【 2001年9月1日号 】

実は性能で有利?Socket 423用Pentium 4 1.9GHzと2GHzが発売

Pentium 4 for Socket 423Pentium 4 for Socket 423
Pentium 4 for Socket 423Pentium 4 for Socket 423

 Socket 478用に続き、1日遅れの28日(火)からSocket 423用のPentium 4 1.9GHzと2GHzもアキバに出回り始めている。実売価格は1.9GHzが46,900円~55,800円、2GHzが67,800円~82,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 Socket 423用のPentium 4というと、もはや旧型ソケットのCPUというイメージがあるが、実は現時点で最高のパフォーマンスを引き出すには、Socket 478用よりSocket 423用Pentium 4 2GHzのほうが手っ取り早いという見逃せない現実がある。なぜなら、ABITの「TH7」やIntelの「D850MD」「D850MDL」といった数少ないi850搭載Socket 478マザーボードを除くと、現時点でSocket 478対応のマザーボードは全てチップセットにi845を採用しており、メモリにはデータ転送帯域の狭いSDR SDRAMしか使えないのだ。従来型のSocket 423用であれば、今までに発売されたi850チップセット搭載Socket 423マザーボードを利用することで、データ転送帯域の広いRIMMとPentium 4 2GHzを簡単に組み合わせて、すぐに最高の環境をつくりあげることができる。

 また、もっとも有効なケースと考えられるのは、既存のSocket 423用Pentium 4ユーザーのアップグレードパスとしてだろう。Pentium 4デビュー当時の極めて高価だったころにCPUとマザーボードを手に入れた人にとっては、まだ減価償却前の段階であり、おいそれとSocket 478対応CPUとマザーボード、そしてあえてダウングレードとなるSDR SDRAMへの移行はためらいを覚えるはず。それなら、手持ちのマザーボードとRIMMをいかしてCPUだけ最速モデルに差し換えたほうが手っ取り早い。

 最新Socket 478の注目度があまりに高いため、Socket 423用のPentium 4 1.9GHzと2GHzはあまり話題にならないが、Pentium 4のスピードを最大限に引き出してみたいというパフォーマンス重視の人にとっては、実は一番の注目株ということができる。

 なお、リテールパッケージの箱は従来のSocket 423用とまったく同じサイズのもので、Socket 478用のように厚みを増すなどの違いは見られない。

 1.9GHzや2GHzに限らない話だが、Pentium 4の購入時はSocket 478用とSocket 423用の2種類が存在するので、いずれを買うにしてもよく確認することが必要だ。

□Pentium 4(Intel)
http://www.intel.com/pentium4/

 (Intel Pentium 4 1.9GHz)
 (Intel Pentium 4 2GHz)

[撮影協力:コムサテライト3号店ツクモParts王国]


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