特集、その他

MSIのゲーミングノートが売れる理由とは、エディオンに推しポイントを聞いてみた

若い人にウケるのは白いゲーミングノート?ショップの信頼も厚いMSI製品 text by 浅倉 吉行

 テレワークやプログラミング教育でのニーズなどもあり、年々販売数を増やし続けているゲーミングノート。“ゲーミング”とはつくものの、クリエイター用途やGPU支援が効く用途などにも使われ、一般層へも浸透しつつある。

 秋葉原の店頭などではデスクトップ型のゲーミングPCが目立つが、ノート型のゲーミングPCもかなりの台数が売れており、特に郊外の大型店などではかなりの台数を販売していると話を聞くこともある。

 そこで、今回はMSI製ゲーミングノートの有力販売店のエディオンに、現在のユーザーニーズや取り扱うことでの影響、店頭での動向などを聞いてみた。小中学生がどのようなPCを欲しがっているのかといった話も聞くことができたので、PC購入の相談を受けることのある読者にも是非チェックしてもらいたい。

PCに強い店舗も増やしつつある大手量販店のエディオンApple/Microsoft認定のショップも展開

今回はエディオンの京都四条河原町店でインタビューを行った。
阪急 京都四条河原町駅直結の大型店で、家電だけではなくPCの取り扱いにも力を入れた店舗だ。

エディオン京都四条河原町店 リーダー 武田 和也氏
エディオン京都四条河原町店は明るく広いといった印象で、触って試せるゲーミングPCのデモ機もかなりの数が用意されている。

――知っている方も多いとは思うのですが、まずはエディオンがどのような量販店なのかお聞かせいただけないでしょうか。

[エディオン 武田氏]エディオンは話題の最新家電から電池などの最寄り品までを取りそろえる総合家電店です。家電はもちろん、スマートフォンやインターネットサービス、おもちゃ、TVゲームなども手掛けています。専門スタッフによるリフォームや太陽光発電システムなどのご提案にも強みがあります。現在、グループ全体では約1,200店舗を展開しています。

 地域に密着した事業活動を行っており、エアコンや洗濯機といったような白物家電にも強いのですが、PCなどデジタル製品に力を入れた店舗も数多く展開しています。特にエディオンなんば本店はオープンの際に“ゲーミング”をコンセプトにしたコーナーを大きく展開していることもあり、多数のゲーミングPCや周辺機器を取り揃え、学生向けモデルも数多く取り扱う特色のある店舗です。

 エディオンの中では、エディオンなんば本店をはじめ、エディオン京都四条河原町店、エディオン広島本店、エディオン豊田本店などは大型店で取扱製品も多く、特にPCに強い店舗といえます。Appleショップを店内に構える店舗もあり、Microsoftの認定店でもあるので、特別な什器を入れて展示を行っていたりもします。

幅広い客層をカバーする効果も狙いゲーミングPCの取り扱いを強化プロゲーミングチームのスポンサードや大型ゲーム大会の開催も

ゲーミングノートのコーナーにはMSIのモデルが多数並んでいる。
ユーザーが自由に触れるようになっており、購入前に実機を確認できる。

――エディオンではいつ頃からMSIのゲーミングノートを取り扱うようになったのでしょうか

[エディオン 武田氏]2年くらい前から本格的に取り扱うようになりました。元々MSI様とはお付き合いがあり、二年前にゲーミングに力を入れたエディオンなんば本店をオープンする際に改めてご相談させていただきました。立ち上げ当初は2メーカーに協力を打診したのですが、そのうちの1社がMSI様です。

エディオンに来店される方はファミリー層が多いのですが、これからは10~20代といった若い層への訴求も必要と考え、その一つとしてゲーミングジャンルの製品も本格的に扱うようになりました。エディオン京都四条河原町店も新しい店舗なので、MSI様のゲーミングノートは多数展開していますよ。

エディオンは現在DetonatioN Gamingをスポンサードしており、店内にDetonatioN Gamingのポップなども多数見られた。
ゲーミングに注力する一環としてプロゲーミングチームの大会「EDION VALORANT CUP」のスポンサーを務め、2020年に大会を実施している。

