取材中に見つけた○○なもの
ロマンあふれるビデオチップ2つ載せ ATIの「RAGE FURY MAXX」 や「PlayStation 2」発売など
~ 2000年の秋葉原 ~
2018年4月3日 06:05
今回は、2000年1月に登場したATI Technologiesの「RAGE FURY MAXX」を中心に、2000年始め頃の注目商品を紹介します。PCパーツではありませんが、同年3月に発売されたゲーム機「PlayStation 2」の発売日前日の様子もお伝えします。
※社名、製品名、販売店名は取材当時のものです。
ATI Technologies「RAGE FURY MAXX」
RAGE FURY MAXXはATIのビデオチップ「RAGE 128 PRO GL」を2つ搭載したビデオカード。RAGE 128 PRO GLは当時注目を集めていたハードウェアT&Lに対応していないという弱点もありましたが、同社独自のAFR(Alternate Frame Rendering)テクノロジによるデュアルチップ構成により、ライバルであるNVIDIAが1999年秋に出荷した「GeForce 256」と競うことができる高性能ぶりを発揮しました。
当時のRAGE FURY MAXXとGeForce 256搭載カードの性能比較はこちらで確認してみてください。
i840チップセット搭載マザーボード
i840はi820の上位に当たるチップセットで、RDRAMや64bit PCIをサポートしたサーバー・ワークステーション向けの製品です。i840でもSDRAM対応のマザーボードが販売されていましたが、のちにi820で問題となるメモリ変換チップ「MTH」は採用されていなかったため、i820のリコール後も販売は継続されました。(撮影協力:USER'S SIDE本店、コムサテライト1号店)
CPUアップグレードキット
CPU交換に対応していないNECや富士通、IBMなどのメーカー製PCの処理能力を向上させるアイテムで、「CPUアクセラレーター」とも呼ばれていました。電圧やピン配列を変換する“ゲタ”を装着したCPUで、高額なメーカー製PCの延命策として人気がありました。
PlayStation 2
2000年3月4日に発売された「PlayStation 2」は非常に注目を集めたゲーム機です。秋葉原では発売日前から泊まり込みの行列ができ、TV局が取材に来るなど話題になりました。
PlayStation 2ではDVD-Videoの再生に標準で対応したことからPC周辺機器メーカーでは5.1ch対応のスピーカーをラインナップしたり、秋葉原でもDVD-Videoの販売コーナーを設けるショップが増えるなど影響がありました。