」。いずれも最高評価の「非常に快適」を獲得しており、そのスコアの高さから「ZEFT G29RZ」が極めて高いゲーミング性能を備えていることが分かる。

フルHD(1,920×1,080ドット)、最高品質設定のベンチマーク結果。
4K(3,840×2,160ドット)、最高品質設定のベンチマーク結果。

長時間の高負荷運用に耐えられる冷却性能を実現ベンチマークテスト連続実行中の温度と動作クロックをチェック

 全てのCPUコアに高負荷を掛けられるCINEBENCH R23のMulti Coreと、GPU負荷がほぼ100%に達する4K最高品質設定のファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークをそれぞれ約30分間連続で実行して、CPUとGPUの温度や動作クロックの変化を確認してみた。テスト時の室温は約22℃。

 テスト中のCPU消費電力が230Wに達することもあるCINEBENCH R23実行中のCore i9-12900Kは、CPU温度が90℃台に達してはいるものの、動作クロックはPコア=約4.9GHz、Eコア=約3.7GHzという、全コア稼働時の最大ブーストクロックを常に維持しており、長時間の高負荷動作でもCore i9-12900Kの性能をしっかり引き出せていた。

 4K最高品質設定でループ実行したファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークでは、平均CPU温度=約40.8℃、平均GPU温度=約69.4℃を記録。最大温度についてもCPUが56℃で、GPUは70.9℃であり、どちらもサーマルスロットリングによる制限を受けることなくブースト動作を維持できている。

 今回テストした「ZEFT G29RZ」が搭載するASUS ROG-STRIX-RTX3080TI-O12G-GAMINGは、GeForce RTX 3080 Tiをオーバークロックした上で400Wまでの電力消費を許容する超高性能ビデオカードで、実際にテスト中は約400Wの電力を消費しているのだが、長時間のテストでもGPU温度が右肩上がりになっていく様子はみられない。これは、ケースにCOSMOS C700Mを採用する「ZEFT G29RZ」の優れた換気能力によって、ケース内温度が適切な温度に保たれている証左だ。

「エルデンリング」は4K最高画質でもフレームレート上限で動作可能

エルデンリング。

 世界的な注目を集めているフロムソフトウェアの最新タイトル「エルデンリング」で、画面解像度を4K、画質設定を「最高」にしてフレームレートを計測してみた。

 GPUに要求される性能が非常に高くなる4K最高画質設定であっても、「ZEFT G29RZ」はエルデンリングの上限フレームレートである60fpsの維持が可能だった。4Kならではの高精細と60fpsの滑らかな映像でエルデンリングを存分に楽しむことができる。

プレイ中のスクリーンショット。GPU使用率は80%台に達するが、上限フレームレートの60fpsを維持できている。

超重量級ゲームの「サイバーパンク2077」でも4K/最高画質で50~60fpsで遊べる高性能さ現在のゲーミングPCでは最高クラスの一台

サイバーパンク2077。

 2022年2月に大型アップデートが配信された「サイバーパンク2077」では、アップデートによって追加されたゲーム内ベンチマーク機能を使用して、最高画質プリセット「レイトレーシング:ウルトラ」を適用したさいのパフォーマンスをフルHDと4Kで計測してみた。

 ベンチマークテストでは、フルHDで平均101.61fps、4Kで平均59.21fpsというフレームレートを記録。負荷の高いゲームとして知られるサイバーパンク2077を4Kで動かした場合でも、多くのシーンで50~60fpsという十分にプレイ可能なフレームレートを達成した「ZEFT G29RZ」のゲーミング性能は、シングルGPUのゲーミングPCでは最高クラスであると言っても過言ではない。

4Kでのテスト結果
4Kでベンチマーク実行中のスクリーンショット。
高負荷なシーンでも50fpsを上回っており、滑らかな描画を実現している。
フルHDでのテスト結果
フルHDでベンチマーク実行中のスクリーンショット。
100fps前後という高フレームレート動作を実現している。

最上級のゲーミング性能を備えた豪華仕様のBTO PCこだわりの一台を手にしたいならパソコンショップSEVENのBTOに注目

 「ZEFT G29RZ」は、その見た目に違わず最上級のゲーミング性能を備えたBTO PCだった。Core i9-12900Kの高負荷動作にも耐えられる冷却能力を備えていることから、ゲームに限らずクリエイティブシーンでも素晴らしいパフォーマンスを得られる万能マシンだ。

 性能もさることながら、これほど大型で重量のあるパーツを丁寧に組み上げられていることも「ZEFT G29RZ」の大きな魅力だ。パーツ選びからこだわった理想の一台を求めつつも、高額なパーツを自分の責任で組み立てるのに不安を覚えるユーザーにとって、「ZEFT G29RZ」のようにカスタマイズ性の高いBTO PCを提供するパソコンショップSEVENは心強い存在であると言えるだろう。

[制作協力:パソコンショップSEVEN]