――店内を見ているとゲーミング関連製品を扱うスペースがかなり広くとられています。立ち上げ当初から本格的に取り扱うといった感じだったのでしょうか。

[エディオン 武田氏]中途半端では意味が無いので、当初からかなり力を入れて展開しました。製品を並べて売るだけではユーザーさんはついてきてくれないので、エディオン自身がゲーミングのジャンルに本気で関わることも重要だと考え、しっかりと準備してスタートしましたね。

一つはゲーミングチームのDetonatioN Gamingのスポンサーになり、業界に直接関わるようにしました。もう一つはしっかりとした大会の開催で、2020年にスポンサーとなり「EDION VALORANT CUP」を実施しています。製品を取り扱う際に業界自体も盛り上げたいといった思いもありました。

「EDION VALORANT CUP」は、プロがパフォーマンスを最大に発揮できる世界大会レベルの環境を目指し、シビアな状況にも耐えられる環境構築にも取り組みました。本気でゲーミングに取り組むなら中途半端にならないよう、しっかりと突き詰めた方が良いと考え、開催の8ヶ月前からしっかり準備を行いました。

ゲーミングノートの実機が多いのは、ユーザーへしっかりと良いものを体験して選んでもらいたいといった思いもあるからだという。

実際に大会を開催して、それを見た若いユーザーさんからゲームのプロになりたいといった声があったのは嬉しかったです。参加したプロゲーマーの方々が本気で戦ってくれたことに加え、そうした環境が用意できたことも自信に繋がりました。プロの活動を見て、自分もそうなりたいと夢を持った人達の手助けや協力ができるような店舗であり続けることは目指したいです。

 また、大会などはメーカーさんが主催の場合、多数のメーカーがスポンサーになることが難しい面もありますが、販売店がメインになれば多数のメーカーが協賛するかたちの大会なども開催しやすい面はあるので、そうした取り組みも検討していきたいです。

10~20代への訴求効果はかなり大きいゲーミングPC地域のコミュニティ作りのきっかけにも

エディオン京都四条河原町店では、PCの選び方に関するガイドが店内のいたる所に用意されている。

――ゲーミングノートは浸透しだしているとはいえ、まだ尖った製品とも言えます。専門店が有利な面もある製品だと思いますが、幅広い一般層をターゲットとする大手量販店で扱うメリットはどのあたりにあるのでしょうか。

[エディオン 武田氏]先ほどもあげさせていただいておりますが、特に10~20代へのアピールはかなり大きいと考えており、取り扱うべき重要なジャンルだと考えています。

ゲーミングPCは購入してそこで終わりといった製品ではありません。キーボードやマウス、ヘッドセットといった関連製品のニーズも生まれます。買い替えのご相談をいただいたり、プロの選手と同じモデルを使いたいといったリクエストをいただいたりすることもあります。PCに詳しくない人には難しい部分もある製品ですが、なるべくわかりやすいようにガイドを設置したり、お勧めの製品をわかりやすくしたりと、店舗での展開も改良を続けています。

ゲームに合わせたお薦めGPUのガイド。
主要ゲーミングデバイスの選び方なども紹介されている。

質問を受けた際にしっかりと案内できるよう、定期的に従業員の勉強会を開き、知識レベルを高める取り組みも行っています。知識のあるスタッフが応対すれば、質問された際により良いコミュニケーションが取れたり、またゲームに関することを聞きに来たいと、リピーターになってもらえたりもします。ゲーミング製品担当にファンがつくくらいに高いレベルに持って行ければ、ショップとしてもかなりの強みになりますしね。

実際、エディオン京都四条河原町店でゲーミング製品をメインに担当する2名のスタッフはかなりのゲーマーで、突っ込んだ内容にも対応できますし、売り場づくりにも知識が活かされています。週末などは定期的に通ってくれている人もいるので、良い環境が作れてきていると感じています。

――ゲーミング製品を本格的に扱うようになって、このジャンルは今後も拡大していくような手応えはありますか。

[エディオン 武田氏]規模は間違いなく大きくなりますね。ゲーミングからスタートした方も、その垣根を越えてストリーマーやYoutuberを目指したり、クリエイターになることを目指したりと、発展性があるジャンルでもあります。良さを知ると2台目からはハイスペックモデルを求める人も多いですし、ゲームに加え、その先の用途でのニーズも高まっているので、伸びしろもやりがいもある分野だと思います。

