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一台あると出張や旅行も快適!ポケットサイズSSD「WD My Passport Go」を活用してみた
テレワークにも便利なポータブルSSD text by 久保 勇
- 提供:
- アイ・オー・データ
2020年11月30日 00:01
テレワークもだいぶ定着化してきた昨今、自宅と会社など複数の場所で仕事をしている人も多いかと思いますが、そうした際に問題になるのがデータの持ち運び。ファイルサイズが小さくモバイル回線があるならクラウドの利用も1つの選択ですが、大容量データなどはストレージに入れて持ち運ぶ方が速く快適です。
そうしたニーズに便利なのがポータブルSSD。データの読み書きが速く、軽くて耐衝撃性も優れており、手元にあるとデータの移行や持ち運びがかなり楽になります。テレワーク用にPCやネットワーク関連機器などを強化した人は多いと思いますが、モバイルストレージもあると便利です。
今回そんなポータブルSSDの便利さを再確認すべく、実際に外に持ち出し、出張やテレワークはもちろん、旅行や趣味にも活用してみました。
持ち運ぶ際の便利さに着眼してデザインされた「WD My Passport Go」ケーブル一体型で小型軽量
今回紹介するポータブルSSDは、Western Digitalが提供する「WD My Passport Go」のアイ・オー・データ機器販売モデル。
Western Digitalといえばストレージの分野で世界最大手規模のメーカー。AKIBA PC Hotline!の読者であればHDDやSSDでお馴染だと思いますが、WDブランドの製品はWestern Digital傘下のブランドで、ポータブル型や据置型の外付けHDDやSSDとして展開されています。また、同じくWestern Digitalの傘下のSanDiskブランドのフラッシュメディアを使っている人も多いはず。製品の性能や品質は世界的に評価されているので安心感がありますが、海外のメーカーなので、トラブルがあった際にメーカーに相談できるのか心配といった人もいるのではないでしょうか。
今回紹介しているアイ・オー・データ機器が販売しているモデル(型番末尾-JESNの製品)はそういった心配が不要で、製品サポートはもちろん国内対応、電話相談の窓口も設けるなど、国内でのユーザーサポートをより手厚くした製品になっています。
なお、アイ・オー・データ機器販売モデルは500GB/ブルーの「WDBMCG5000ABT-JESN」、1TB/ブルーの「WDBMCG0010BBT-JESN」、2TB/ブルーの「WDBMCG0020BBT-JESN」が販売されています。
「WD My Passport Go」ですが、持ち運びを強く意識した製品となっており、小型で軽いだけでなく、耐衝撃性にも優れた製品になっています。
接続用のUSBケーブルは本体一体型で本体側に収納可能。携帯時の利便性を重視した設計となっています。本体の重量は公称55gで、実測値は53gでした。本体サイズは67mm×95mm×10mmと、スマートフォンなどと比べても小さく、持ち歩きしやすいサイズと言えます。
転送速度に関しては、公称値が読出しで400MB/sとなっており、CrystalDiskMark 7.0.0では読出し454MB/s・書込み428MB/sと公称値以上の数値となっているほか、AJA System Testテストでは読出し405MB/s・書込み383MB/sと概ね公称値通りの速度が出ています。
この転送速度の値はUSBメモリなどよりもだいぶ速く、モバイルストレージとしては十分な速度で、用途を問わず快適に使えそうです。
出張先のビジネスホテルやコワーキングスペースでも便利なWD My Passport Go
まず初めに紹介するのは、ビジネスホテルでの利用シーン。今回はWD My Passport Goの2TBモデル「WDBMCG0020BBT-JESN」を使用しています。
出張などに向かう際に仕事用のデータを持ち運ぶことがあるかと思いますが、こうした際にポータブルSSDがあると便利。
資料やデータなどをSSDに入れて持って行けば回線速度や環境などに左右されることが少なくなり、いつも通りの作業が行える快適さを維持できるほか、小さく軽いので持ち運びしやすいのもポイント。
