静音PCマニアにとっては待望といえる、チップセットにApollo CLE266+VT8235を搭載したVIA製小型マザーボード「EPIA-M」シリーズのファンレスモデル「EPIA-ME6000」が発売となった。実売価格は17,800円~19,499円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「EPIA-ME6000」は先週登場した933MHz版C3搭載モデル「EPIA-M9000」に続く製品。搭載CPUは600MHz動作のESPシリーズで、動作クロックは「EPIA-M9000」より低いが、CPU上にファンを搭載せずにファンレスを実現しているのが大きな特徴だ。ただ、動作クロックが低いとはいえ、T-ZONE. PC DIY SHOPで以前行われた店頭デモではソフトウェアデコードによるDVD-Videoの再生も難なくこなしており、パフォーマンスは決して低くはなさそうだ。
マザーボードの外観は「EPIA-M9000」のCPUをESPシリーズに換装しただけのような印象で、青色の基板を採用するほか、DDR266対応DIMMスロット×1、PCIスロット×1といったスロット構成や、VGA出力、USB 2.0、10Base-T/100Base-TX対応LAN、サウンド、TV出力、サウンド、IEEE-1394(出力コネクタは付属ブラケットのみ)などさまざまなインターフェイスを備えるのも変わりない。ただ、ノースブリッジ上に備えるヒートシンクは、「EPIA-M9000」よりよりも若干背が高くなっている。
ちなみに、10月に登場したMini-ITX対応ACアダプタ採用ブックサイズケース「PRO CASE II」に「EPIA-M」シリーズを搭載すると、物理的に干渉が起こるという問題が一部ショップで確認されている。具体的には、ライザーカードで使うPCIスロットのブラケットフレームが「EPIA-M」シリーズのサウンドコネクタと干渉するという。同ケースのユーザーで「EPIA-M」シリーズへの換装を考えている人は要注意だ。
「EPIA-M9000」と比べて機能面などでそれほど真新しさはない「EPIA-ME6000」だが、CPUの動作クロック上昇やDDR266サポートなどでファンレスながらハイパフォーマンスが期待できるだけに、従来モデル同様に静音PCマニアから注目を集める存在となることは間違いなさそうだ。
□EPIA-M(VIA Technologies)
http://www.viamainboard.com/product/epia_m_spec.jsp?motherboardId=81
□関連記事
【2002年11月30日】Mini-ITXマザーの第2弾がデビュー、933MHzの「EPIA-M9000」
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021130/etc_epiam.html
【2002年11月2日】Mini-ITXマザー最新モデルのデモ開始、ファンレスでDVD再生
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021102/etc_epia2demo.html
【2002年10月26日】PRO CASE II(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021026/ni_i_cs.html#procase2
| (VIA EPIA-Mシリーズ) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとT-ZONE. AKIBA PLACEとコムサテライト2号店とコムサテライト3号店]