【 2000年12月28日号 】

■編集後記:2000年を振り返って
2001年は1月6日(土)から更新を開始します


石橋

【記者名】 石橋 文健
【担 当】 記事
【使用機器】 オリンパス E-10(デジカメ)
リコー RDC-7(デジカメ)
Palm PalmVx(PDA)

  昨年はアキバと自作PCマーケットのあまりの先鋭化にちょっとした危惧感を抱いたものだったが、今年はその反動か、意外にもバラエティに富んだ方向に動いたようで、ホッとしたというのが正直なところ。

 正確に数えたわけではないが、取り上げた記事も、今年はPCケースや周辺機器などCPUやマザーボード以外のネタが結構多かった印象がある。ずっと前からロードマップが公表され、技術的にもわかりきっている製品が当たり前のように出てくるより、誰もが想像もしなかったようなユニークで新しいデザインや機能を実現したモノの方が断然面白いし、紹介のしがいがあるというもの。その意味では、今年は実用的でないものも含めて、PCケースやマウス、CPUクーラーなどの当たり年だった気がする。挙げればキリがないが、机型PCケースに金箔PCケース、プリンタ内蔵マウスに光るマウス、合体式CPUクーラーに富士山型CPUクーラーなど、ユニークなものが非常に多かった。こういったものは、ほとんど事前発表がなく突然ショップに並ぶため、初めて見たときの衝撃は一層大きいし、いろいろな想像が浮かんでワクワクもする。

 今年後半にMPEG-2対応などビデオキャプチャカードが話題になったのも、純粋な周辺機器が話題になったという意味で、自作PCマーケットではかなり珍しいケース。今後はこうした周辺機器でも面白いものが出てくるとすると、なかなか楽しそうだ。

 そして、この流れでこれからビデオデータの扱いをPCで本格的に始めるとなると、今は必要以上に性能があがってしまった印象のあるCPUとHDDも、とてもとても足りない世界に入り、また性能競争が始まる…。いい意味でうまく循環しているのかもしれない。

 個人的な希望では、2001年こそ、次々に乗換えられる魅力的なベアボーンのノートPCがたくさん出てくるのを希望しているのだが。


鈴木

【記者名】 鈴木 光太郎
【担 当】 新製品、お買い得情報
【使用機器】 ソニー DSC-S50(デジカメ)
シャープ コミュニケーションパル(PDA)

 「今週見つけた新製品」と「その他のお買い得情報」担当の鈴木です。

 さて、今年も1GHzだったり4,000円台だったり民事再生だったりThunderbirdだったりといろいろ話題がありましたが、私的にはやっぱり「ビデオキャプチャの年」でした。

 思えば私が最初にパソコンを触って以来、様々な用途が開拓されました。それは漢字表示によるワープロだったり、シリアルポートによる通信やインターネットだったり、MP3による簡易ジュークボックスだったりしたわけですが、複雑な計算と目も眩むような大容量データを山のように扱う「動画像」というのは、いつまでたってもプロユースのままで「一般向け」には降りてこなかった。それがようやく(感涙)……………

 ……………というような感慨はまぁいいとして、問題は「次」だと思うのです。動画像がそうだったしMP3もそうでしたが、これらの進歩はいずれもPCの性能向上によるもので、「2000年が動画の年になる」というのは、2000年の性能向上が見えてきた1999年の終わりには既に「揺るぎのない事実」といえました。

 さて、翻って今、2001年はどうなるんでしょう?

 CPUはたぶん2GHzを超えるでしょうし、HDDも120GBを超えるでしょう。メモリだって256MBが標準的になるかもしれない。でも、「そんな2001年にふさわしい新用途」というのが、私には見えません。「ホームサーバー」だの「ホームゲートウェイ」が「それ」になるという見方もあるようですが、どちらにせよパッとしない…………………………

 と、まぁ暗い話はこの程度。

 今年はやっぱり「マウスの年」でもありました。年初に「フォースフィードバックマウス」が出たと思ったら、出るわ出るわ、メモリーカードスロット付きマウスメール着信告知機能付きマウスFMラジオ一体型マウス、果てはプリンタ一体型マウスまで……………。
 このテの「ヘンなマウス」は趣味と実益を兼ねて全て購入してますが、来年はどんなマウスがコレクションに加わるかが楽しみです。

 それではまた、来年もよろしくお願い致します。


青山

【記者名】 青山 祐輔
【担 当】 メモリ/CPU/HDD相場チェック
【使用機器】 オリンパス C-3030 ZOOM(デジカメ)
NTT DoCoMo シグマリオン(PDA)

 さて、懲りずに今年も1年間で買ったPCパーツを上げてみよう。マザーボードがTyan Tiger 100 (S1832)に、ケースがソンチアー TQ-2000。CPUはIntel Pentium III 800MHz(SECC2)で…。アレ、これでお終いだっけ? えーと、そうそうパーツじゃないが大物を忘れていた。松下電器Let's note CF-M1EVも買ったっけ。えーと、えーと、あとはCOMDEXの取材ついでにアメリカで買ってきたMicrosoft Trackball ExplorerTrackball Opticalくらいかな。手元にはオリンパス C-3030ZOOMと、ドコモシグマリオンもあるけど、これは会社の機材だしなぁ。昨年や一昨年と較べると、我ながら驚くほどの少なさだ。ついにマシン1台分にも満たなくなってしまったのだから。

