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こんなDDR5メモリが欲しかった!洗練された優雅なデザインの「CORSAIR DOMINATOR TITANIUM」
DDR5-7200での動作も確認、白好きな人にもオススメ text by 久保勇
- 提供:
- CORSAIR
2024年1月18日 00:00
CORSAIRのDDR5メモリ「DOMINATOR TITANIUM」シリーズは、DDR5-6000以上をターゲットにした同社製オーバークロックメモリの上位モデル。デザインも洗練されたものとなっており、見た目も性能もこだわりたいユーザー向けの製品となっています。
今回のレビューでは、「DOMINATOR TITANIUM」シリーズの限定モデル「DOMINATOR TITANIUM FIRST EDISION(CMO32GX5M2X7200C34FEW)」を例に、どのような特徴を持ったメモリなのかをご紹介します。
洗練されたデザインで高級感のあるDDR5メモリイルミネーション機能も搭載
「DOMINATOR TITANIUM」一番の特長は外観。同社のDDR5メモリは、スタンダードな「VENGEANCE」、大型ライトバーを搭載したイルミネーション重視の「VENGEANCE RGB」、高輝度LEDを搭載した高性能モデル「DOMINATOR PLATINUM」、そして動作クロック的には最上位となる今回の「DOMINATOR TITANIUM」を合わせた4ラインナップ。
「VENGEANCE RGB」は光らせるといった面ではライトバーの面積も大きく良いのですが、デザインは高級感のあるタイプではありません。「DOMINATOR PLATINUM」は大型のヒートスプレッダを備え質感なども高級感がありますが、デザインは個性的なものになっています。
今回の「DOMINATOR TITANIUM」は高級感のあるヒートスプレッダに癖のないデザインのライトバーを備えた、「VENGEANCE RGB」と「DOMINATOR PLATINUM」の良いとこ取りをしたようなデザインになっています。
個人的に「DOMINATOR PLATINUM」のデザインはかなり好みで、シンプルなデザインではあるものの高級感のある洗練されたデザインになっており、ライトバー面積は大きめなもののおもちゃっぽさもなく、こういうメモリを待っていた!というのが個人的な感想です。今回テストしているのはホワイトのモデルですが、スーパーホワイトといった感じで真っ白なのも高ポイント。
今回使用している「DOMINATOR TITANIUM FIRST EDISION」は、DDR5-7200対応の16GBメモリ(CL34-44-44-96/1.45V)が2枚と、外観換装パーツと工具がセットになったモデル。このFIRST EDISIONは入手が難しいモデルですが、通常版の「DOMINATOR TITANIUM」と換装パーツの「DOMINATOR TITANIUM Fin Accessory Kit」を用意すれば、メモリとしてはほぼ同じ仕様で使えます。
付属のパーツに換装すると光らないメモリとして使用可能。昔のDOMINATORを彷彿させるようなヒートシンク感のあるデザインになります。3Dプリンタを使って独自形状のパーツへの換装も可能とされているので、3Dモデルを作成できる人であれば、個性的なデザインにすることも可能そうです。
なお、通常モデルの「DOMINATOR TITANIUM」シリーズはかなりのラインナップ数があります。カラーはブラック、ホワイト、グレー。速度はDDR5-6000(CL30とCL36の2種)、DDR5-6400(CL32)、DDR5-6600(CL32)、DDR5-7000(CL34とCL36の2種)、DDR5-7200(CL34とCL36の2種)、DDR5-7600(CL36)、DDR5-8000(CL38)。容量は16GB×2枚、24GB×2枚、32GB×2枚、16GB×4枚、24GB×4枚、48GB×2枚。また、Intel XMP対応モデルとAMD EXPO対応モデルがあります。全カラーで全仕様がラインナップされているわけではありませんが、かなりの種類のモデルが販売されています。
「DOMINATOR TITANIUM」を光らないメモリにできるアクセサリー「DOMINATOR TITANIUM Fin Accessory Kit」は、ブラック、ホワイト、グレーが用意されており、メモリ2枚分のパーツがセットになっています。
