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Switchとも良相性な31.5型湾曲ゲーミングモニター「MSI G323CV」、使うだけでモンハンが上手くなる?

湾曲モニターが初めてな人にも扱いやすい1,500Rパネル搭載 text by 久保勇

 MSIのゲーミングモニター「MSI G323CV」は、31.5インチで湾曲タイプのゲーミングモニター。実売で2万6千円前後と、比較的手の出しやすい価格帯に投入されているモデルです。

 解像度はフルHD、リフレッシュレートは最高75Hzと尖った性能のモデルではありませんが、大画面でRPGを遊びたいとか、家庭用ゲーム機を接続して使いたいといった用途には適したモデルになります。

 今回のレビューでは、実際に家庭用ゲーム機の「Nintendo Switch」と接続した際に快適に使えるのか、PCゲームでも湾曲/大画面の良さは体感できるのか、使用感と合わせ「MSI G323CV」の仕様を確認したいと思います。

31.5インチの湾曲パネルを採用したゲーミングモニター「G323CV」素直な発色で高いコントラストと1msの応答速度がウリ

 MSI G323CVは、湾曲率1,500Rの31.5インチ湾曲パネルを採用したゲーミングモニター。解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)で、本体サイズは709.4 × 263.5 × 519.1(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.3kg。

31.5インチの湾曲パネルを採用。
湾曲率は1,500Rで、自然なカーブでゲームはもちろん普段使いにも活用できます。
パネルはVA方式、黒がしっかり黒になるのでコントラスト性能に優れます。
リフレッシュレートは最高75Hz、応答速度は1ms。

 パネルの種類はVA方式で、リフレッシュレートは最高75Hz、応答速度は1ms。リフレッシュレートは他のゲーミングモニターと比べて高いとは言えませんが、家庭用ゲーム機や60fps前後に制限されるゲームなどには必要十分な性能ともいえます。

 ぱっと見の印象は素直な発色で、彩度が高く派手なタイプではない自然なもの。VAパネルなのでコントラストが高く、黒がしっかり沈むタイプの画面が好きな人には適しています。

本体側面。
本体背面側。
入出力インターフェイスはHDMI×1、DisplayPort×1、有線ヘッドフォン/スピーカー出力×1。
AMD FreeSyncに対応しており、対応ビデオカードとの組み合わせでカクつきやティアリングを抑えたなめらかな表示が可能。

 入出力インターフェイスはHDMI 1.4b×1、DisplayPort 1.2a×1、3.5mmジャック(ヘッドホン/スピーカー出力用)×1を備えます。HDMI/DisplayPortともに最高リフレッシュレートは75Hz。AMD FreeSyncにも対応しており、対応ビデオカードを使用することで、カクつきやティアリングを抑えたなめらかな画面表示が可能になります。

 台座はワンタッチで搭載可能で、着脱は簡単。VESAマウントにも対応しており、付属のスペーサーを使うことでアームを利用したり壁掛けにしたりもできます。本体はACアダプタ駆動で、HDMIケーブルが付属しています。

台座はワンタッチで着脱可能。
VESAマウントにも対応。
上下方向(チルト)には-5~20°の範囲で調整可能こちらは一番下側に向けたところ。
一番上側に向けたところ。湾曲ディスプレイなのであまり利用シーンは無いと思いますが、横方向(スイベル)にも-30~30°の範囲で調整でき鵜ます
本体背面側に電源/OSD操作用のボタンを備えている。
本体はACアダプタ駆動で、HDMIケーブルが付属している。

ゲーミングモニターらしい機能も搭載、快適かつ有利にゲームが遊べる!

 MSI G323CVはリフレッシュレートは最高75Hzと控えめなものの、ゲーミングモニターらしい機能はしっかり備えています。

 画面のチラつきを抑えるアンチフリッカー機能、ブルーライト軽減機能など、長時間ゲームを遊ぶことや目への負担を考慮した機能を備えています。

画面のチラつきを抑える「アンチフリッカー機能」。
青に見える可視光の波長を適度に抑制する「ブルーライト軽減機能」。

 ゲームプレイに影響の大きい機能としては「ナイトビジョン」を備えており、暗部の明るさを持ち上げることで視認性を高めてゲームを遊ぶことができます。雰囲気重視の時は使いにくいケースもありますが、暗いシーンが多いゲームなどでは劇的に遊びやすくなることもあるので、うまく活用したい機能です。

 エルデンリングで機能を試してみましたが、暗いシーンでも物のかたちや存在が把握しやすくなるので、プレイの快適性重視であればかなり使えます。ナイトビジョンは効きも好みに合わせて段階調整ができるので、扱いやすい機能です。

ナイトビジョンオフ、光と闇で対比に見えるシーンで美しい。
ナイトビジョンオン、像のかたちや服のしわなど細部まで見えるようになる。戦闘シーンなどで使うと視認性が上がって有効。

Nintendo Switchとの相性はかなり良好、ゲームは見やすくなるだけで上手くなる!

