【 2002年8月3日号 】

SAMSUNG純正のPC3200 DIMMが登場、チップの型番も明記

PC3200 DDR SDRAM DIMMPC3200 DDR SDRAM DIMM
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 やや混乱気味の状態が続いているものの、PC3200 DDR SDRAMを取り巻く環境は少しずつ前進中だ。今週はSAMSUNG純正の容量256MB、CL3のDDR400(PC3200)対応メモリモジュール「M368L3223DTM-CC4」が一部ショップに登場、ようやく搭載チップが直接確認できる製品が手に入るようになった。実売価格は12,377円~12,381円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 PC3200 DDR SDRAM対応チップセットであるApollo P4X400チップセットを搭載したVIAのSocket 478マザーボード「P4PB 400-L」が先週初めてデビューし、それに続いてのSAMSUNG純正PC3200 DDR SDRAM DIMMの登場とあって、少なくとも流通の状況は少しずつ前進していると言える。これまでに登場したDDR400(PC3200)対応モジュールは、モジュールメーカー自身が選別品を使ってDDR400での動作(いわゆるオーバークロック)を保証し、さらにモジュール本体はヒートスプレッダで覆われメモリチップそのものが見えない状態になっているというものがほとんどだった。

 今回のSAMSUNG製モジュールはヒートスプレッダを装着しておらず、メモリチップの型番(K4H560838D-TCC4)が確認できるほか、モジュール上のラベルにも「256MB DDR PC3200 CL3」といった仕様がはっきりと明記されている。3日(土)の時点で同社Webサイトにモジュール本体とメモリチップに関する情報やデータシートなどがまだ掲載されていないため詳細は不明だが、チップメーカー自身がPC3200対応を明確にしているという点は要注目だ。なお、「K4H560838D-TCC4」という型番のメモリチップは、同社の型番設定ルールからすると、「DDR SDRAM 256M 8K/64ms x8 4Bank SSTL-2,2.5V,2.5V 5th-Generation TSOP2-400 Commercial,Normal 5ns@CL3」という仕様であることが解読できる。

 ただし、このモジュールを「P4PB 400-L」に搭載して独自に動作テストを行なったというOVERTOPによると、「DDR333(PC2700)までは動作確認できたがDDR400(PC3200)では動作しなかった」という。これは「P4PB-400L」がDDR400(PC3200)の動作に関して独自の制限を設けているのと関係があるのかも知れない。

 こうなると、せっかく登場したSAMSUNG純正DDR400(PC3200)対応モジュールも宝の持ち腐れとなってしまうわけだが、“人柱”を自称するユーザーならオーバークロック用として、また近々デビューすると見られるDDR400対応のnForce2チップセット搭載マザーボードに備えて、ぜひ入手しておきたいアイテムといえるだろう。

□Samsung Electronics
http://www.samsungelectronics.com/
□関連記事
【2002年7月30日】AGP 8X/USB 2.0対応のP4X400搭載マザー「P4PB400-L」(AKIBA PC Hotline! HotHotレビュー)
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0730/hotrev171.htm
【2002年7月27日】DDR400/AGP 8X対応のP4X400を搭載したVIA純正マザーが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020727/p4x400.html

 (PC3200 DDR SDRAM DIMM)

[撮影協力:OVERTOP]


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