【 2002年1月26日号 】

FREETECHから5インチベイサイズのTualatin対応マザー「P6F139」発売

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 FREETECHの日本法人であるフリーテック・ジャパンから、サイズが144mm×203mmで5インチベイにも収まってしまうという超小型Socket 370マザーボード「P6F139」が発売になった。過去に登場したこの類の超小型マザーボードは、サーバー向けや工業規格品などがほとんどだったが、今回の「P6F139」はATX準拠のI/Oパネルを備え、B-Step版i815Eチップセットを搭載して最新のTualatinコアCPUに対応するなど、自作PC市場のトレンドを意識した製品となっている点が注目される。

 所狭しと配置されたCPUソケットやチップヒートシンク、IDEコネクタ、FDDコネクタ、DIMMスロット、ATX電源コネクタなどが基板サイズの小ささを物語っているが、I/Oパネル部は通常のATXマザーボードと同様のダブルデッカータイプを採用し、一般的なPCケースとの互換性を保っているあたりはなかなか侮りがたい。そのI/Oパネル部には、10Base-T/100Base-TX対応LANやUSB、VGA出力、LINE-OUTなどの各コネクタを装備し、またI/Oパネル部の反対側にはIEEE-1394(6ピン)コネクタを備えるなど、インターフェイスの種類も豊富だ。

 AGPヤPCIスロットを搭載していない点は残念だが、これは基板のコンパクトさとトレードオフだろう。とはいえ、基板上にPCIスロット用のヘッダピンは備えているので、ユーザー自身でスロット部品などの調達や加工ができれば、PCIスロットを利用することも可能だ。

 フォームファクタが独自仕様であるため、PCケースとの相性を事前によく調べておく必要はあるものの、ダブルデッカータイプのI/Oパネル部や通常のATX電源コネクタを備えている点などから、一般的なPCケースであればそれほど気にする必要はないかもしれない。「5インチベイPC」といった独自の小型PCの自作以外に、既存の小型PCケースで内部スペースにもっと余裕を持たせたいといった場合などにも有用なマザーボードと言えそうだ。

 実売価格は28,800円~29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□P6F139(フリーテック・ジャパン)
http://www.free-tech.jp/p6f139.htm
【2001/3/10】世界初のCrusoe搭載マザーボードが登場、メモリもオンボード
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010310/etc_ib750.html
【2001/3/10】AMIから5インチベイに収まるサイズの超小型マザーが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010310/etc_indium.html

 (FREETCH P6F139)

[撮影協力:高速電脳ぷらっとホーム]


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