【 2001年9月1日号 】

Celeron 950MHz~1.1GHzがデビュー、一気にDuronを追い越す

Celeron 1.1GHzCeleron 1.1GHz
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Celeron 1.1GHzCeleron 1.1GHz

 低価格PC向けCPUのクロック競争が熾烈を極めている。つい先日、Duronの1GHzモデルが発売となってCeleronを追い抜いたと話題になったばかりだが、今度はCeleronが950MHz、1GHz、1.1GHzの3モデルを発売、一気に動作クロックでDuronを追い抜いてしまった。

 31日(金)付けで公開されたIntelのデータシートやS-spec一覧表によると、今回の3モデルは全てDステップの最新コアを搭載しているという。箱パッケージ側面に記されている「100-MHz System Bus」「128KB Full-Speed L2 Cache」「0.18 Micron Process Technology」といった仕様を見ると、これまでのCeleronと特に大きな違いはないようだ。

 CPUの外観については、裏面のキャパシタの配置が900MHzモデルと比べて若干異なってはいるものの、CPUパッケージも従来のFC-PGA用のものと同じで特に目立った変更点はない。900MHzモデルから巨大化したCPUクーラーも健在で、その大きさからはCPUの発熱量の多さをうかがい知ることができる。動作電圧が1.75VのままでCPUクーラーにも変更がないことから、発熱量は900MHzモデルと同様と考えられるが、動作クロックが上がった分発熱量が増えている可能性もあるので要注意と言えそうだ。

 今回の950MHz~1.1GHzモデルの登場によってバリューPC向けCPUの最高クロックの座をDuronから奪い返したCeleronだが、発熱量が多いことやDステップのCPUコアを搭載しているといったことから、従来のCeleronの得意分野でもあった小型自作PCキットなどでの利用はやはり互換性などの点でまだ不透明な点が多く、900MHzモデルが登場したときと同様に不安な面はまだぬぐいきれない。Pentium 4の下位モデルがすでに2万円割れとなっている現状を考えても、やや存在価値の薄い製品と言えるのかも知れない。

 実売価格は950MHzが9,480円~10,800円、1GHzが11,300円~13,800円、1.1GHzが12,880円~14,800円となっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□Celeron(Intel)
http://www.intel.com/home/celeron/index.htm
http://www.intel.co.jp/support/processors/sspec/icp.htm
【2001/8/25】MorganコアのDuron 1GHzがデビュー、コア形状は縦長に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010825/etc_morgan.html

 (Intel Celeronシリーズ)

[撮影協力:コムサテライト3号店]


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