これからゲーミング関連製品を購入するユーザー向けのオススメ製品コーナー。
ゲーミング製品に詳しくないユーザーでも入りやすいように、流行の製品やオススメの製品がわかりやすいようにまとめて紹介されている。

販売店から見たMSI製ゲーミングノートの良さ2年保証、生産管理の良さ、高品質がMSIのアドバンテージ

MSIのゲーミングノートは2年保証モデルが多いのもポイント。
MSI製品のメリットも店頭で紹介されていた。

――ゲーミングノートの中でも店頭にはMSIのモデルが多く並べられていますが、販売店側から見てMSI製品のどのあたりが良い部分だと思いますか。

[エディオン 武田氏]MSI製の製品の良さは大きく分けると3つあります。まず一つ目は故障が少ないです。エディオンでは故障や修理対応が多い製品に関してはメーカー様へも情報を共有しているのですが、MSI製品に関してはそうしたことがこれまでありません。製品に対する信頼感がMSIのモデルにはあります。

二つ目が製品の保証期間で、MSIのゲーミングノートは2年保証のモデルが多く、サポート期間が長い製品が多いのも特徴です。ゲーミング関連製品は1年保証のモデルが多く、こうした部分は購入するユーザーはもちろん、販売店側から見ても嬉しい部分になります。

三つ目が自社製造で製品の管理体制がしっかりとしている点です。取り扱いを開始する前に製造工場の方にもお伺いさせていただいたのですが、工場自体が綺麗で従業員の方もかなりしっかりしている印象でした。製造ライン毎に担当が付きチェックを行っており、梱包作業のラインに関してもスタッフの人数が多く、チェックや作業に関しても見ていて安心感がありました。

エディオンで扱う製品は、製品そのものの品質はもちろん、製造や管理体制、修理体制など、一定の基準をもって確認しています。デザインに関してはリクエストを出させていただいたことがありますが、品質に関してはこちらから何か要望だしたり、情報共有をしたことはなく、信頼性が高いメーカーだと思いますね。

MSIのノートPC工場
MSIは中国の深セン市に大規模な自社工場を構えている。
工場内は綺麗で、しっかりとした従業員が多いのもエディオンからはMSIの好感ポイントに挙げられている。

ゲーミングノート取り扱いで変わり始める客層展示機が決め手になって購入に繋がることも

――ゲーミングノートを本格的に取り扱い始めて2年ほどとのことですが、客層などに変化などはすでに出てきていますか。

[エディオン 武田氏]正直だいぶ変わりましたね。学生や若い年齢層の方が立ち寄ったり、子供用や子供と一緒に使うためのPCを求めて家族でいらっしゃる人が増えたり、新しい層の方が増えていますね。

デモ機を積極的に展示するように取り組んでいるのですが、こうした部分も若い年齢層の方には好意的に受け止めてもらえている印象です。

エディオンは実際にユーザーに製品を触ってもらうことに力を入れている。
ノートPC本体に限らず、関連デバイスも積極的にデモ機を展示している。

ゲーミングチェアもなるべくデモ機を出しているそうで、メルセデス・ベンツとのコラボモデルなどもサンプルが置かれていた。表面素材の触り心地は車メーカーらしいものとなっている。
ロジクールのゲーミングデバイスのデモ機。人気メーカーの最新モデルなどは積極的に展示されている印象だ。

[エディオン 武田氏]エディオン シーモール下関店での話になるのですが、ゲーミングノートを取り扱いだしたばかりの頃に展示機を出したところ、出雲からいらっしゃった方が実機を触ってみて、性能を実際に体感して良かったのでそのまま購入した旨をSNSに投稿していただいたことがありました。品揃えに関してはもっと製品を増やして欲しいとご意見をいただきましたが、実際にゲーミングノートを触れられたことには満足していただけて、その時はデモ機を出した意味があったなと嬉しかったです。

製品の性能・機能表だけで想像するのと、実際に体験するのでは印象に大きな違いがあり、使用した際の印象が購入の決め手になることも良くあります。都心以外でもゲーミング関連製品のニーズは多く、実際に見たり触ったりしたいという方は多いので、展示機があること自体が集客面での武器になることを実感しています。

エディオンの京都四条河原町店にはMSIの特別な什器も置かれている。
フリップタイプなどのちょっと珍しいモデルの実機が見られるのもこうした店舗の魅力。

コロナ以前以後で購入層に変化も、売れるシーズンは春と年末?

