AMD-760MPX搭載のDual Athlon対応マザーがGIGABYTEとMSIから
AMD-760MPXチップセットと言えば、やはり気になるのはSouthBridgeであるAMD-768のバグに起因するUSBインターフェイスの動作不具合についてだが、今回登場した2製品もAMD-760MPX搭載マザーボード第1弾として登場したASUS製「A7M266-D」と同様に、USB 2.0対応のPCIインターフェイスカードを同梱することでその不具合を補うかたちになっている。
I/Oパネル部のUSBコネクタについては両者で対応が異なり、「GA-7DPXDW」はコネクタを残したまま、「K7D Master」はコネクタを省略している。ただし、「GA-7DPXDW」は付属するI/Oパネル用のシールドにUSBコネクタ用の穴が開いておらず、シールドを取り付けるとコネクタを塞ぐ形となることから、コネクタが残っているとはいえチップセット内蔵機能によるUSBインターフェイスの利用は実質的にできないかたちになっている。
各製品の特徴だが、まず「GA-7DPXDW」は搭載するスロットがAGP Pro×1、64bit/66MHz対応PCI×2、32bit/33MHz対応PCI×3、DDR SDRAM(Registeredタイプのみ)対応DIMM×4で、オンボードデバイスにPromiseのUltra ATA/100対応IDE-RAIDコントローラとIntelの10Base-T/100Base-TX対応LANコントローラを備えるといった仕様になっている。これらは、2001年9月に展示されたサンプル品の仕様をほぼ踏襲したものになっている。
一方の「K7D Master」もスロット仕様は「GA-7DPXDW」と同じで、AGP Pro×1、64bit/66MHz対応PCI×2、32bit/33MHz対応PCI×3、DDR SDRAM(Registeredタイプのみ)対応DIMM×4となっている。オンボードデバイスはとくに備えていないが、その分価格は安めだ。
電源コネクタについては、両製品とも通常の20ピンタイプのATX電源コネクタのほかに、Pentium 4用マザーボードなどで見られる4ピンのATX+12V電源コネクタも搭載しているので、電源ユニットを選択する際は対応するコネクタがあるものを選ぶように注意したい。
AMD-768のバグの件が影響してか、なかなか種類が増えなかったAMD-760MPXチップセット搭載マザーボードだが、今回の「GA-7DPXDW」と「K7D Master」という2製品の登場によって、ようやく選択の幅が広がったと言える。USBインターフェイスの動作に関する不具合が残っているのは気になるが、この点については付属のUSBインターフェイスカードを使うものと割り切ってしまうしかないだろう。
□GA-7DPXDW(日本ギガ・バイト)
http://www.gigabyte.co.jp/nippon/server/server.htm
□K7D Master(Micro-Star International)
http://www.msi.com.tw/products/server/server_board/6501.htm
【2002/1/19】AMD-760MPX搭載Dual Socket Aマザー「Tiger MPX」がようやく登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020119/etc_tigermpx.html
【2001/12/28】AMD-760MPX搭載Dual Socket Aマザーにバグ対策でUSB 2.0カード同梱
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011228/etc.html#a7m266d
【2001/9/15】AMD-760MPX搭載の64bit PCI付きDual Athlonマザーが展示される
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010915/etc_ga7dpxdw.html
(GIGABYTE GA-7DPXDW) | |
(MSI K7D Master) |
[撮影協力:高速電脳とコムサテライト1号店]
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