ASUS初のSiS745搭載マザーが登場、いち早くThoroughbredコアに対応

　ASUSからThoroughbredコアAthlon XPをサポートするというSiS745チップセット搭載Socket Aマザーボード「A7S333」が発売になった。SiS製のPC2700 DDR SDRAM（DDR333）対応Socket Aプラットフォーム向けチップセットであるSiS745は、これまでElite製「K7S6A」、MSI製「745 Ultra」と2製品の搭載マザーボードが登場しており、これで3製品目ということになる。実売価格は11,480円～12,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　「A7S333」の最大の特徴は、デビュー間近と囁かれている0.13μmプロセスルール製造のThoroughbredコアAthlon XPを正式サポートしている点。パッケージ表面には「AMD Thoroughbred CPU ready」という表示がなされているほか、裏面の機能説明にも「AMD Athlon XP Ready (Thoroughbred CPU ready)」との表記がある。

　ただし、SiS745チップセットそのものは、SiS自身が現時点で明らかにしている仕様によると、対応CPUは「Athlon XP/Athlon/Duron」としているのみで、Thoroughbredコアに対応するかどうかについてははっきりと明記していない。また「A7S333」も、何を持って対応といっているのか詳細は不明だ。とはいえ、同社は先々週にも未発表のFSB 533MHz版Pentium 4をサポートするというSiS645DX搭載Socket 478マザーボード「P4S533」を発売しており、それと同様に今回も独自に動作確認を取るなどしたうえでThoroughbredコア対応の表記を行なっているものと考えられる。少なくともマザーボードメーカー自身が保証している点で、「A7S333」を選択しておけばThoroughbredコアでも大丈夫というのは確実だろう。

　そのほかの「A7S333」の主な特徴は、CPU（Athlon XP使用時）のオーバーヒートを防止する機構「ASUS C.O.P（CPU Overheating Protection）」や起動時のBIOS画面をカスタマイズできる「ASUS MyLogo」のほか、BIOS上からFSB/メモリー/PCIのクロック比やFSB（1MHz単位）などを変更できるマニア向け設定機能を備える点。オンボードデバイスはC-Media製の6チャネル出力対応サウンドコントローラーを搭載するのみで、USBインターフェイスはUSB 1.1対応、IDEインターフェイスはUltra ATA/100対応（ともにチップセット標準機能による）となっており、デバイス面に関しては最近の製品にしてはややシンプルといえる。

　しかし、オンボードデバイスが少ない分、最新のPC2700 DDR SDRAM対応Socket Aマザーボードとしては実売価格が非常に安くなっているのは魅力的だ。ThoroughbredコアAthlon XPがまだ登場していないため「A7S333」が真価を発揮するのはもう少し後のことになるが、今から手に入れておいてThoroughbredコアのデビューに備えておくのも悪くないだろう。

　なお、型番、発売日等は不明だが、ASUSのWebサイトにある製品情報を見る限りではIEEE-1394インターフェイスを装備した上位モデルも存在するようなので、IEEE-1394インターフェイスを同時に利用したいという人はこれを待ってもいいかもしれない。

□A7S333（ASUSTeK Computer）
http://www.asus.com.tw/mb/socketa/a7s333/overview.htm
□関連記事
【2002年4月13日】FSB 533MHzを正式にサポートしたSiS645DXチップセット搭載マザー発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020413/p4s533.html
【2002年2月2日】DDR333対応のSiS745搭載Socket Aマザーが登場、第1弾は「K7S6A」
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020202/sis745.html

（ASUS A7S333）

[撮影協力:LAOX PC・DO SHOPとRockValleyとコムサテライト3号店とOVERTOP]

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