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2022年最強構成のGeForce RTX 4090/Core i9-13900KF搭載ゲーミングPC「ZEFT G31XR」

一見スタンダードでも超高性能、パソコンショップSEVENの最新ハイエンドモデル text by 坂本はじめ

 パソコンショップSEVENの「ZEFT G31XR」は、Core i9-13900KFとGeForce RTX 4090という2022年最強のゲーミング向けCPU/GPUを搭載したハイエンドゲーミングBTO PCだ。

 ゲーミングにおいて最上級の性能を発揮するプロセッサを搭載しつつ、一般的なミドルタワーケースを採用したZEFT G31XRは、超大型ケースや豪華絢爛な装飾パーツといった派手さこそ控えめだが、ハイエンドパーツの性能をしっかり発揮できる堅実な標準構成モデルとして制作されたPC。こだわるユーザーはこのモデルをベースにカスタムしてもらいたいとのことだ。

 最新ハイエンドパーツの実力を発揮できるように設計された本機の実力をチェックしてみよう。

2022年最上級のCPU/GPUを搭載したハイエンドゲーミングBTO PCミドルタワーケースに高性能パーツを凝縮

 パソコンショップSEVENの「ZEFT G31XR」は、筐体にNZXTのミドルタワーケース「H7」を採用したゲーミングBTO PCで、Intel最新の24(8P+16E)コア32スレッドCPU「Core i9-13900KF」と、NVIDIAのウルトラハイエンドGPU「GeForce RTX 4090」という、2022年最強クラスのゲーミング性能を備えたCPUとGPUを搭載している。

ZEFT G31XR。ケースにはミドルタワーケースのNZXT H7 White&Blackを採用している。

 ミドルタワーケースのNZXT H7の採用により、本体サイズは230×505×480mm(幅×高さ×奥行)とそれほど大きくないものの、内部には最上級のCPUとビデオカードのほか、360mmサイズのオールインワン水冷や1TBのNVMe SSD、80PLUS Platinum認証の1,000W電源など、ハイエンドゲーミングPCに相応しいハイスペックなパーツが組み込まれている。

本体左側面内部。配線はスマートに纏められており、ビデオカードはサポートステイで保持されている。
CPUクーラーは360mmサイズのオールインワン水冷「CORSAIR H150i RGB PRO XT」。
ケース右側面。見えない部分だが配線には一切の手抜きが無い。
単にケーブルを纏めるだけでなく、コネクタの位置まで調整しているこだわりのケーブリングだ。

 ZEFT G31XRの標準構成価格は658,800円(税抜き)で、期間限定セールで549,800円(税抜き)で現在販売されている。

 このモデルをベースに、構成パーツの大半はカスタマイズ可能で、搭載パーツのメーカーや型番まで選択できる。豊富で詳細なカスタマイズに対応しているのは、パソコンショップSEVEN製BTO PCの大きな魅力のひとつだ。

 また、オーダーメイドPCの製作に熟達したスタッフによる組立ても相変わらず素晴らしい。ガラスパネルを搭載する左側面をスマートなケーブリングで見栄え良く組み上げていることはもちろん、スチールパネルに覆われた右側面の内部も素晴らしいケーブリングで仕上げられている。筆者もPCを組んだ経験があるからこそ、この配線へのこだわりには感服するほかない。

2022年最強構成らしい驚異的な性能を発揮ベンチマークとゲームでZEFT G31XRの実力をチェック

 ここからは、ZEFT G31XRのパフォーマンスをベンチマークテストや実際のゲームで確認していく。

 実行したベンチマークテストは「CINEBENCH R23」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」で、ゲームについては「Microsoft Flight Simulator」、「サイバーパンク2077」、「モンスターハンターライズ:サンブレイク」の3タイトルでテストした。テスト実行時の室温は約25℃。

3DCGレンダリングテスト「CINEBENCH R23」、ハイエンドらしいスコアを記録

 3DCGレンダリングテストでCPU性能を計測する「CINEBENCH R23」を実行した結果が以下のスクリーンショットだ。

 Intel最新のハイエンドCPUであるCore i9-13900KFは、Multi Coreで「38,011」、Single Coreでも「2,184」というスコアを記録している。どちらも従来のデスクトップ向けCPUを凌駕する素晴らしいスコアであり、Core i9-13900KFのパフォーマンスとしても上々だ。