――現在ゲーミングノートを購入する人はどんな人が多いのでしょうか。

[エディオン 武田氏]コロナ以前以後で購入層もまた変わっていまして、コロナ以後はより幅広い層に購入いただけるようになりました。10~20代の方にはもちろん、30~40代の方にも購入いただけていますし、だんだんと年齢を問わずといったかたちになってきています。

年齢が若い層にはGIGAスクールであったりプログラミング教育などのニーズもありますし、社会人であればBYOD(Bring Your Own Device/個人所有機器の業務使用)のニーズがあったりと、年齢を問わずPC自体のニーズも高まっています。

ゲーミングのカテゴリーで見ると、マルチプラットフォームのタイトルが増えたので、若い方からは家庭用ゲーム機のアップグレード環境として選ばれたり、ご家族の場合はお子様と一緒に遊ぶ用にといった感じで、年齢を問わず売れやすい状況になっていると思います。


取材時はちょうど新生活シーズン直前ということもあり、大学生向けのPCなどもコーナーが作られていた。
こちらにもPCに詳しくないユーザーでもわかりやすいように解説ポップが用意されていた。

エディオンの京都四条河原町店ではMSIのビジネス向けノートも取り扱われており、用途に合わせてモデルを選ぶことができる。

――シーズンごとに売れ行きが変わったり、ニーズが変わったりといったことはあるのでしょうか。

[エディオン 武田氏]季節家電のように極端に変わることはありませんが、3月はゲーミングノートがよく売れるシーズンではありますね。大学や高校に入学して環境が変わったり、社会人になり生活環境が大きく変わる人もいますし、問い合わせなども増えるシーズンです。12月もプレゼント用やボーナス商戦などでゲーミングノートのニーズが高まる時期ではあります。

好みの細分化が進み人気モデルの流れがつかみにくいゲーミングPC目的と用途からモデルを選ぶユーザーがほとんど、若い人からは白いモデルを求める声も

GeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載したMSIのGLシリーズなどは数が出ているモデルになるという。

――ゲーミングノートで今人気のモデルなどのようなモデルなのでしょうか、選ばれやすいポイントなどはありますか。

[エディオン 武田氏]難しい質問ですね。その時々の流行のゲームだったり、ご使用用途だったり、そうしたものに合わせて求められるスペックが変わるので、その流れによっても売れ行きが変わったりします。また、目的や用途に合わせて製品の仕様や性能を選ぶ人が増えているので、人気モデルだからとか、安いから買うといった動きがあまりないジャンルの商品でもあり、人気で見るのは難しいです。

ゲーミングノートの販売数で見ると、15インチクラスでGeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載したMSIのGLシリーズや薄型のStealthシリーズなどが売れているといえるかもしれません。この辺りのモデルを購入する方はApex Legendsやフォートナイトを遊んでいるユーザーが多く、学校で勉強でも使うといったような持ち運びもする人は薄型/軽量のモデルを、デスクに置いたままにする人は重量などは気にしないといった感じです。

ビジネス用途向けにはMSIのビジネスモデルも用意されており、ユーザーの用途に合わせ幅広いモデルが選択できるよう用意されている。
デモ機はQuadro搭載のワークステーションモデルも用意されていた。

――GeForce RTX 3060 Laptop GPU搭載モデルが選ばれやすい理由などはあるのでしょうか。

[エディオン 武田氏]Apex Legendsやフォートナイトが快適に遊べる性能に加え、15インチクラスの大きな画面、そうした要素を満たしつつ価格は20万円以下でお買い得感もあるからではないかと思います。GeForce RTXであれば、快適に動くかは置いておいてレイトレーシングがどういったものなのか動作させることはできますし、DLSSなどの機能も利用できますし、最新の機能が試せるといったところも魅力になっているとは思います。

