玄人志向から露出型PCケース第2弾が登場、拡張性アップでやや大型化
今回の製品の別名は「ど根性試し用まな板」。色々なパーツを組み替えたりして動作実験(=根性試し)が行なえるという製品としての基本部分に変わりはないが、前モデルに比べてさまざまな機能強化がなされているのが特徴だ。“まな板”としての機能が向上するのと、別名が「根性」から「ど根性」へと変ることとの間にどのような関連があるのかはよくわからないが、この点については深く考えないほうがよさそうだ。
さて「SEIGI-2GOU」の特徴としてまず挙げられるのが、HDDアクセスLEDと電源LEDを標準で装備した点だ。これらのLEDと電源スイッチ、リセットスイッチを備えた小型基板「SEIGI-AACP」が製品に付属しており、この基板とマザーボード上の電源スイッチやHDDアクセスLEDなどのヘッダピンを付属のケーブルで接続するという形になる。前モデルには個別のパーツとして付属していた電源スイッチとリセットスイッチが、「SEIGI-2GOU」ではひとつの基板にまとめられスマートになったのも改善点といってよいだろう。
また「SEIGI-AACP」には電源、IDE、FDDの各ケーブルを中継できるという機能もある。「SEIGI-AACP」を介さずにマザーボードとドライブ機器、電源ユニットを直接つなげてもよいのだが、「SEIGI-AACP」を中継させることでケーブルの引き回しが楽に行なえるほか、ドライブを取り外す際にケーブルを不意に引っ張ったりなどしてマザーボードに無理な負担をかけてしまうといった事故も防ぐこともできる。頻繁にドライブ機器を交換するというのであれば、「SEIGI-AACP」はぜひ利用したいところだ。
そしてもうひとつの特徴が、電源ユニットやドライブ機器を固定する下段のスペースが増えた点。「SEIGI-AACP」を搭載するため上段のスペース増加はないが、下段は電源ユニットの後方にHDD用の3.5インチベイが新設されたほか、高さも若干高くなり従来1つだった5インチベイが2つに増えている。上段を支える支柱が6本から8本に増え「SEIGI-2GOU」自体も大型化したというデメリットはあるものの、設置場所に余裕のある人には搭載可能なドライブの台数が増えたことによるメリットのほうが大きいといえるだろう。
パーツを剥き出しの状態で使用するという上級者向けのケースでありながら、LEDの装備や「SEIGI-AACP」の採用などによって使いやすさを向上させるというあたりはさすが玄人志向といったところ。もちろん万人にオススメできるものではないが、露出型ケースを物色しているという人にとって要チェックの製品であることは間違いない。実売価格は12,300円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
なお、先週同社から登場した防塵アクリルケースの「BOJINKUN」は、この「SEIGI-2GOU」でも利用が可能だ。
□SEIGI-2GOU(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/seigi-2gou/seigi-2gou.html
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【2002年4月13日】玄人志向の露出型PCケース「SEIGI-1GOU」用防塵アクリルケース発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020413/etc.html#bojinkun
【2001年7月14日】玄人志向版の“Super超頻之家”が電源ベイとドライブベイ付きで登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010714/etc_seigi.html
(玄人志向 SEIGIシリーズ) |
[撮影協力:コムサテライト3号店]
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