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク、4K/最高画質でも200fps級が狙える性能

 ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークでは、描画品質を「最高品質」に設定して、フルHDと4K解像度でテストを実行した。

 ZEFT G31XRが記録したベンチマークスコアは、フルHDが「42,783」で、4Kは「28,424」。この時の平均フレームレートはそれぞれ約300.0fpsと約192.3fpsで、どちらも非常に高いフレームレートでの動作を実現している。

フルHD/最高品質でのテスト結果。スコアは「42,783」で、平均フレームレートは約300.0fps。
4K/最高品質でのテスト結果。スコアは「28,424」で、平均フレームレートは約192.3fps。

DLSS 3のフレーム生成に対応した「Microsoft Flight Simulator」、最新GPUでしか実現できない滑らかさ

 11月12日に40周年記念の大型アップデートが配信されたMicrosoft Flight Simulatorは、そのアップデートでNVIDIAがGeForce RTX 40シリーズで導入した新技術「DLSS 3」に正式対応した。また、DLSSベースのアンチエイリアス技術「DLAA」も利用可能となったので、GeForce RTX 4090を搭載するZEFT G31XRでこれらの技術をテストしてみた。

40周年記念アップデートでDLSS 3に正式対応したMicrosoft Flight Simulator。
DLSS 3によるフレーム生成や、ネイティブ解像度でDLSSベースのアンチエイリアス処理を行うDLAAが利用できる。

 今回は、グラフィックプリセットの「ウルトラ」を適用したうえで、アンチエイリアスをDLSS「DLAA」に設定。フルHDと4K解像度で、DLSS 3のフレーム生成を有効にした場合と無効にした場合のフレームレートを計測した。

 フレーム生成を無効にした場合の平均フレームレートは、フルHDが67.6fpsで、4Kで68.7fpsと頭打ちになっている。そこでフレーム生成を有効化すると、平均フレームレートはフルHDで約135.9fps、4Kでも約131.6fpsへと大幅に向上した。

 DLSS 3のフレーム生成は、GPUがレンダリングしたフレームの間にAI技術による補完フレームを挿入するもので、CPUがボトルネックになりがちなMicrosoft Flight Simulatorと非常に相性の良い新技術だ。

 フレーム生成を行うことで得られた映像は特に違和感のない滑らかなものであり、少なくともMicrosoft Flight Simulatorにおいては、すでに実用レベルに達していると感じられた。このような新時代の技術が利用できるのも、最新鋭のゲーミングPCであるZEFT G31XRの魅力だ。

重量級タイトルの「サイバーパンク2077」でも4Kで100fps超えを実現

 サイバーパンク2077は、グラフィックプリセットを最高品質である「レイトレーシング:ウルトラ」に設定して、フルHDと4Kでベンチマークモードを実行した。なお、サイバーパンク2077は将来のアップデートでDLSS 3に対応を予定しているタイトルだが、今回テストしたバージョン1.61では未対応となっている。

サイバーパンク2077。
ベンチマークモードを実行して平均フレームレートを計測した。

 DLSS 3のフレーム生成が使えない状況でありながら、ZEFT G31XRはフルHDで148.17fps、4Kでも112.35fpsという平均フレームレートを記録した。

 緻密で先進的なグラフィックが魅力である一方、PCに要求される性能が高いことで知られるサイバーパンク2077で、リアルタイムレイトレーシングを有効化しながらもこれだけのパフォーマンスを発揮できるのは驚異的だ。

高フレームレートはアクションゲームでも有効「モンスターハンターライズ:サンブレイク」

 FPSやTPSゲームでは高フレームレートがゲーム体験を高めることが知られているが、アクションゲームである「モンスターハンターライズ:サンブレイク」も高フレームレートの恩恵が得られるタイトルだ。敵味方のモーションやカメラ操作中の映像がはっきり分かるほど滑らかになるので、より上質な映像で狩猟生活を堪能できる。