ただ、デスクトップ型のゲーミングPCを持っている人は求めるものが変わるので、選び方も変わってきますし、より高性能なものを求める方もいますし、好みは細分化しています。

もちろん性能だけでなくデザインで選びたいといった方もいますし、ビジネス用途がメインであれば2in1やフリップタイプが良かったり、画像編集メインなのでCPUが高性能なものにしたいといった要望もあったり、アニメーションや動画をなるべく快適に制作したいといったクリエイター色の強い用途にはハイエンド寄りのモデルを提案したりもします。

――エントリークラスで人気のモデルなどはありますか。

[エディオン 武田氏]安さが理由で人気になっているモデルはありません。初めてゲーミングノートを購入する方には安易にエントリークラスのモデルをオススメすることをしていませんので、回答が難しいです。もちろん、用途に対して性能が十分足りて、わかっていて使いこなせるといった人にはおススメすることはあります。

例えば、初めてゲーミングノートを検討されている方が、安さ優先でエントリークラスのモデルを購入されたとします。そうすると、いつも遊んでいるゲームをゲーミングノートで遊んでみた時に、ゲームタイトルによっては思ったよりも快適に動かないといったこともあるでしょう。そうなってしまうと、ゲーミングノートは思ったよりも性能が良くないという印象になり、失敗した買い物になってしまいます。販売店としてはそうしたことが起きないように対応することが絶対に必要だと考えています。趣味で使う物は満足感が得られなければ買う意味がありません。せっかくなら使って楽しい、買って良かったという体験をしてもらいたいと考えています。

このため、PCを選ぶ際は何に使うのか、どれくらいの快適さを求めるのか、何年間くらい使う予定なのかを必ず確認してから製品をご案内しています。用途と目的に合わせてスペックなどを選んでもらっており、お客様一人ひとり要求されるものが異なるため、結果的に人気モデルが見えにくいといった面はあります。

ショップのイチオシのMSI Sword 15 A11Uエディオンモデル。GeForce RTX 3050 Laptop GPU搭載で保証期間も3年と長いのがポイント。

――ショップとしてオススメしたかったり、注目度が高いモデルはありますか。

[エディオン 武田氏]実は小中学生から男女問わず黒以外のゲーミングノートはありませんかと聞かれることが結構あり、そうした要望に応えられるモデルがやっと発売されました。MSI Sword 15 A11Uのエディオンモデルで、このモデルはゲーミング仕様では貴重な白いモデルです。MSI Sword 15 A11Uシリーズ自体はMSIの公式サイトなどオンラインでは購入できましたが、店頭で購入できるのはこのモデルが初めてで、是非、店頭でデモ機を見ていただきたいです。

かなり若い年齢層になると、黒は面白みが無かったり、かっこいい色といったイメージが無かったりするようでして、どちらかというと避けたい色のようです。以前から黒以外の製品の要望があって探していたのですが、選択肢自体がほぼないような状態だったので、発売された時はまさにこれだ!と思いました。

もちろん用途に対して性能が足りてないと意味が無いので、カジュアルゲーム向けな部分はありますが、使う物の色にもこだわりたいユーザーへは特別なモデルになると思います。

エディオンの京都四条河原町店の6Fにはゲーミングイベントが行えるスペースが常設されている。
イベントのない時はゲーミング関連製品の体験スペースとして利用されている。
ここにも多くのゲーミングデバイスのデモ機が用意されている。
ゲーミングPCだけでなくタブレットが用意された席もあり、タブレットとゲーミングPCで同じゲームを遊んだ際にどれくらい性能が違うのかといったことのテストを行ったりもできる。

PCにかなり詳しい小学生が来店することも、親よりもPCに詳しい子供が今後増える?

