【不定期連載】レトロな○○ギャラリー
富士通 FM TOWNSII HR20
Windows 3.1やOASYSも動作するマルチメディアパソコン
(2015/3/2 11:58)
今回ご紹介するパソコンは1992年発売の富士通「FM TOWNS II HR20」。当時としては珍しいCD-ROMドライブを内蔵しています。基本ソフトは独自の「TownsOS」ですが、別売りでワープロの「OASYS」やWindows 3.1も用意されており、黎明期のマルチメディアPCとしての機能を備えていました。
非力ながら現在のPCの基本性能は持っており、Windows環境ではモデムを使ったインターネット接続も可能でした。また、市販のゲームソフトをCD-ROMから直接起動できる点も特徴の一つでしたが、CD-ROMドライブの速度は等倍速で非常に低速でした。ちなみに、FM TOWNSシリーズには文教モデルも用意されていたので、読者の中には「学校の授業で使った事がある」という方がいるかもしれません。
筆者は当時、X68000用のCRTモニタを接続して利用していましたが、今回は(仕様範囲を超えていますが…)三菱の「RDT202WLM」を使用しています。
スペック
・CPU:Intel 486SX
・動作周波数:20MHz(0.02GHz)
・メインメモリ:4MB(0.004GB) 最大28MB
・ビデオコントローラ:不明
・グラフィックビデオメモリ:不明
・同時発色数:最大32,768色
・解像度:640×480ドット
・スプライト機能 擬似スプライト
・サウンド(FM音源):ヤマハ YMシリーズ
・同時発音数:6音ステレオ
・記憶装置:フロッピーディスクドライブ、SCSIハードディスクドライブ(オプション)、CD-ROMドライブ
・記憶メディア:フロッピーディスク
・記憶装置容量:2HDディスク装着時:最大1.44MB
・表示装置:アナログRGB接続モニタ
価格(税抜き表示)
・本体:FM TOWNS II HR20 標準価格:328,000円
・キーボード:FMT-KB107 標準価格:30,000円
・キャプチャボード:FMT-412 ビデオカード 標準価格:40,000円
・増設メモリ:アイ・オーデーター製 FJ-SIM32-8MB 40,000円前後
・内蔵HDD:ロジテック製 200MB 型番 価格不明
・オーバードライブプロセッサ:FMT-361 標準価格:89,800円
※当時の物価(消費税3%):はがき 1枚41円・JR初乗 130円・タクシー初乗600円