モンスターハンターライズ:サンブレイク。
高フレームレートによる滑らかな映像は、アクションゲームのプレイ体験を高めてくれる。

 そんなモンスターハンターライズ:サンブレイクでは、グラフィックプリセットを最高の「高」に設定して、フルHDと4Kで平均フレームレートの計測を行った結果、フルHDで約249.2fps、4Kで約208.3fpsという結果が得られた。

 モンスターハンターライズ:サンブレイクは、高フレームレートの実現にCPU性能が重要なタイトルであり、ZEFT G31XRがフルHDと4Kの両方で200fpsを超える平均フレームレートを記録できたのはGeForce RTX 4090の強力なGPU性能だけでなく、ゲーミング性能に優れたCore i9-13900KFを搭載しているためでもある。

30分連続でプレイしてもハイクロック動作のまま性能に揺ぎ無し!サイバーパンク2077プレイ中の温度と動作クロックをチェック

 重量級タイトルであるサイバーパンク2077を、もっとも高品質なグラフィックプリセット「レイトレーシング:ウルトラ」を適用した4K解像度で、30分間プレイしたさいの動作をモニタリングし、CPUやGPUの動作をチェックしてみた。テスト時の室温は他のテストと同じ約25℃。

 ゲームプレイ中の温度は、CPUが平均78.2℃の最大92.0℃で、GPUは平均63.9℃の最大66.3℃だった。CPUとGPUの温度リミットは、それぞれ100℃と84℃なので、いずれも温度リミットより低い温度をキープできている。

 動作クロックについては、CPUのPコアが平均5.49GHzで、Eコアが平均4.29GHz。GPUコアは平均2.78GHzで動作していた。この結果で特徴的なのは、いずれも平均値と最大値がほぼ同じであることで、これは常に同じクロックで動作していたことを示唆している。

 CPUとGPUのモニタリングデータの推移をまとめたものが以下のグラフだ。

 このグラフからは、動作温度の上昇がプレイ開始後すぐに停止していることと、CPUとGPUの動作クロックが変動していないことが分かる。これらは、十分な換気によってケース内温度が適切に保たれていることと、常にCPUとGPUが十分に性能を発揮できていることを示すものだ。

CINEBENCH R23実行中でも「Pコア=5GHz/Eコア=4GHz」以上をキープ可能CINEBENCH R23 Multi Core実行中の温度と動作クロックをチェック

 サイバーパンク2077プレイ中と同じ方法で、CPUの全てのコアに高負荷を掛けるCINEBENCH R23 Multi Coreを実行しているさいのモニタリングデータを取得してみた。こちらもテスト時の室温は約25℃。

 最大253Wの電力消費を許されているCore i9-13900KFの発熱は非常に大きいこともあり、CPU温度は平均98.8℃で温度リミットの100℃にほぼ達している状態だ。しかし、テスト中のCPUクロックは、Pコアが平均5.17GHz、Eコアは平均4.06GHzとなっており、これはそれぞれのベースクロックの3.3GHzと2.2GHzを大きく上回っている。

 これは、CPUの熱保護機能が安全なCPU温度を保ちつつ、最大限のパフォーマンスを引き出そうとしている状況だ。PコアとEコアの高い平均クロックを見ると、相当に高いパフォーマンスを発揮していることが伺える。

2022年最強パーツから驚異的なパフォーマンスを引き出せる一台確かな性能と組立て品質が魅力のハイエンドゲーミングBTO PC「ZEFT G31XR」

 パソコンショップSEVENのZEFT G31XRは、2022年最強のゲーミング構成とも言えるCore i9-13900KFとGeForce RTX 4090から、驚異的な性能を引き出すことのできるゲーミングPCだった。熟達した組立て技術もさることながら、ハイエンドパーツの性能をしっかり引き出せるパーツ構成を選択していることも見事だ。

 最上級のゲーミングPCを求めているコアゲーマーやエンスージアストにとって、ZEFT G31XRは確かな性能が得られる選択肢だ。メーカーや型番まで選択できる詳細なカスタマイズプランも用意されているので、せっかくハイエンドゲーミングPCを購入するなら、自分のこだわりを盛り込んだ一台にカスタマイズしてみるのも良いだろう。

 なお、パソコンショップSEVENでは日替わりセールやウィークリーセール年越しマキシマムセールを開催しており、購入前には是非確認してもらいたい。

[制作協力:パソコンショップSEVEN]