トピック
ASUS背面コネクタ規格「BTF」の新型ビデオカードやマザー、NoctuaファンのGeForceなど新製品を多数公開
(COMPUTEX AKIBA出張所 / ASUS編)
- 提供:
- ASUS
2025年5月30日 00:03
PC/IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2025」が、5月20日~5月23日の日程で台湾・台北市で行われた。これに合わせ、ASUSの台湾本社では「UNLOCK THE ROG LAB」と題し、事前新製品発表会が実施された。
新設計のビデオカードや、背面コネクタ対応のマザーボード/ビデオカードの「BTF」に対応した最新モデルのほか、最新ゲーミングモニターやセパレート可能なゲーミングキーボードなど様々な新製品が公開された。発表会会場に展示されていた製品の中から、特に目立った製品をピックアップして紹介しよう。
背面コネクタ仕様の新規格「BTF 2.5」対応のビデオカードが登場通常のビデオカードとしても使える「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF Edition」
台湾で行われたASUS本社での発表会に展示されていた「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF Edition」。背面にケーブルを隠せるBTF対応のカードで、今世代から通常のビデオカードとしても利用できるよう新型BTF用コネクタを採用したほか、16ピンでの電源供給にも対応しています。#COMPUTEX_AHpic.twitter.com/kMtFWPD80u
— AKIBA PC Hotline! (秋葉原) (@watch_akiba)May 20, 2025
ASUSの背面コネクタ仕様の規格「BTF」が2.5にバージョンアップ。これまでBTF対応のビデオカードはBTF対応のマザーボードでのみ使用できたが、2.5対応のモデルからは通常のビデオカードとしてもBTF用ビデオカードとしても使用できる新設計の機構が取り入れられている。代表モデルとして会場には「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF Edition」が展示されていた。
ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF Editionは、電源供給用の16ピンコネクタと、BTF用の給電端子の両方を備えており、搭載環境に合わせて給電方法が選べる仕組みになっている。BTF用の給電端子はアダプタを介して接続する構造で、取り外すことで一般的なビデオカードとして使用できる。
これまでのBTF対応のビデオカードはBTF対応マザーボードがなければ使用できない部分が制約となっていたが、BTF 2.5対応モデルからは扱いやすさも進化している。
GeForce RTX 50シリーズに「Noctua」ファン搭載モデルが登場予定「ASUS GeForce RTX 5080 16GB GDDR7 Noctua Edition」をお披露目
Noctuaファン搭載の最新ビデオカード「ASUS GeForce RTX 5080 Noctua Edition」が、台湾のASUS本社で行われた発表会会場に展示されていました。本体は360mmラジエーターサイズでかなり大型。静音性と冷却性の高さが気になるモデルです。#COMPUTEX_AHpic.twitter.com/XscnokR4Qs
— AKIBA PC Hotline! (秋葉原) (@watch_akiba)May 20, 2025
ASUSとNoctuaのコラボビデオカード「Noctua Edition」は、冷却性能や静音性を求めるユーザーに人気となっているが、GeForce RTX 50世代のモデルでも投入が予定されている。会場には最新版となる「ASUS GeForce RTX 5080 16GB GDDR7 Noctua Edition」が展示されていた。
12cmファンの「NF-A12X25 G2」×3基を搭載した大型ビデオカードで、大きさは水冷ラジエーターサイズといった印象。バックプレートにもNoctuaのロゴをモチーフにしたデザインが取り入れられている。
背面コネクタマザー/ビデオカード規格の「BTF」は2.5にバージョンアップ
台湾で行われたASUS本社での発表会に展示されていた背面にケーブルを隠せる「BTF 2.5」に対応した「TUF GAMING B850-BTF WIFI W」と「TUF Gaming GeForce RTX 5070 Ti BTF White Edition」。最新世代Ryzenを使ったホワイトかつBTF仕様のPCがもうすぐ組めるようになるようです。#COMPUTEX_AHpic.twitter.com/zprmyOTKMa
— AKIBA PC Hotline! (秋葉原) (@watch_akiba)May 20, 2025
