【 2002年8月3日号 】

80個のジャンパでDDRとSDR用DIMMスロットを切替えるマザー登場

MV42NMV42N
MV42NMV42N
MV42NMV42N

 80個ものジャンパを操作することで使用メモリの種別を切り替えるというかなり珍しい仕様を持ったSDR/DDR SDRAM両対応のマザーボードが発売となった。製品はProSavageDDR P4M266チップセットを搭載したShuttle製Socket 478マザーボード「MV42N」で、実売価格は6,980円~6,999円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 microATXファームファクタの小柄な基板ながら、VGA、サウンド、LANといった機能のほか、SDR SDRAM対応DIMMスロット×2、DDR SDRAM対応DIMMスロット×2の計4本を備えているのがこの「MV42N」の特徴。とは言っても、SDR/DDRの両スロットは排他関係にあり、残念ながら4本全てを同時に使用できるわけではない。

 と、ここまでは従来のマザーボードにもよく見られた仕様だが、この製品のユニークなところはSDR(3.0V)とDDR(2.5V)のどちらのDIMMスロットを使用するのかを設定する方法にある。というのも、DIMMスロット脇に備えたなんと80個ものジャンパを操作することでその設定を行なうようになっているのだ。

 ジャンパは10個ずつ束になったものが8個装着されており、ジャンパを1個1個を操作するようなことはしなくてもよいとはいえ、それにしてもDIMMスロット脇に並べられた80個のジャンパの姿は圧巻だ。その個数の多さから、おそらくDIMMスロットの一部の信号線がジャンパに直付けされていてるのではないかと思われる。

 珍しい仕様ではあるものの、余っている手持ちのSDR SDRAMを再利用して小型のPentium 4マシンを自作するといった場面において最適の製品であることは確かだ。対応FSBが400MHzまでというのが惜しいところだが、コストパフォーマンス重視のユーザーは選択肢の一つとしてこの製品の存在を覚えておくのもいいだろう。

□MV42N(Shuttle)
http://www.shuttle.com/english/mainboard_detail_info.asp?number=173

 (Shuttle MV42N)

[撮影協力:コムサテライト3号店ツクモパソコン本店II]


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