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ASUS背面コネクタ規格「BTF」の新型ビデオカードやマザー、NoctuaファンのGeForceなど新製品を多数公開

(COMPUTEX AKIBA出張所 / ASUS編)

 PC/IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2025」が、5月20日~5月23日の日程で台湾・台北市で行われた。これに合わせ、ASUSの台湾本社では「UNLOCK THE ROG LAB」と題し、事前新製品発表会が実施された。

 新設計のビデオカードや、背面コネクタ対応のマザーボード/ビデオカードの「BTF」に対応した最新モデルのほか、最新ゲーミングモニターやセパレート可能なゲーミングキーボードなど様々な新製品が公開された。発表会会場に展示されていた製品の中から、特に目立った製品をピックアップして紹介しよう。

背面コネクタ仕様の新規格「BTF 2.5」対応のビデオカードが登場通常のビデオカードとしても使える「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF Edition」

 ASUSの背面コネクタ仕様の規格「BTF」が2.5にバージョンアップ。これまでBTF対応のビデオカードはBTF対応のマザーボードでのみ使用できたが、2.5対応のモデルからは通常のビデオカードとしてもBTF用ビデオカードとしても使用できる新設計の機構が取り入れられている。代表モデルとして会場には「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF Edition」が展示されていた。

 ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF Editionは、電源供給用の16ピンコネクタと、BTF用の給電端子の両方を備えており、搭載環境に合わせて給電方法が選べる仕組みになっている。BTF用の給電端子はアダプタを介して接続する構造で、取り外すことで一般的なビデオカードとして使用できる。

 これまでのBTF対応のビデオカードはBTF対応マザーボードがなければ使用できない部分が制約となっていたが、BTF 2.5対応モデルからは扱いやすさも進化している。

GeForce RTX 50シリーズに「Noctua」ファン搭載モデルが登場予定「ASUS GeForce RTX 5080 16GB GDDR7 Noctua Edition」をお披露目

 ASUSとNoctuaのコラボビデオカード「Noctua Edition」は、冷却性能や静音性を求めるユーザーに人気となっているが、GeForce RTX 50世代のモデルでも投入が予定されている。会場には最新版となる「ASUS GeForce RTX 5080 16GB GDDR7 Noctua Edition」が展示されていた。

 12cmファンの「NF-A12X25 G2」×3基を搭載した大型ビデオカードで、大きさは水冷ラジエーターサイズといった印象。バックプレートにもNoctuaのロゴをモチーフにしたデザインが取り入れられている。

背面コネクタマザー/ビデオカード規格の「BTF」は2.5にバージョンアップ

 BTF対応の新型ビデオカード「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 BTF Edition」のほかにもBTF対応の新モデルが発表されており、マザーボードの「TUF GAMING B850-BTF WIFI W」とビデオカードの「TUF Gaming GeForce RTX 5070 Ti BTF White Edition」が実際に試せる状態で展示されていた。

 TUF GAMING B850-BTF WIFI WはRyzen環境向けのモデルで、このモデルの登場でRyen 9000シリーズでもケーブルが見えない背面コネクタ環境のPCが組めるようになる。TUF Gaming GeForce RTX 5070 Ti BTF White Editionは通常のビデオカードとしてもBTF対応のビデオカードとしても利用できるBTF 2.5対応のモデルで、白いGeForce RTX 5070 Tiビデオカードを求めるユーザーにも注目の製品だ。

色と性能の両方にこだわれる「WOLED」採用有機ELゲーミングモニター「ROG Strix OLED XG32UCWG」

 光の映り込みによる変色に強いとされる「WOLED」パネルを採用したASUSの新型有機ELゲーミングモニター「ROG Strix OLED XG32UCWG」。会場では実際に光を当てて効果を確認にすることもできた。

 同社の有機ELゲーミングモニターは、光沢のあるQD-LEDパネルを採用したモデルと、非光沢加工を施したWOLEDパネルを採用したモデルは発売されているが、今回新たに光沢タイプでWOLEDパネルを採用したモデルを投入。QD-LEDパネルモデルは発色が良いものの、環境光が映り込んだ際に色が変色するので、対策を施した光沢タイプの「WOLED」パネルを採用したモデルを発売するに至ったという。

 環境光が映り込んでも黒がしっかりと黒に見えることから、同社は「True Black Glossy」とアピールしており、ゲーミング性能の高さと色や明暗の良さの両方にこだわりたいユーザーへおすすめのモデルだという。

左右分離可能な75%ゲーミングキーボード「ROG Falcata」ユーザーのスタイルに合わせ分離/変形

 「ROG Falcata」は左右分離させて使用することも可能な75%ゲーミングキーボード。本体を分離させ、WASDキーのある左側本体の真横にマウスを置くことで、キーボードとマウスの間隔を最小にして使用することができる。

 また、エルゴノミクスキーボードのようなスタイルでも使用可能で、ユーザーの使用スタイルに合わせて変形させて使用することが可能。キースイッチは「ROG HFX V2」磁気スイッチで、ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントの調整に対応。本体左側にはマルチファンクションボタンとホイールを搭載。スタンダードなゲーミングコンパクトゲーミングキーボードとしても高性能なモデルに仕上がっている。

実は小型?!モバイルCPU搭載のゲーミングPC「ROG TUF GAMING T500」

 「ASUS TUF Gaming T500 (2025)」は一見するとファンを極力少なくした通常サイズの静音ゲーミングPCのように見えるが、モバイルCPU搭載のMini-ITXマザーを採用し、本体サイズ15.55×29.64×35.68cmと小型なゲーミングPC。画像などで見るとリアファンは12cmに見えるかもしれないが、実際に搭載されているのは9cmファン。

 デモ機に搭載されていたCPUはCore i7-13620H、GPUはGeForce RTX 5060 Ti。特殊なマザーボードに専用の冷却機構と、ASUSの完成品PCだからこそできた部分が魅力のモデルだ。