【 2001年7月20日号 】

カノープスの廉価版ビデオキャプチャカード新版が発売に

WinDVR PCI New EditionWinDVR PCI New Edition
WinDVR PCI New EditionWinDVR PCI New Edition
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 昨年秋の発売当初には異常な売れ行きを見せ、その後も品薄状態が続いたカノープス製の廉価版TVチューナー付きキャプチャカード「WinDVR PCI」に、バージョンアップモデルとなる「WinDVR PCI New Edition」が登場した。価格は16,980円~19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」を参照)。

 「WinDVR PCI New Edition」の最大の特徴は、新設計のTVチューナー部にある。電圧レギュレータの追加による電源部周辺の強化や、固定型のアンテナ入力端子による入力信号へのノイズ混入の防止といった対策を施すなど、画質や製品自体の品質へのこだわりを追求するカノープスらしい改善点が随所に見られる。TVチューナーの機能自体はとくに変わっておらず、従来製品と同様、テレビの音声多重/ステレオ放送とラジオのFMステレオ放送に対応となっている。

 インターフェイス面では変更があり、従来はビデオ入力用のS-Video端子を1つ備えるのみだったが、「WinDVR PCI New Edition」ではコンポジットビデオ入力端子、S-Video入力端子、オーディオ入力端子(RCAピンジャック、左/右各1つずつ)、オーディオ出力端子(ステレオミニジャック)を装備するという大幅なグレードアップを果たしている。ただし、コンポジット/S-Video入力端子とオーディオ入力端子については、専用の「複合コネクタ用ケーブル」を介して提供され、カード本体にはオーディオ出力端子を備えるのみとなっている。さらに、従来品に付属していた赤外線リモコンが付属しなくなったという変更点もある。カード自体が赤外線リモコンに対応していないため、仮に従来品を持っていたとしても「WinDVR PCI New Edition」には流用できないという点に注意が必要だ。

 そのほか、ソフトウェアエンコードによるMPEG-2/1形式でのビデオキャプチャや、タイムシフト再生、iEPGを利用した番組予約が可能といった基本的な機能に変更はないが、ADAMS-EPGによる番組予約に対応する追加オプションモジュールのリリースも予定しているとのことで、今後のソフトウェア面の機能充実には期待が持てそうだ。

 赤外線リモコンに対応しなくなった点は唯一残念と言えるかもしれないが、TVチューナーの画質向上を狙ったハードウェア面の強化や変更については、多くのユーザーに歓迎されるのではないだろうか。ローエンド向けTVチューナー付きキャプチャカードの新たな定番製品となる可能性は十分にあると言えそうだ。

□WinDVR PCI New Edition(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/wincinema/windvr-ne_index.htm
【2000/11/25】MPEG-2録画対応の低価格TVチューナー付きキャプチャカードが人気
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20001125/etc_windvr.html
【2000/12/28】カノープスの改良版WinDVR PCIが出回る、新型番は“(N)”付き
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20001228/etc_windvr-n.html

 (カノープス WinDVR PCI NewEdition)

[撮影協力:LAOX PC・DO SHOPパソコンハウス東映]


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