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Ryzen向けの妥協のない最上位マザー「EXTREME」をASUSが投入、USB Type-Cの映像出力/SSDスロット付きビデオカードや世界最速ゲーミングディスプレイなど、尖った製品を多数ブース展示

(COMPUTEX AKIBA出張所 / ASUS編)

 PC/IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2025」が、5月20日~5月23日の日程で台湾・台北市で行われた。

 会場のASUSブースでは、最新のマザーボードやビデオカードはもちろん、ゲーミングPCやゲーミングノート、ゲーミングデバイスやゲーミングモニターなども多数展示。今後のASUS製品に取り入られる予定の技術や、コンセプトモデルなども紹介されていた。また、クリエイター向け製品にも同社は力を入れており、こちらもプロ向けのモニターやPCをはじめ、ビデオカードなど多数の製品が展開されていた。展示されていた製品などの中から、特に目立ったものを紹介しよう。

USB Type-Cでモニターと接続できる「ProArt GeForce RTX 5080 SSD Edition」木目プリントにSSDスロットまで搭載の超個性はカード

 USB Type-Cから映像出力が可能なビデオカード「ProArt GeForce RTX 5080 SSD Edition」。現在流通している大多数のビデオカードはDisplayPortまたはHDMIからのみ映像出力可能で、USB Type-Cから映像出力が行えるモデルはかなり珍しい。

 また、このモデルはバックプレート側にSSD用のM.2スロットも搭載しており、より多くのSSDをPCに搭載することも可能。クーラーのカバーも一部が木目風にプリントされており、外観も特徴的なものになっている。クリエイター向けシリーズの「ProArt」に属する製品だが、かなり個性的なモデルだ。

Ryzen向けにもASUS最上位グレード「EXTREME」を冠するマザーを投入「ROG CROSSHAIR X870E EXTREME」ほかRyzen向け新型マザーが続々登場予定

 ASUS製マザーボードの最上位「EXTREME」を冠するRyzen向けマザーボード「ROG CROSSHAIR X870E EXTREME」が公開された。

 これまで「EXTREME」を冠するモデルはIntel向けといった印象だったが、Ryzen 9000シリーズの人気が非常に高いこともあり、より高性能なマザーボードの投入が決定されたようだ。このほかにもX870EやX870、B850搭載マザーボードの新モデルの発表されており、今後、AMD向けマザーボードの新モデルが多数発売予定となっている。

 また、ASUSはBCNのマザーボード売り上げで20年間1位を達成しているとのことで、今後もよりユーザーから支持される製品の開発と投入に注力していくという。

ハイエンドビデオカードも外付けできる!「ROG XG Station 3」Thunderbolt 5接続のビデオカード用外付け化ユニット

 ビデオカードをThunderbolt 5接続可能にするGPU外付けBOX「ROG XG Station 3」。SFX/SFX-L電源が搭載可能で、通常のビデオカードのほか、ASUSの背面コネクタ規格「BTF」仕様のビデオカードも使用可能。

 ノートPC環境でも本格的なAI処理を行いたいユーザーや、クリエイター向けのアクセラレーターが想定されているモデルとのことで、組み合わせる電源次第ではハイエンドビデオカードの搭載も可能。ビデオカードのイルミネーション制御にも対応しており、同社のARGB制御技術「Aura Sync」への対応もうたわれている。

610Hz対応の世界最速ゲーミングモニター「ROG Strix ACE XG248QSG」「Super TN」パネル搭載の24.1インチ/フルHD対応

 610Hzのリフレッシュレートに対応し、世界最速をうたうゲーミングモニター「ROG Strix ACE XG248QSG」。24.1インチ/フルHD解像度の「Super TN」パネルを搭載したモデル。液晶パネルは黒挿入などを行う残像感低減機能では画面の明るさが下がってしまうが、従来のモデルよりも対応できる最大輝度を上げることで残像感低減機能使用時でもより明るい表示が可能になったという。

 同社の「ACE」を冠するシリーズは、、プロゲーマーが競技シーンで勝つために開発されている。会場ではACEシリーズのキーボード/マウス/マウスパッドもセットになった状態展示され、競技シーンを想定した性能テストが行えるようになっていた。

省スペースゲーミングPCでは最高峰「ROG NUC(2025)」が登場GeForce RTX 5080 Laptop GPU + Core Ultra 9構成の高性能機

 ASUS製NUCのゲーミングモデル「ROG NUC」の最新モデル「ROG NUC(2025)」。282.4×187.7×56.5mmの小型筐体に、Core Ultra 9 Processor 275HXとGeForce RTX 5080 Laptop GPUを搭載した、小型ゲーミングPC最高峰ともいえる性能を持ったモデル。

 小型ではあるが電源供給能力や冷却性能にも優れており、「GeForce RTX 5080 Laptop GPUをオーバークロックして使用する余力がある設計になっている」とのこと。展示エリアでは本体を分解して内部パーツも公開、ASUSの技術力がアピールされていた。

未来のASUS製PCパーツは接続ケーブルが一気に減る?ファンコンも無線化ケーブルを見えにくくする設計や機構などコンセプトを紹介

 ASUSのブースにはパーツ同士を接続するケーブルをなるべく見えなくする取り組みが紹介されていた。右が一般的なモデル、左がケーブルを極力減らしたコンセプトモデルで、水冷クーラーのケーブル類をチューブとまとめることで最小の配線にしたり、ファンコントローラを無線化して接続したり、将来のASUS製品へ採用する可能性のある技術が紹介されていた。

 ユーザーの利便性を向上せたり、ASUS製品を積極的に選んでもらえる理由になる技術を開発したりと、直接の性能以外の面でもASUSが様々な研究/開発を行っている事の1例として紹介されていた。