――エディオンの京都四条河原町店ではQuadro搭載のノートPCなどもデモ機が用意されていますが、ニーズはあるのでしょうか。

[エディオン 武田氏]表示の正確性を求めるユーザーにはニーズがあります、CADや3D CGなどに使用する人から、ソフトの正式な動作保証があるモデルは無いかと相談されたときはこういった製品を案内したりします。

直近ではプロ向けのソフトを使って映像を作りたいといった相談を受け、デモ機を使って性能や使い勝手をテストして、Quadro搭載モデルをご購入いただいた例もあります。小学生や中学生といった若い方の中にもかなりPCに詳しいお客様がいらっしゃり、驚かされることもあります。そのモデルを選ぶ根拠や理由が大人よりもずっとしっかりしていたりすることもあります。

エディオンの京都四条河原町店ではQuadro搭載のMSI製ノートPCもデモ機が用意されている。
1モデルだけ展示されているといったことはたまにあるが、複数グレードのモデルが展示されているのは珍しい。

[エディオン 武田氏]ほかにも印象に残っている例では、小学生のお子様が一人で来店されデモ機をチェックされていたのですが、後日、ご両親と一緒に再来店されたことがありました。ご両親はそこまでPCに詳しい感じではなかったと思うのですが、自分が遊びたいゲームや使いたい用途にはどういった性能が必要なのか、どのグレードの製品を選ぶと快適なのかといった説明をしっかりと行い、ご両親を納得させてしまう姿は凄いと感心しました。PCに対するリテラシーが高い子供も増えているので、今後がちょっと楽しみです。

――以前であれば、重い作業をするならデスクトップ、持ち運んだりサブ機ならノートといった住み分けがありましたが、現在もそうした傾向はあるのでしょうか。

[エディオン 武田氏]ガッチリ腰を据えて重い作業を行うならデスクトップ、持ち出すならノートといった傾向は今でもあります。ただし、キーボードやマウス、液晶ディスプレイなどを接続すればノートPCもデスクトップPCと同じように使用できますし、以前のようにきれいに分かれている傾向はありません。性能面でもノートだからできないといったことはありませんし、家の外でも中でも同じPCが良い場合はノートPCを選択した方が良いです。どこにでも持ち出せて、家ではデスクトップPCのようにも使えるので、ノートPCの方がニーズ自体は拡大していると言えます。

10代にはカラフルなゲーミングデバイスが人気周辺機器は黒以外のカラーが今後主流になる?

ゲーミング周辺機器売場、かなり遠くまでデバイスが並べられている。
ディスプレイ売り場、ゲーミングモニターのデモ機も多数用意されている。

――ゲーミングデバイスなど、ゲーミングノート以外の周辺機器も売れているのでしょうか。

[エディオン 武田氏]ゲーミングデバイスはかなり好調に売れています。エディオンなんば本店、エディオン京都四条河原町店、エディオン広島本店、エディオン豊田本店といった特にPCに強い店舗以外でも、ゲーミングデバイスがかなり好調に売れている店舗もあります。

関連製品は多岐にわたりますが、キーボードやマウス、ヘッドセットにゲーミングモニターは数も良く出ています。

定番のロジクールのマウスは人気が高いとのこと。
こちらはロジクールのゲーミングキーボード、キーボードはテンキーレスモデルが人気とのことだ。

――ゲーミングデバイスで人気のモデルや、売れ筋などの傾向はありますか。

[エディオン 武田氏]勝敗にこだわりガッツリ遊ぶゲーマーの方にはロジクールの製品が人気です。G PROシリーズのマウスなどは人気が高いですし、キーボードはテンキーレスモデルが人気になっています。

ゲーム以外で使用しても使いやすいので、会社用と自宅用にそれぞれ用意したりする方もいますし、使いやすいのでゲーム以外の用途で使用する人からも人気があります。ゲーミングキーボードはキータッチが軽い・重い、メカキーかメンブレンか、クリック感の有無など、好みに合わせて色々選べるので、ゲーム以外の目でもよく購入いただける製品なです。マウスもゲーミングモデルはボタンが押しやすかったり、滑りが良かったりするモデルも多いので、幅広い層に購入いただいています。。

PC本体の時に黒があまり人気が無いという話をしましたが、ゲーミングデバイスも若い層の人達には黒モデルはあまり人気が無く、白やピンクをはじめ、青や緑などカラフルな色も好まれる傾向が見られます。これは人気女性ストリーマーがデバイスをピンクで統一していたり、プロゲーマーが目立つ色のモデルを使っていたりする影響もあると思います。ファッション的な面で、個性を出したりセンスの良い色の製品を使いたいといったニーズがあることを強く感じるので、これからはゲーミング=黒といったイメージは亡くなっていくかもしれません。