 MSI G323CVは製品スペック的には家庭用ゲーム機を接続して使用するのにも適したゲーミングモニター。今回はNintendo Switchと接続して使用感を試してみました。

 なお、Nintendo Switchとは普通のテレビのように簡単に接続できますが、1つ注意点があり、MSI G323CVにはスピーカーが搭載されていません。このため、音を出すにはBluetoothヘッドセットやスピーカー、有線接続のヘッドフォンやスピーカーなどが必要になるので、手頃なものを用意しておいた方が良いです。

 なお、大画面だけでもNintendo Switchは快適になるのですが、大画面で遊ぶ際はNintendo Switch Proコントローラーもあった方が良いので、合わせて導入するのがオススメです。

Nintendo Switchとの接続は簡単。
MSI G323CVにはスピーカーが無いので、無線のヘッドセットや有線スピーカーなどが別途必要になります。

モンスターハンターライズ:サンブレイクはかなり遊びやすく、大画面の恩恵はデカい!

モンスターハンターライズ:サンブレイク

 まずはモンスターハンターライズ:サンブレイクで使用感を試してみましたが、かなり遊びやすくなります。

 エフェクトも派手でキャラクターが増えると小さい画面では何が起きているか視認しにくくなるシーンがあるゲームなので、大画面で見やすくなるだけでかなり遊びやすくなります。視認性の面からモンスターハンターが難しいと感じている人には、MSI G323CVのような大画面モニターの導入をオススメしたいです。

視認性が高まるので、それだけでかなり快適に遊べます。
小さい画面だとエフェクトが重なって何が起きているかわからなくなり倒されてしまうこともありますが、大画面だとそうした「わけがわからない」状況が減ります。
大画面とProコントローラを導入するだけでモンハンが上手くなるといっても過言ではないので、合わせての導入がオススメです。

スプラトゥーン3も大画面だと見やすい!画面全体も見やすくより正確な操作も

スプラトゥーン3

 スプラトゥーン3でも使用感を試してみましたが、小さい画面で見ているよりも認識しやすくなる部分が多々あり、その分思った通りに操作したり、咄嗟に反応できたりと、視認性向上の分快適にゲームが遊べます。

 カジュアルに遊ぶ分にはNintendo Switchの画面で問題ありませんが、勝率にこだわったりより繊細な操作をしたい場合などは、大きい画面でプレイした方が快適です。

画面が大きい分視認性が高まるので、その分反応しやすく。
細かいところまで見えるので、その分より細かい操作もしやすくなります。
イベントシーンも大画面で!

PCゲームも大画面/湾曲でもちろん楽しめる、エルデンリングなどRPGには好適

エルデンリング

 家庭用ゲーム機との相性が良いMSI G323CVですが、もちろんPCゲームで使ってもその良さは感じられます。

 リフレッシュレートが最大75Hzなので、FPSなどにはベストとは言えませんが、大画面でその世界に浸ることが楽しいRPGや、都市などを制作するシミュレーションゲームなどには適しています。

 今回エルデンリングで動作をテストしましたが、ゲーミングモニターだけあって見やすく、湾曲モニターかつ大画面なので、広大な世界を見ているだけでも楽しかったりします。また、エルデンリングは最大で60fpsまでの表示なので、最高75Hz表示のMSI G323CVとは相性の良いゲームともいえます。

広大なマップが見えるシーンなどは湾曲+大画面が威力を発揮。
光りの演出が綺麗なシーンも大画面だと見ごたえがります。
ボス戦も迫力のある画面で。

家庭用ゲーム機を大画面で楽しみたいユーザーにオススメ湾曲ゲーミングモニターを試してみたい人や自然な発色が好きな人にも

 MSI G323CVは家庭用ゲーム機を接続して楽しむのにも適したゲーミングモニターで、Nintendo Switchなどで画面が小さいなと感じるユーザーには是非使ってみてもらいたい1台です。特にアクションゲームなどは、画面が大きくなることで視認性が高まり、その分ゲームが上手くなるといっても過言ではありません。

 MSI G323CVの湾曲率は1,500Rとなだらかな方ではあるので、湾曲のゲーミングモニターを試してみたいけど、購入してみて湾曲がきつ過ぎたら困るといった人にも向いている製品と言えます。お手軽価格で大画面の湾曲ゲーミングモニターを探している人にはチェックしてもらいたいモデルです。

[制作協力:MSI]