ASUSからnForce 420チップセット搭載マザーボード「A7N266」登場

　nForceチップセットを搭載したSocket AマザーボードがMicrostarに続いてASUSからもデビューした。出回り始めたのはnForce 420チップセット（IGP-128＋MCP）を搭載したSocket Aマザーボード「A7N266」。また、温度センサによる保護機能を省略した「A7N266/SE」という製品も出ている。実売価格は21,300円～24,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。なお、T-ZONE. PC DIY SHOPでは現在店内でデモを実施中だ。

　「A7N266」と「A7N266/SE」はMicrostar製「K7N420 Pro」と「MS-6367」に続くnForceチップセット搭載マザーボード。ただし、Microstarの製品がDolby Digital対応のMCP-Dを採用したnForce 420Dチップセットだったのに対し、「A7N266」と「A7N266/SE」はDolby Digitalには対応していないMCPを採用したnForce 420チップセットとなっている点に要注意。サウンドに関しては、nForceに内蔵したサウンド機能とは別に、6チャンネル出力に対応したC-MediaのCMI8738を搭載している。

　ATXフォームファクタの製品で搭載スロットはAGP Pro×1、PCI×4、PCI/ACR×1、DDR SDRAM対応DIMM×3で、DIMM2スロットとDIMM3スロットの間に、「K7N420 Pro」と同じように空きスペースが設けられているのが目に付く。DIMMのインストールに関してはやはりチップセットの仕様に起因すると見られる制限があり、DIMM3のスロットに限って、基板の両面にメモリチップが搭載されているDual Bank DIMMは搭載できないことになっている。

　なお、従来のNorthBridgeにあたるIGP-128には「K7N420 Pro」ではヒートシンクが付けられているだけだったが、「A7N266」と「A7N266/SE」では冷却ファンが搭載されている。おそらくこれは、より安定した動作を狙っての措置と思われる。

　残念なのは、今回のモデルではLAN用のRJ45コネクタを装備していないこと。nForce内蔵のLAN機能使っていないほか、上位モデル「A7N266-E」で搭載される予定のRealtek製LANコントローラーも搭載しておらず、LANに接続する場合は別途LANカードを取り付ける必要がある。また、「A7N266」は初回ロットに限って温度センサーがついていないため、一定の温度に達すると自動的にPCをシャットダウンしてCPUを保護する機能が働かないとのこと。ショップによると、これは廉価版として発売された「A7N266/SE」も含めて“クリスマス限定バージョン”の製品とのことで、近日再入荷するバージョンでは温度センサが内蔵されているという。

　機能的にはやや物足りない面もあるが、nForceチップセットを搭載した製品としては、貴重な選択肢であることに変わりはない。nForceチップセットを使ってみたいという人は、内容を吟味した上で各製品の中から選ぶといいだろう。

□A7N266（ASUSTeK Computer）
http://www.asus.com.tw/mb/socketa/a7n266/overview.htm
【2001/11/17】nForceチップセットを搭載したMicrostar製Socket Aマザーがデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011117/nforcemb.html
【2001/12/8】nForce搭載マザーボード第2弾はMicrostarのmicroATX対応製品
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011208/etc.html#ms6337

（ASUS A7N266）

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとコムサテライト3号店とCUSTOM]

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