出張の際にありがちなのが小物の忘れ物。特にケーブルなどを忘れてせっかく持ってきた機材が使えなかったといった経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。そうした失敗が防げるのもWD My Passport Goの良いところで、ケーブルが本体と一体になっているので、ケーブルを忘れたり紛失することがありません。
ある意味この部分がWD My Passport Goの最大の魅力とも言える部分で、実際に使うとケーブル一体型はかなり便利。この構造だけでも出張用にはとてもお薦めです。
ポータブルSSDは仕事のデータを持ち運ぶだけでなく、仕事のデータは全てポータブルSSDにまとめたり、逆にプライベートのデータをポータブルSSDにまとめたり、データを物理的にドライブで分けて使う方法もお薦めです。
また、容量を活かして、出張や打ち合わせなどの出先で作成したデータや書類のバックアップを取ったりといった用途にもお薦めです。バックアップはWindows 10であればOS自体に便利な機能が用意されており、指定したフォルダのデータを自動でバックアップしたり、ホテルに着いた際にボタンを押して任意でバックアップをとることもできます。
ビジネスホテルは出張時だけでなく、テレワークの作業スペースとして利用している人もいるかと思いますが、そうした際に小型で持ち込みやすいポータブルSSDは利便性の高いアイテムになるはずです。
カフェなどスペースが限られる場所にも持ち込みやすいWD My Passport Go心地よい空間で仕事をしたい人へ
カフェは打ち合わせを行ったり、テレワークの作業場所として利用している人も多いのではないでしょうか。コロナの影響でテレワークが推奨されていますが、自宅では作業がしづらかったり、心地よいスペースの方が作業が捗るといった人もいるかと思います。
小さく軽いポータブルSSDは、カフェなどスペースが限られる場所に持って行くのにも向いており、仕事をより快適に行うためのアイテムになってくれます。
カフェは空間は良いものの、一人が占有できる面積は限られており、持ち込むアイテムにはコンパクトさが求められたりします。ポータブルSSDであればノートPCを置く場所 + ほんの少しのスペースがあれば展開できるので、邪魔になりにくいのがメリット。
また、内部で動作するメカパーツが無いので、置く向きなどに制約が無く、静音性の高さもポイントになります。
ポータブルSSDは気軽に持ち運べて便利なのですが、一番怖いのが忘れ物や紛失により他人に中身を見られるリスクだと思います。
そうしたリスクへの対策がデータの暗号化だったりするのですが、Windows 10のPro以上のエディションであれば、「BitLocker To Go」というポータブルストレージ向けの暗号化機能が無料で利用可能で、手軽にデータに暗号化をかけられます。
もちろん時間をかけて解析される可能性もあるのでこれ一つで万全とはいきませんが、万が一の紛失の場合でも簡単にデータを見られることは防げるので、ある程度の情報漏洩対策にはなります。ポータブルSSDを外に持ち出す際は暗号化などセキュリティを高めた運用をセットで行うことがお薦めです。
カメラが好きな人にも強い味方になるWD My Passport Goメディアが埋まったらSSDにデータを移して撮影を即再開
カメラを趣味にしている人であればメディアの空き容量が無くなり困ったことが一度はあるのではないでしょうか。特に最近のフルサイズセンサーを搭載するようなカメラでRAW撮影をしていると、簡単に容量を使い切ってしまうこともあるかと思います。
容量の大きいメディアを購入すれば解決はしますが、高速なメディアはなかなか高価で手が出しにくいのが現実。そんな時にも、ポータブルSSDが活躍。SSDにデータを移すことができれば、容量が少なめのメディアでも快適に撮影が楽しめるので、撮影時の補助アイテムとしても便利です。
フルサイズセンサーのカメラ「α7 III」を使って、RAW + Jpegのモードで非圧縮撮影を行った場合、32GBのSDカード(UHS-II)に撮影できるカット数は475。それだけ撮れれば十分かと思いますが、実際に撮影すると失敗カットも多く、意外と簡単に容量が埋まってしまいます。特に連写などを多用するとあっという間で、すぐに容量が足りなくなります。
