トピック
かぶせ持ち対応で超軽量ゲーミングマウスが欲しい人へ、無線性能も高い「CORSAIR M75 AIR」
本体重量は約60g、独自の無線技術「SLIPSTREAM」で安定&低遅延接続 text by 白倉甲一
- 提供:
- CORSAIR
2023年12月25日 00:00
一般的用途向けのマウスはワイヤレスが標準的になっているが、ゲーミングマウスもワイヤレス化が進んでいる。バッテリー内蔵でも軽量なモデルが増え、有線ゲーミングマウスの軽量モデルに迫る軽さのワイヤレスゲーミングマウスも多くなってきた。
軽量ゲーミングマウスには小型モデルが多いが、今回紹介する「CORSAIR M75 AIR」は、少し大きめでナス型のモデル。かぶせ持ちなどで使う際に手に馴染みやすいタイプで、このタイプの形状が好きなユーザーも多いだろう。重量も約60gと超軽量だ。
CORSAIRが「勝利のために作られた」と銘打った「M75 AIR」の使用感を確認してみよう。
かぶせ持ちしやすいナス型の軽量ワイヤレスゲーミングマウスアクセントにイエローを使ったCORSAIRらしいカラーリング
「M75 AIR」はワイヤレス接続のゲーミングマウスで、超軽量タイプながら面長なナス型と少し大きめのサイズとなっている。
表面はマットな仕上がりだがラバー素材などは使われてないので、汗でベタついたりしない。
本体サイズは128 x 65 x 41.6 mm、本体重量は約60gとワイヤレスゲーミングのマウスの中でもかなり軽量。日本人の手にもフィットするサイズで、手でしっかりとマウスを覆うように使う「かぶせ持ち」や、サイド部分を指でホールドする「つかみ持ち」などで使いやすい。
本体前面に搭載されたUSBポートはType-C形状で、USB Type-C - Type-Aケーブル(約1.8m)が付属している。充電や有線接続マウスとして使用する際に利用するもので、ケーブルは柔らかく扱いやすい。
センサーには、解像度100~26,000dpi、トラッキング650ipsの独自光学センサー「CORSAIR MARKSMAN」を採用。ポーリングレートは最大2,000Hz(後述のSLIPSTREAM接続時)。搭載スイッチスペック表に明記されていないが、光学式スイッチになっているようで1億回クリックの高耐久性を持っている。
接続方法は専用レシーバーによるCORSAIR独自の2.4Ghzワイヤレステクノロジー「SLIPSTREAM」の他、Bluetoothと有線USB接続にも対応している。専用レシーバー接続時は最大34時間、Bluetooth接続時は最大100時間の連続使用が可能。電池切れを起こしても充電しながらの使用が可能だ。
「SLIPSTREAM」は低遅延と広範囲での通信を実現したCORSAIR独自の無線技術で、応答速度は1ms以下。「1ミリ秒の違いが勝敗を左右する場面で勝利できる」とされている。
ゲーミングマウスはLEDイルミネーション機能を備えるものが多く、イルミネーションで好きなカラーにするために挿し色を入れないモデルも多いが、「M75 AIR」はイルミネーション機能を排したモデルで、代わりにCORSAIRのイメージカラーであるイエローがワンポイントで入っている。
筆者の記憶の限りだと、同社のマウスでイエローが挿し色に使われていたのは「CORSAIR SCIMITAR PRO」のイエローモデル以来で、CORSAIRらしいカラーリングだが懐かしさも感じた。
勝利のために作られた超軽量ワイヤレスゲーミングマウス高精度センサーと低遅延ワイヤレス技術でゲームを快適にプレイ
「M75 AIR」は「CORSAIR MARKSMAN」光学センサーと、低遅延の2.4Ghzワイヤレステクノロジー「SLIPSTREAM」により、素早いフリック操作から腰を据えての細かい操作まで、ユーザーの操作を逃さずかつ低遅延で反映させる事が可能だ。