BTF対応の新型ビデオカード「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF Edition」のほかにもBTF対応の新モデルが発表されており、マザーボードの「TUF GAMING B850-BTF WIFI W」とビデオカードの「TUF Gaming GeForce RTX 5070 Ti BTF White Edition」が実際に試せる状態で展示されていた。
TUF GAMING B850-BTF WIFI WはRyzen環境向けのモデルで、このモデルの登場でRyen 9000シリーズでもケーブルが見えない背面コネクタ環境のPCが組めるようになる。TUF Gaming GeForce RTX 5070 Ti BTF White Editionは通常のビデオカードとしてもBTF対応のビデオカードとしても利用できるBTF 2.5対応のモデルで、白いGeForce RTX 5070 Tiビデオカードを求めるユーザーにも注目の製品だ。
色と性能の両方にこだわれる「WOLED」採用有機ELゲーミングモニター「ROG Strix OLED XG32UCWG」
台湾で行われたASUS本社での発表会に展示されていた「ROG Strix OLED XG32UCWG」。光があたっても白くなりにくい「True Black」をうたうモデルで、量子ドット搭載モデルから内部フィルターなどを改良したという「WOLED」を採用。黒の表現レベルがかなり向上しています。#COMPUTEX_AHpic.twitter.com/BTBNLuyDmn
— AKIBA PC Hotline! (秋葉原) (@watch_akiba)May 20, 2025
光の映り込みによる変色に強いとされる「WOLED」パネルを採用したASUSの新型有機ELゲーミングモニター「ROG Strix OLED XG32UCWG」。会場では実際に光を当てて効果を確認にすることもできた。
同社の有機ELゲーミングモニターは、光沢のあるQD-LEDパネルを採用したモデルと、非光沢加工を施したWOLEDパネルを採用したモデルは発売されているが、今回新たに光沢タイプでWOLEDパネルを採用したモデルを投入。QD-LEDパネルモデルは発色が良いものの、環境光が映り込んだ際に色が変色するので、対策を施した光沢タイプの「WOLED」パネルを採用したモデルを発売するに至ったという。
環境光が映り込んでも黒がしっかりと黒に見えることから、同社は「True Black Glossy」とアピールしており、ゲーミング性能の高さと色や明暗の良さの両方にこだわりたいユーザーへおすすめのモデルだという。
左右分離可能な75%ゲーミングキーボード「ROG Falcata」ユーザーのスタイルに合わせ分離/変形
左右に分離させて使うこともできるゲーミングキーボード「ROG FALCATA」がASUSの台湾の本社で行われた発表会で展示されていました。コンパクトな75%キーボードで、分離させて使用させれば左手で操作するキーとマウスの距離を最短にして使うことも可能なユニークなモデル。#COMPUTEX_AHpic.twitter.com/FdUlSuvdKW
— AKIBA PC Hotline! (秋葉原) (@watch_akiba)May 20, 2025
「ROG Falcata」は左右分離させて使用することも可能な75%ゲーミングキーボード。本体を分離させ、WASDキーのある左側本体の真横にマウスを置くことで、キーボードとマウスの間隔を最小にして使用することができる。
また、エルゴノミクスキーボードのようなスタイルでも使用可能で、ユーザーの使用スタイルに合わせて変形させて使用することが可能。キースイッチは「ROG HFX V2」磁気スイッチで、ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントの調整に対応。本体左側にはマルチファンクションボタンとホイールを搭載。スタンダードなゲーミングコンパクトゲーミングキーボードとしても高性能なモデルに仕上がっている。
実は小型?!モバイルCPU搭載のゲーミングPC「ROG TUF GAMING T500」
Mini-ITXサイズで小型なゲーミングPC「TUF GAMING T500」。台湾のASUS本社で行われた発表会で公開されたモデルで、Core i7-13620H/GeForce RTX 5060Tiを搭載。動画だと背面ファンは一見12cm見えますが、実際は9cmクラスで、実物を見るとイメージとのギャップで驚きます。#COMPUTEX_AHpic.twitter.com/fAzj867LdO
— AKIBA PC Hotline! (秋葉原) (@watch_akiba)May 20, 2025
「ASUS TUF Gaming T500 (2025)」は一見するとファンを極力少なくした通常サイズの静音ゲーミングPCのように見えるが、モバイルCPU搭載のMini-ITXマザーを採用し、本体サイズ15.55×29.64×35.68cmと小型なゲーミングPC。画像などで見るとリアファンは12cmに見えるかもしれないが、実際に搭載されているのは9cmファン。
デモ機に搭載されていたCPUはCore i7-13620H、GPUはGeForce RTX 5060 Ti。特殊なマザーボードに専用の冷却機構と、ASUSの完成品PCだからこそできた部分が魅力のモデルだ。