取材中に見つけた○○なもの

Antecの復刻版PCケースに時の流れを感じる、エンブレム用の四角い凹みを知らない人たち

店員が体験したちょっと驚く問い合わせ

SONATAPROTO-RE

 2010年に登場したAntecの人気ケース「Sonata Proto」の復刻版「SONATAPROTO-RE」が5月に発売されました。

 最近のケースでは省かれる事が多い5インチベイを3基備えていたり、ケース内を“魅せる”ためのガラスパネルを採用していないなど、「昔ながらのPCケース」といったつくりになっています。

 とまあ、筆者を含めて、PC自作の全盛期を体験してきた人からすると、「よくある見慣れたPCケース」ではありますが、ここ数年の間にPC自作を始めた人にとってはそんなことは無いらしく、店頭のあるスタッフは、エンブレムを貼るための四角い凹みを見たお客さんから、「これ何ですか?」と聞かれたとか。最近のPCケースには、エンブレムを貼るような凹みは無いので、こういう質問が出てくるのもある意味納得。

エンブレム用の凹み
5インチベイが3基もある
ケース内部の様子

 こんな風に新規ユーザーから予想外の質問や回答があったという話は多く、お店で聞いただけでも以下のようなエピソードがあります。

 「SDを下さい」と言われて、SDカードを販売したら、周辺機器に入らないとクレームが来た。確認してみたら、SDカードではなく、microSDカードを探している人だった。

 「Wi-Fi売っていますか」と聞かれたが、話を聞いたらモバイルルーターを探している人だった。

 「マウスはボールを使っています」と言われて、えっ?と思ったが、トラックボールマウスの事だった。

 「USBありますか」と聞かれる事が多い。こちらからフラッシュメモリ、ケーブル、ケースなど、どのアイテムが欲しいのか確認する。

 このほか、ちょっと前にTwitterでつぶやいて話題になった「AMD ってなに?」というPOPも、きっかけは新規ユーザーからの問い合わせが増えたからのようです。


 どれも、「知らなかったらそういう会話になるかもしれない」というエピソードばかりですが、実際に問い合わせを受けるお店のスタッフは戸惑うことも多く、大変なようです。