一昔前であれば本気でゲームをするのにワイヤレスは……という風潮だったが、今時の高性能なゲーミングマウスであれば、ワイヤレスでも快適にゲームを楽しむことができる。
ということで、人気のFPSゲーム「VALORANT」をプレイしてその実力を確認してみた。ポーリングレートは専用レシーバーの最大値となる2,000Hzに設定してテストしている。
筆者は普段、親指と薬指・小指でホールドしつつマウスを覆うように持つ、つかみ気味のかぶせ持ちでマウスを使っているのだが、「M75 AIR」の形状に手がなじむのには時間がかからなかった。つかみ持ちやかぶせ持ちで使っている人であれば、短時間で慣れる形状だろう。
ワイヤレステクノロジー「SLIPSTREAM」は低遅延をウリとしているだけあって、撃ち合いとなった場面でも遅延を感じることは無かった。この辺りはシビアな場面でもガンガン使っていける性能はある印象だ。
筆者は普段はそれなりに重量がある多ボタンタイプのゲーミングマウスを好んで使っているので、「軽いマウスというのはどうなんだろう」と食わず嫌いな面があった。当然ではあるが、形状がフィットしていれば軽い方が長時間使っても手が疲れず、「M75 AIR」をテストしていて超軽量マウスへの乗り換えを検討するほどの良い意味での衝撃を受けた。
もちろん普段使っているマウスよりもかなり軽いので、最初のうちはマウスを振りすぎたり、力の加減に戸惑ったりする場面があったが、慣れた頃にはポーリングレートの高さからか、いつも以上に精確な射撃を行えるような感触があった。
超軽量マウスはかぶせ持ちにはちょっと小さいといったモデルが多いが、「M75 AIR」はかぶせ持ちに適したサイズ感なので、大きめの超軽量マウスを探している人には試してもらいたいモデルだ。
高ポーリングレートの良いところはPCとのデータのやり取りを高速に行い、少ないロスで滑らかに操作できるという点にあるのだが、高速にデータのやり取りを行うためにPCのリソースもそれなりに消費される。必ずしも高くすれば快適とはならないので注意して欲しい。
PCスペックがある程度高くなければ、ゲームのフレームレートが低下するなど本末転倒な事にもなりかねないので、スペックを抑えたPCで使用する際などは、テストしながら最適な値を探して欲しい。
ちなみに、ユーティリティの「iCUE」上からは、マウスとレシーバーは別デバイスとして管理されている。現在のバージョンでは、ポーリングレートのデフォルト値はレシーバー側1,000Hz、マウスが2,000Hzとなっているようなので、フルに性能を発揮させたい場合は設定変更を忘れずにしよう。
また、ワイヤレス通信は使用環境などにも影響を受けるので、設定を変えることで正常に動作しなくなることもある。この辺りは実際に使用する環境でテストしないとわからないので、ゲームで本格的に使う前に接続に問題が無い設定か試してから使ってもらいたい。
かぶせ持ちの超軽量ゲーミングマウスを探している人におすすめワイヤレスでも遅延を感じず申し分なし!
「M75 AIR」はワイヤレスかつ超軽量のゲーミングマウスを探していて、特に「かぶせ持ち」や「つかみ持ち」をしたいタイプのゲーマーには強くおすすめできるモデルとなっている。筆者はマウスにがっちり手を預けて操作するタイプなので、本体の形状はかなり好みに感じた。
軽量化するため素材や設計に制限が大きいためだと思うが、ボタンの押し心地やホイールを回した際の感覚は全体的に高級感が感じられるものではなかった。この辺りは素材や構造などの研究も必要になるので簡単ではないと思うが、後継モデルなどでブラッシュアップされれば嬉しい限りだ。もちろん操作の軽快さには影響のない話なので、性能面での心配はない。
マウスの基本的な性能や形状、無線接続の遅延の無さなど気に入る部分の多かった「M75 AIR」。かぶせ持ちやつかみ持ちで使うユーザーにはオススメしたいモデルではあるし、ワイヤレスや軽量マウスをイメージで嫌っていたユーザーにも是非使ってみてもらいたい。