【 2001年2月10日号 】

SUMA製“カノープス風”ビデオカードの展開が急ピッチ、新たに2製品発売

PLATINUM GeFORCE2 MX SIFPLATINUM GeFORCE2 MX SIF
PLATINUM GeFORCE2 MX SIFPLATINUM GeFORCE2 MX SIF
PLATINUM GeFORCE2 MX SIFPLATINUM GeFORCE2 MX SIF

 カノープスのSSHテクノロジーとよく似たSIFテクノロジーを採用した韓国SUMAの“カノープス風”ビデオカード「PLATINUM GeFORCE2 MX SIF」のシリーズ展開が急速に進行中だ。VGAコネクタ1つだけのType Aに続いてVGAコネクタを2つ搭載したTwinView機能対応のType Bが発売され、さらにType Aにもメモリ高速版の新バージョンが追加発売されている。

 「PLATINUM GeFORCE2 MX SIF Type B」は、先日発売されたType Aと同様、GeForce2 MXと32MBのDDR SDRAMを搭載したAGP対応ビデオカード。Type AとType Bの違いは、出力コネクタと一体化した高架橋式のサブ基板がVGAコネクタシングルのタイプからTwinView対応のデュアル構成になっている点、そしてメモリが6nsから5.5nsのタイプに高速化されている点のふたつ。SIFによる画質への効果はともかくとして、これならスピードにこだわりつつマルチディスプレイの環境を実現したいという人にはいい選択肢になりそうだ。実売価格はType Aより3,000円程度高い17,800円~21,800円で販売中(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 また、もともとのType Aにも別バージョンが登場している。これはメモリを6nsから5.5nsの高速タイプに変更したもので、販売中の各ショップは別バージョンであることを強調するために「5.5nsメモリー」「高速版」などと書いた貼り紙をつけて違いをアピールしている。両者の見分け方は、リテールパッケージ表面についてるシールを見ることで、最初に発売された6nsバージョンが「Type A ORIGINAL」というシールがついているのに対し、5.5nsの新バージョンでは「Type A POWER UP」というシールがついている。違いはこの1点のみのため、指名買いする場合はよく確認することが必要だ。実売価格は「Type A ORIGINAL」より2,000円程度高い15,800円~17,500円となっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 複数のショップによると、SSH似のSIFを採用したことでSUMAには思わぬ知名度向上効果があったようで、ここしばらくSUMA製品の売上が全体的に伸びているという。しかも、SIFを採用した新シリーズよりも、価格の安い従来のGeForce2 MX搭載製品などが非常によく売れているというから面白い。もともと基板やヒートシンクの配色にこだわるなど独自の製品展開をしていたSUMAだが、SIFの採用で一気に知名度を高めて全体的な人気上昇につながったようだ。

 今のところSSHとSIFの技術的な権利関係によるトラブルなども表面化しておらず、当面はこのまま「PLATINUM GeFORCE2 MX SIF」のシリーズ展開が進みそうだ。

□PLATINUM GeFORCE2 MX SIF(SUMA SYSTEM)
http://www.suma.co.kr/product/product_view.php3?mode=view&pid=47
【2001/1/27】“カノープス風”のGeForce2 MX搭載ビデオカードがSUMAから発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010127/sumasif.html

 (SUMA PLATINUM GeForce2MX SIF TYPE B)

[撮影協力:コムサテライト1号店コムサテライト2号店OVERTOP]


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