低消費電力版Athlon XP 1500+が発売に、省スペースPC用に最適
今回登場した低消費電力版Athlon XP 1500+は、CPUコアの形状や茶色のOPGAパッケージを採用している点など、見た目は一般的なPalominoコアAthlon XPとほぼ同様。コア上にマーキングされているOPN(Ordering Part Numbers)は「AXL1500DLT3B」というもので、表記の規則性もPalominoコアAthlon XPに近いものがあるが、動作電圧(9桁目“L”)やFSB(最終桁“B”)を示すものと思われる文字はPalominoコアAthlon XPのデータシートには記述がない。
そのほかの文字からは最大ダイ温度が90℃(10桁目“T”)、2次キャッシュ容量が256KB(11桁目“3”)などといった仕様が読み取れる(ともにPalominoコアAthlon XPの表記ルールによる)。なお、同店ではこのCPUはコア電圧の仕様が1.05~1.45Vと幅があるとしている。
このCPUは省スペースデスクトップPC向けにリリースされたもので、CPUの負荷状況にあわせて随時クロックが変化する消費電力機能の「Cool‘n’Quiet」を搭載しているのが特徴。アキバではこの機能に対応した低消費電力版Duron 1.1GHzがすでに発売されているが、まず最初にこの機能に対応したのは今回の低消費電力版Athlon XP 1500+の方で、日立からこれを搭載したPCも発売になっている。
なお、Cool‘n’Quietを利用するためには対応CPUに加えて、対応BIOSと対応マザーボード、対応OSの4点を組み合わせることが必要で、同店では現時点で対応するマザーボードとしては下記の機種が存在するとしている。
・ASUS A7A266(Board Rev.1.03) BIOS Ver.1010
・ASUS A7M266(Board Rev.1.04) BIOS Ver.1007
・ASUS A7S333(Board Rev.1.03) BIOS Ver.1004
・ASUS A7V266(Board Rev.1.05) BIOS Ver.1002C
・MSI KT3 Ultra BIOS Ver.5.4
・MSI K7N420 Pro BIOS Ver.2.4
対応OSに関しては応Windows XP(OEM版/追加モジュールが必要)などが挙げられており、詳細なBIOSバージョンや、追加モジュールの入手方法などに関しては同店で問い合わせを受け付けている。
消費電力が35WとされているだけにCPUファンに低回転タイプのものを用いて静音性を高めようとするユーザーにはかなり注目の存在といえる。対応環境が限られるのは残念なところだが、低消費電力版Athlon XP 1500+と上記の対応マザーボードなどを同時に購入するというのもアリだろう。
□Athlon XP(日本AMD)
http://www3pub.amd.com/japan/products/cpg/athlonxp/index.html
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【2001年12月21日】日立、低消費電力版Athlon XP 1500+搭載の省スペースPC
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20011221/hitachi.htm
【2001年12月21日】AMD、低消費電力版Athlon XP 1500+を発表(PC Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20011221/amd.htm
【2002年6月15日】Cool‘n’Quiet機能搭載の新型Duron登場、小型静音PCにピッタリ?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020615/etc_cqduron.html
(AMD製CPU) |
[撮影協力:クレバリー1号店]
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