【 2000年7月15日号 】

SOLTEKから妙な日本語で喋るマザーボードが発売に

SL-65JVB-XSL-65JVB-X
SL-65JVB-XSL-65JVB-X
SL-65JVB-XSL-65JVB-X

 FICに続いてSOLTEKも“喋るマザーボード”を開発した。FICの喋るマザーボードと言えば、「KA11」という中国語訛りの英語で喋る製品が知られているが、SOLTEKの製品はさらに一歩進んで日本語を含む各国語の音声に対応している。

 発売されたのはApollo Pro133Aチップセットを搭載したSocket 370対応マザーボード「SL-65JVB-X」で、Boot時にハードウェアのエラーを検出すると、その内容を音声で知らせてくれるというVD-TECH(Voice Diagnostic Technology)機能を持っている。このVD-TECH機能は、標準で中国語と英語と日本語とスペイン語に対応しており、マザーボード上のジャンパスイッチで自由に言語を切り替えることができる。また、VD-TECH機能そのものをジャンパスイッチで無効にすることも可能だ。喋るのは、メモリーの未検出、メモリーのエラー、CMOSのエラー、ビデオカードのエラー、HDDの未検出という5つの条件のいずれかにあてはまった場合で、予め記録されている各国語の音声が自動的に再生される仕組み。

 なかなか真面目な機能のように思えるVD-TECHだが、そこはいつも洒落っ気のある製品を出してくるSOLTEKだけに、その内容は一味違ったものになっている。実際に日本語を指定して喋らせてみると、本気なのか冗談なのか、「VGAどう?」「メモリーないじゃん」「ハードディスクつながってる?」「メモリーだめだめ」「CMOSだめっす?」と実に馴れ馴れしく、しかも変なイントネーションで喋ってくる。関西弁訛りのようでもあり、中国語訛りのようにも聞こえるが、実のところはよくわからない。実用としてどこまで役に立つのかは判然としないが、モールス信号のようにビープ音の断続音でエラー内容を知らされるよりは、こちらの方がマシなことは確か。

 基本的な機能の点では特に目新しいところは見当たらないが、ちょっと変わった機能を持った最新Socket 370マザーボードを探しいているという人にはいい候補になるかも知れない。価格は12,800円~13,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 なお、ソフトアイランド秋葉原店では、このマザーボードを実際に喋らせるデモを行っているので、実物をチェックしてみたいという人は同店に足を運んでみるといい。

【サンプル】
vdtech_memory.mp3 メモリーないじゃん (MP3/3秒/約19KB)
vdtech_hdd.mp3 ハードディスクつながってる? (MP3/6秒/約32KB)
vdtech_vga.mp3 VGAどう? (MP3/4秒/約20KB)

□SL-65JVB-X(SOLTEK)
http://www.soltek.com.tw/English/products/65jv-x.htm
【1999/11/27】FIC製「おしゃべりマザーボード」のデモ実施中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/991127/etc_talkmb.html
【2000/1/8】FIC製の“喋る”ApolloPro 133A搭載マザーボード
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20000108/etc.html#ka11

 (SOLTEK SL-65JVB-X)

[撮影協力:PCiN秋葉原ソフトアイランド秋葉原店OVERTOP]


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