ロジクールは定番の黒いモデルはもちろん、白やカラフルな色のモデルも積極的に投入しているので、デバイスの性能面でも色などのルックスの面でもニーズをつかむのが上手い印象があります。

「若い人達には明るい色やカラフルな色のモデルが人気」とのことで、鮮やかな色のデバイスを探している人も多いそうだ。
白やピンクは定番カラーになりつつあるが、青や緑などカラフルな色合いのモデルも人気があるという。これはストリーマーやプロゲーマーなどの影響もあるそうだ。

ゲーミング関連製品の売り場は情報の新しさが大事来店した際に常に変化が感じられるよう、常時アップデート

じっくりゲームをテストすることができる「ゲーミング体験コーナー」
デモ映像なども流れており、見ても触っても楽しめるようになっている。

――品揃えの多さだけでも見ていて楽しい規模があるのですが、売り場を作るうえで意識していることはありますか。

[エディオン 武田氏]来店した際に何か得られる情報があったり、新鮮さを感じらられるように積極的に変化させることを意識していますね。新製品をなるべく早く店頭に出すのはもちろん、定期的に店内のレイアウトを変更したり、来店した人に楽しんでもらえるようにしていますね。

情報をいち早く発信し、ゲーミング製品が好きな方にも心地よいと感じていただける売り場作りを心掛けています。

自宅の部屋に近い環境などでもゲーミングデバイスなどのテストが行える。
トリプルディスプレイ環境なども体験できる。

ゲーミングチェアも用意されており、快適にテストが行える。
ゲーミングボトルといったようなかなり珍しい製品のデモも行われていた。

――ゲーミングボトルといったような珍しい物もサンプルが用意されていたのには驚きました。

[エディオン 武田氏]ゲーミングボトルはなかなか見る機会がない物だと思いますが、こうしたものに実際に触れられる機会を提供することも大事だと考えています。こいうったものは実際に触ってみないと自分に合うのか、自分に必要なのかといったことが分かりにくかったりしますし、実物に触れるだけでも楽しいといった面もあります。

こうした楽しさや新しさを常にご提供し、売り場を新鮮に保つことは重要だと思います。また、こうした製品の面白さを伝えるにはスタッフの知識的なレベルの向上も欠かせないので、勉強会や情報をアップデートできる機会は積極的に設けています。

●エディオン なんば本店のゲーミング製品エリアの一角
今回メインで取材を行ったのはエディオンの京都四条河原町店だが、エディオン なんば本店もゲーミング関連製品のエリアは作り込まれており、見に行くだけでも楽しめる店舗づくりが行われている。
エディオン なんば本店にも多数のMSI製ゲーミングノートが展示されており、MSIのノベルティなどが展示された専用のエリアなども用意されている。

将来的にはカスタマイズモデルへの対応も検討ゲーミングといったらエディオンと認知されることを目指す

MSIとのコラボレーションモデル、ピンクの什器を使い目立つように展示されている。

――MSIとの協業や、今後行っていきたい活動などはありますか。

[エディオン 武田氏]先ほど1モデル紹介しましたが、現在はMSI製ノートPCのエディオンモデルを2製品ほど取り扱っています。MSI Sword 15 A11Uをベースにしたモデルは、ユーザーからの要望や現在のニーズによりあったモデルになるようカスタマイズしたモデルで、保証期間も通常の2年から3年に延長したモデルになります。

もう1モデルはModern 15 A11をベースにしたモデルで、店頭などでの要望が多い構成にカスタムして販売しているモデルになります。MSIさんは製品のカスタムなどには柔軟に対応してくれるメーカーなので、こうしたかたちでの販売が実現しました。

カスタムという面では、ベースモデルから構成自体を大きく変えたいといったことを言われることもあるので、将来的にはBTOにも対応できるようになればと考えています。実現するには解決しなければならない部分などもありますが、ゲーミングノートの販売を行っていく上で重要なポイントになるはずです。

MSI Sword 15 A11Uのエディオンモデル。
このモデルは保証期間が3年に延長されているのが特徴、MSI Sword 15 A11Uの店頭デモ自体もかなり珍しいそうだ。

