メディア記録面への描画が可能なCD-R/RWドライブ「CRW-F1」発売
新技術「DiscT@2」搭載でCD-Rの記録面に絵が描ける
【パッケージ】 | 【CRW-F1】 |
【DiscT@2】 | 【トレイ】 |
【記録面に描画】 | 【DiscT@2用ソフト】 |
【描画例】 | 【本日入荷】 |
DiscT@2搭載ドライブは、USB接続の外付型など全4種類が発表されているが、今回発売となったのはATAPI接続の内蔵型ドライブ「CRW-F1」だ。実売価格は15,980円~18,900円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●記録面に絵が書ける「DiscT@2」
DiscT@2とは、ディスクの回転やレーザーパワーを精密に制御することでCD-Rメディアの記録面の未使用部分に任意の絵や文字などを描くことができるという同社が独自に開発した新技術。本来ライティングストラテジに用いられる回転部やピックアップなどの制御技術を、図柄を描画するのにも応用してしまうという非常にユニークなものだ。
また、細かな階調表現(128階調)が可能といった描画クオリティの高さもウリのひとつ。先月アキバで開催された同社イベント「ヤマハデジタルホームシアター視聴会2002夏 in 秋葉原」でDiscT@2によって図柄が書き込まれたディスクが一般公開されたが、記録面に描かれたイラストや文字の微細さに驚いたという人も多かったのではないだろうか。
ただしDiscT@2は、CD-RWメディアには利用できず、書き込むデータ容量が増えるにしたがって図柄を描けるスペースが減っていくという点は覚えておいたほうがよいだろう。また描画クオリティに関しては、使用するメディアの種類によって濃淡の表現が異なる場合もあるというので要注意だ。
●最速仕様でCD-RWは24倍速に
そして、CD-Rライトが44倍速、CD-RWリライトが24倍速(ともに最大速度)と記録速度の仕様が現時点で最速となっているのも「CRW-F1」の大きな魅力。特に大幅な速度向上を実現したCD-RWリライト性能は大いに注目されることろ。24倍速リライトに正式対応したメディアの販売はまだ確認されていないが、リライト機能を多用するユーザーにとって要チェックの製品であることは間違いない。
また、ディスクの回転速度を8,700rpmで固定したFull CAVモードを搭載している点も大きい。これにより、記録品質に影響の出る回転変動がなくなり、書込み速度を無段階に向上させる方式のために書き継ぎが発生しないなど、高品位な書き込みができるようになったという。さらに、独自の高品位音楽CD書き込み技術「AudioMASTER」は、従来4倍速固定だったものが8倍速/4倍速/等速モードをサポートする「Advanced AudioMASTER」に対応している点は、音楽CD作成を主なCD-R/RWドライブの用途として利用するユーザーには大きな魅力だろう。
そのほかの主な仕様は、リード速度が最大44倍速、バッファ容量が8MBなどで、書き込みエラー防止技術の「SafeBurn」のほか、バックグラウンドでフォーマット処理などを自動的に行なう「CD-MRW(Mount Rainier)」を装備している。付属するライティングソフトは「nero」「InCD」など。
Audio Masterに続き、今度はDiscT@2というヤマハ独自の新技術でさらなる特徴を持ったこの「CRW-F1」は、スピードでの差別化が難しくなったと言われるCD-R/RWドライブのジャンルにあって、もっとも個性的な製品ということができそうだ。
□CRW-F1(ヤマハ)
http://www.yamaha.co.jp/product/computer/products/crwf1/crwf1.html
http://www.yamaha.co.jp/news/2002/02060301.html
□関連記事
【2002年6月22日】ヤマハがCD-R記録面にCD-R/RWドライブで絵を描く技術を公開中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020622/etc_disctat2.html
(ヤマハ CRW-F1) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとTSUKUMO eX.とコムサテライト3号店]
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