そんな時にポータブルSSDとPCがあれば、撮影したデータをいったんポータブルSSDに移し、SDカードを空にして即撮影を再開可能。ここで活きてくるのがSSDの書込みの速さ。SDカードが読出し271MB/s出るので、最速でデータを移すならそれ以上の書込み速度が欲しいところ。
今回使用しているWD My Passport Goの2TBモデルであれば実測で400MB/s程度の書込み速度が出ます。実際、SDカードに記録された32GB分のデータをWD My Passport Goに転送するのにかかった時間は3分17秒で、待ち時間も苦にならない範囲でした。
ちなみに、水族館内は三脚やフラッシュの使用は基本的に禁止されており、綺麗な写真を撮るには“下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる”を実践するのが早かったりします。ポータブルSSDの容量も使えるのであれば撮影上限枚数を気にする必要がほぼなくなり、残り枚数を気にしながら撮影するストレスから解放されることになるので、気持ち的にもかなり快適になります。
なお、水族館によっては館内でPCを使用することを原則禁止としている場所もあるので、持ち込む際は事前に確認をとることを推奨します。カワスイの場合は基本的にPCで作業を行ったりすることに制限はありませんが、密な状況になることは避けてほしいとのことなので、あまりにも長時間席を占有したり、一人でスペースを大きく確保し過ぎたりはしないように利用しましょう。
旅行などに持って行くのもぴったりなWD My Passport Go道中の暇つぶしから旅の思い出の保存まで一台でバッチリ
最後に旅行にWD My Passport Goを持って行った際の利便性をご紹介します。
現在のシーズンであれば紅葉、もう少ししたら雪化粧と、山などに出かける人も多いかと思います。そんな際もポータブルSSDを活用するとより快適に過ごすことが可能で、ポータブルSSDがあって良かったといったシーンに遭遇する場合もあります。
旅行の際もやはり小型で軽量な点は運びやすさという点ではメリットになります。280mlのペットボトル飲料などよりもコンパクトなので、ちょっとした隙間に入れて持ち運べます。邪魔にならないのは旅行ではポイントになるはず。
また、公共機関を利用して山などに行った際は、電車やバスの待ち時間がかなり長くなることもあります。1時間程度で済めばマシですが、場合によっては数時間待たされることもあります。そうした際にポータブルSSDに動画や音楽を入れておけば、待ち時間も苦にならずに過ごすことができます。音楽なら問題ないかもしれませんが、動画となると何本もノートPCに入れると容量を圧迫したり、ダウンロードしながらだとそもそも電波が来ていなかったり、パケット代が恐ろしいことになる可能性もあるので、データはポータブルSSDに入れておけると何かと便利です。
もう一つこのWD My Passport Goには旅行向きのポイントがあります。それは耐衝撃性。2mの高さから落下しても壊れないことが保証されており、移動中に落とした程度では壊れません。なお、防水機能は無いので、その点はご注意ください。
また、旅行中に撮影した写真や動画などを保管するのにもポータブルSSDは向いており、旅の思い出を記録しておくアイテムにもお薦めです。動画の転送なども速く、SDカードから30分の動画(フルHD/約10GB)のデータを転送するのにかかった時間は約59秒。待ち時間も少なく転送可能でした。
仕事でもプライベートでも活躍するWD My Passport Go、一人一台欲しいアイテム
今回のレビューでは外に持ち出した際のポータブルSSDの活用例を紹介しました。社内や家庭内でも大容量データを移動させる際に使用すると便利ですが、耐衝撃性能を備えたモデルはやはり外に持ち出してこそ真価を発揮する部分もあります。
暗号化と併用して外でのテレワークに活用するも良し、旅先に持ち出して頑丈なデータ保管場所や動画や音楽のライブラリとして利用するも良しと、様々な用途で活用できます。また、WD My Passport Goであればケーブルを忘れたり失くして使えないといったことも無く、耐衝撃性能を備えているので、外に持ち出すにはぴったり。
出張やテレワーク、旅行などに行く機会がある人にはお薦めの製品なので、是非導入を検討してもらえばと思います。
[提供:アイ・オー・データ]