 原因としてはPCでゲームをほとんどしなくなってしまったことや、ノートパソコンを買ったことで自宅や職場でのデスクトップ使用頻度が減った辺りが大きい。しかし、最大の原因はこれ以上のアップグレードの必要性を感じなくなってしまったことだと思う。もっともマシンパワーが必要な作業でもせいぜいPhoto Shopでのデジカメ画像の処理かMP3のエンコード。一時期はソフトウェアDVDプレーヤを使用してPC上でDVDを見ていたが、最近はもっぱらPlayStation2がその役目を担っている。

 では、パーツを買わなくなった分、何を買っているかというと、今年はずいぶんとソフトにお金をつぎ込んだ。ソフトといってもアプリケーションではない。書籍をWeb通販で買うことを覚えてからは、紀伊国屋BookWebbk1amazon.co.jpをハシゴして買いまくるようになり、PlayStation2をはずみで買った日には、月に3~4枚ずつDVDが増えるようになった。というわけで、私がパーツを買わなくなったのは、あくまでも個人的な嗜好の変化からで、けっして秋葉原やパソコンがつまらなくなったからではないと思う。確かに秋葉原やPC自体がつまらなくなったとの声も良く聞く。しかし、パソコンの需要自体は伸びているし、今年も秋葉原には変なモノがたくさん登場したし、何よりもこのAKIBA PC Hotline!の読者の数が秋葉原とパソコンに興味を持っている人がまだまだ増えていることを示していると思う。心強いことだ。

 しかし、来年は一体、自分がどれだけのパーツを買っているのだろうか? 再び増えるのか、ここから更に減るのか。実はそれが一番気になっていたりする。


澤村

【記者名】 澤村 健太郎
【担 当】 お買い得情報
【使用機器】 富士フイルム FinePix2700(デジカメ)
カシオ CASSIOPEIA A-60(PDA)

 今年の2月に入社して以来、はじめてのAKIBA PC Hotline!編集後記。入社してすぐに編集部で組み立てたPCが不良品だらけでロクに動かなかったことも、入社2日目にしてWindows 2000深夜販売の取材に行ったのも、今では随分昔の出来事だったような気がする。それだけ色々な事があった1年であり、充実した日々を過ごしていたってことだと思う。そんな充実した一年を振り返る意味で、仕事での思い出を書くことにする。…他にネタも浮かばんし。

 さて、こんな仕事なんで一年中秋葉原を歩き回るわけで、春のポカポカ陽気に包まれた秋葉原も、まとわりつく汗が鬱陶しい真夏の秋葉原も、中央通りの落ち葉が踏まれて汚れて邪魔くさかった秋葉原も、寒風吹き荒ぶ真冬の秋葉原も全部体験させて貰いました。なかでも真夏の秋葉原は特別で、日差しはキツイ、アスファルトからの照り返しも厳しいし、ショップはクーラーが入ってるはずなのに蒸れて湿度が高くて汗臭いし。で、クソ暑い中やっとこさ取材を終えて編集部に戻って徹夜。当然シャワーを浴びることもできず日曜夜まで汗でベトベト。本気で会社にシャワー室が欲しいと思った…いや、ホントに。

 夏の取材も辛かったが、一番辛かったのは9月の第2週にやった取材だ。その週の火曜日ごろ、趣味で通っているレスリング&キックボクシングのジムで無理しすぎで胃液を吐くまで練習(無論オーバーワーク)してしまい、翌日にこれ以上無いってくらいの筋肉痛に襲われた。当然のことながら、筋肉痛ごときで仕事を休むわけにはいかないんで秋葉に出た。そして、階段上るたびに涙目になりつつ根性で取材、精神論は嫌いだけど精神論の世界。取材を終えたと同時にガッツポーズ決めてました。自分で自分を誉めてました。その後2週間も筋肉痛が取れなかったので次の週もやや辛かったです。まあ、全ては自己管理できなかった自分の責任なんですが(苦笑)。

 色々とあったけど、別に悪いことばかりではない。10ヶ月間、秋葉原に通いつめたおかげで秋葉原の地理は熟知できたし、PC関連の買物も安く済ませることできた。それに、新しいもの好きにな自分にとっては、常に新しいモノに触れることができる環境というものは実にありがたい。仕事はキツイが、趣味と実益を兼ねているの問題なしっていうのが今年の仕事を終えての感想。「いくら趣味とはいえ、よく飽きないなあ」思う人もいると思うけど、普通の街だったらすぐに飽きてしまいそうなくらい頻繁に秋葉原に足を運んでいると、逆に、たまに足を運ぶくらいではわからない面白い部分“裏秋葉原”が見えてくるので何回行っても飽きがこない。来世紀も色々と楽しませてくれる街であってほしいものです。…しかし、いつまで電気街でいられるのかな秋葉原。あと2~3年もするとゲー●ーズや虎の○に占拠されてしまいそうな勢いなんだが・・・。

追伸:仕事遅くてスンマセン…来年はもっと早くしますんで勘弁してくださいm(_)m


[ Back ]戻る