XMPで簡単にメモリを高クロック動作、DDR5-7200動作で広帯域化も確認
「DOMINATOR TITANIUM」のデフォルト値はDDR5-4800(CL40-40-40-77/1.1V)となっており、オーバークロック動作させることで製品に記載されている設定値で動作する仕組みになっています。
今回使用している「DOMINATOR TITANIUM FIRST EDISION(CMO32GX5M2X7200C34FEW)」はIntel向けモデルでXMPに対応しており、XMPの設定値はDDR5-7200(CL34-44-44-96/1.45V)。マザーボードのBIOSからXMPの設定を読みこせることで設定を反映可能。作業自体はかなり簡単です。
なお、オーバークロック動作はメーカーの保証がなく自己責任になるのと、CPUやマザーボードのオーバークロック耐性などによって動作可能な範囲が個体ごとに異なるので、全ての環境で動作するわけではありません。超高速品などは動作する環境がかなり限られるので、注意が必要です。
DDR5-7200での動作を確認、帯域幅は平均87GB/sオーバーでかなり高速に
XMPの設定を反映することでどれだけ性能がかわるのか、SiSoftware Sandraを利用して確認してみました。
テストにはCPUにCore i7-14700K、マザーボードにGIGABYTE Z790 AORUS PRO Xを使用し、DDR5-4800(CL40-40-40-77/1.1V)動作時とDDR5-7200(CL34-44-44-96/1.45V)動作時で帯域幅を比較しました。
比較してみるとDDR5-7200に大幅に帯域が向上しているので、性能はしっかり発揮されているようです。メモリは高速/広帯化は全ての用途で性能が有効に活用されるわけではありませんが、帯域幅が必要な用途では活躍してくれるはずです。
イルミネーションは好みの色合いに簡単に調整可能他のCORSAIR製デバイスとのイルミネーション連携も手軽に
イルミネーション機能はユーティリティソフトの「iCUE」から簡単に設定可能。多数のプリセットから発光パターンを選んだり、単色で発光させたりすることも可能なほか、LEDオフも設定可能です。
ケースファンなどはLED一つずつに設定を作り込むことも可能で、かなり自由に設定することができます。また、水冷クーラーなど他のCORSAIR製デバイスととイルミネーションを連携させることも簡単です。
白いPCパーツはLEDのカラーを白色にするとかなり綺麗に見えます。すっきりと見せたい場合は特に相性が良く、薄い青系の色も清潔感のある印象になります。
もちろん鮮やかなレインボーカラーに設定したりすることも可能。ポップな感じが好みであれば彩度の高い「レインボーウェーブ」というプリセットが用意されているのでオススメです。白に合わせた淡い虹色の「水彩スペクトル」というパターンも用意されており、白単色で光らせるのは味気ないという人にはこの発光パターンが良いはずです。
「レインボーウェーブ」と「水彩スペクトル」は動画で見た方がわかりやすいので、以下の動画から発光パターンを確認してみてください。
洗練された高級感のあるDDR5メモリが欲しい人にオススメライトバータイプのイルミネーションにシンプルなデザインが好みの人にはピッタリ!
CORSAIRの「DOMINATOR TITANIUM」シリーズは、高級感があり落ち着いたデザインのメモリが好きな人にはオススメのモデルです。光るメモリは、いわゆる”いかにもゲーミング的な”デザインの製品が多いので、シックなデザインのモデルは貴重なのではないでしょうか。
筆者のメモリの好みは、イルミネーションはライトバータイプ、シンプルだけど安っぽくないデザイン、厚めのヒートスプレッダ、そして真っ白なカラーが用意されていること。今回の「DOMINATOR TITANIUM」は好みにバッチリあったモデルで、こういうメモリを待っていた!といった感じです。
オーバークロック動作時の電圧がもう少し低いと嬉しかったりしますが(DDR5-7200動作時で1.45V)、このあたりはDRAMチップの進化次第な部分。将来的に動作電圧が定格動作のメモリに近づいていくことを期待したいところです。
新生活シーズンにPCを新調するといった人も多いかと思いますが、性能も見た目もこだわったメモリを使いたいという人は候補に如何でしょうか。