取材中に見つけた○○なもの

音かびる、とんてくる…怪しい日本語で話題になった「OZAKI」スピーカー

~ 199x年の秋葉原 ~

 現在店頭に並んでいるPCパーツの多くは国内代理店から仕入れている場合がほとんどですが、1990年代の頃は各ショップの仕入担当が海外(台湾やアメリカ)に出かけてパーツを直接買い付けるという事が頻繁にありました。

 今回はそういったパーツの中から、パッケージのへんてこな日本語で一時期話題となった「OZAKI」のスピーカーを紹介します(店名は当時のもので、すでに閉店しているショップもあります)。

音かびる、まわる、とんてくる(パッケージより)

 初出は「COMPUTEX TAIPEI '98」開催時に台湾「光華商場」をまとめた台湾で見つけた変なモノ'98でした。当時の話として、日本語が書いてあると「日本製」のイメージが付いて売り上げに影響したそうです。

「声」「OZAKI」のロゴ
目玉がトレードマーク。ちょっと怖い
多媒体の電子頭脳専用 音かびる、まわる、とんてくる 臨場感か凄いタイナミツクサラウント載搭
NTTドコモとは無関係

 1998年10月に直輸入され、国内販売スタート

撮影協力:Flip-Flap
マイクも販売されていました

 1999年2月には別モデルも登場

撮影協力:Flip-Flap
核爆威力のスピーカー
ヤマハオル低音増強技術「反射式核子分裂原理」を採用
放射能マークが付いていますが、スピーカーです
こちらも同時期に発売されていたスピーカーで、小型のサラウンドアンプが付属していました。ロゴのような「声」マークに“OZAKI”でなく“JAPAN”と書かれています
台湾の「T-ZONE」にはOZAKIのショーウィンドウがありました。あちらではメジャーなブランドだったようです(撮影:1999年6月)

おまけ YAMADAのスピーカーも登場、ヤマダ電機とは無関係

 OZAKIのスピーカーを販売していたショップ「Flip-Flap」では、同じ頃に「YAMADA」ブランドのスピーカーも輸入しています。日本のヤマダ電機とは無関係な製品で、こちらも微妙な日本語が特徴的な製品でした。

「型小さい、能量ーが大きい、ボ音は清晰」「深く感動して・音域が廣い」など、おかしいがなんとなく意味が伝わる説明書き
「力の強さが重低音」のアナログ3chスピーカーシステム。「UBS(USBではない)」による低音再生がウリ
こちらは2000年12月に販売されたアナログ5.1chスピーカーシステム。怪しい日本語表記は無くなりましたが、デザインは充分個性的でした。この製品は当時のツクモ各店やFaith、パソコンCityなど複数のショップで扱いがありました(撮影協力:ツクモパーツ王国)