[エディオン 武田氏]ゲーミング関連への働きかけや店舗づくりなど、うまくいっている面もありますが、知名度はもっと上を目指せますし、伸びしろもまだまだあると感じています。配信やクリエイティブ用途なども考えるとゲーミングを中心にまだまだ広げていくこともできますし、今後もこのジャンルへの注力は積極的に行っていく予定です。

店頭ではコロナ対策をしっかり行いつつ、来店して楽しく、実際に製品を触って様々な情報が得られる環境づくりに力をいれているので、是非多くの方に来店していただければと思います。

MSI製ノートPCのエディオン専売モデルは2製品ショップ一押しの3年保証モデルも

エディオン専売モデルのSword 15 A11Uのサンプル機(左)と、エディオン専売モデルのModern 15 A11の前機種にあたるModern 15 A10のサンプル機(右)。

 今回のインタビュー内でも登場しているが、現在エディオンではMSI製ノートPCで2モデルほど専売モデルを用意している。最後にこれらの製品を簡単に紹介しておこう。

 特にMSI Sword 15 A11Uのエディオンモデルは保証期間が3年間と長いので、これからノートPCの購入を検討している人は候補として是非チェックしてもらいたい。また、導入コスト重視であれば、MSI Modern 15 A11のエディオンモデルもオススメの一台だ。

MSI Sword 15 A11U エディオンモデル

写真はサンプル機のためWindows 10搭載となっているが、販売モデルはWindows 11が搭載されている。

 ホワイトの筐体に3年保証が特徴のモデル。サンプルのデモ機のためOSはWindows 10となっているが、販売モデルはWindows 11 Homeがインストールされている。

 CPUは8コアのIntel Core i7-11800Hで、メモリは16GB、SSDは512GB。GeForce RTX 3050 Laptop GPU 4GB GDDR6を搭載することで、レイトレーシングやDLSSなども利用可能だ。現在のPCのフィーチャーを一通り触ってみたいというユーザーには手頃なモデルで、エディオンでの販売価格は184,800円となっている。

MSI Sword 15 A11U エディオンモデル(SWORD-15-A11UC-1209JP)
CPUIntel Core i7-11800H(8コア/16スレッド/ブースト時最大4.6GHz)
GPUNVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPU 4GB GDDR6
メモリDDR4 16GB(8GB×2)
SSD512GB(M.2 NVMe)
ディスプレイ15.6インチ/フルHD(1,920×1,080)/ノングレア/144Hz
無線機能IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
有線LAN10/100/1000Mbps
OS/OfficeソフトWindows 11 Home/Microsoft Office Home & Business 2021
本体サイズ/重量359×259×24.9mm/2.2kg
国内保証期間購入日より3年間

Modern 15 A11 エディオンモデル

写真は外観デザインが同じで一世代前のモデルにあたるModern 15 A10のもの。販売モデルにはWindows 11が搭載されている。

 こちらのモデルはTiger Lake世代の2コアCPU「Core i3-1115G4」を搭載しつつ、販売価格を119,900円と12万円未満に抑えたコストパフォーマンス重視モデル。保証期間は1年。

 GeForceを搭載しないビジネス向けのモデルだが、メモリ8GB、SSD 512GBに、Microsoft Office Home & Business 2021もついた購入してすぐ快適に使えるモデルになっている。写真はModern 15 A11の一世代前のモデルにあたるModern 15 A10のサンプル機のため、搭載パーツが異なりWindows 10が搭載されているが、外観デザインはModern 15 A11 エディオンモデルと同一タイプになっている。なお、販売モデルにはWindows 11 Homeが搭載されている。

MSI Modern 15 A11 エディオンモデル(MODERN-15-A11MU-877JP)
CPUIntel Core i3-1115G4(2コア/4スレッド/ブースト時最大4.1GHz)
GPUIntel Core UHD グラフィックス(CPU内蔵)
メモリDDR4 8GB
SSD512GB(M.2 NVMe)
ディスプレイ15.6インチ/フルHD(1,920×1,080)/ノングレア
無線機能IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
OS/OfficeソフトWindows 11 Home/Microsoft Office Home & Business 2021
本体サイズ/重量356.8×233.75×18.9mm/1.6kg
国内保証期間購入日より1年間

[制作協力:MSI]