【 2003年5月17日号 】
イーレッツから手のひらサイズの静音PC「Be Silent」登場
Be Silent Be Silent
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 ユニークなUSB機器でおなじみのイーレッツから、手のひらサイズで静粛性にも優れるという小型自作PCキット「Be Silent」が登場した。実売価格は54,700円~59,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「Be Silent」は電源に外付けACアダプタ(最大30W)を用いた筐体サイズ幅170×高さ60×奥行き110mmの小型自作PCキット。CPUにファンレスで動作するESP6000(667MHz)を搭載しており、システム全体としてもケースファンなどを搭載しない、完全なファンレス仕様となっている。ファンレスを実現するために本体上部に放熱用の大型ヒートシンクを装備しているのが特徴だ。

 また、ホワイトの筐体の前面に透明アクリルパネルを付けるなど、デザイン面も最近のトレンドを意識した高品質なものになっており、手のひらサイズPCはルックスがいまいち、と思っていた人も要チェックの製品といえるだろう。なお、同社によれば筐体は国内で生産を行っているという。

 本体内部にはPC133 SDRAM SO-DIMM(最大512MB)、Ultra ATA/100対応2.5インチHDDが搭載可能。主な搭載機能はVGA、サウンド、10Base-T/100Base-TX対応LAN、USB 1.1。LANポートは2基用意されているので、常時起動のルータ兼サーバーマシンとして利用することも可能だ。そのほか、シリアル、PS/S(キーボード・マウス共有、分岐ケーブル付属)といったポートも装備している。

 同社からこの手の製品が発売されるのは今回が初めてだが、ファンレスを実現するほかデザイン面も重視するなどなかなかの意欲作といえるものに仕上がっており、小型PCマニアを中心に注目を集めそうだ。なお、パフォーマンスや発熱の程度が知りたいという人は、フェイス秋葉原本店でデモ機が設置されているので実際に触れてみるといいだろう。

 ちなみに、同社の製品はいつも製品名が何か有名な名前に引っ掛けた“オヤジギャグ”になっていることで有名だが、今回も例外ではない。静音PCに「Be Silent」という名前ではあまりまっとうだと思う人も多いだろうが、実はこれ、1979年3月に出た山口百恵のヒットナンバー「美・サイレント」にひっかけたもの。実に24年も前にヒットした曲ということで、それを知らずに笑えない人も多いに違いない。このあたりが、まさに“オヤジギャグ”というわけだ。

□Be Silent(イーレッツ)
http://www.e-lets.co.jp/product/be_silent.htm
http://www.e-lets.co.jp/news/r_be_silent.htm
□関連記事
【2003年4月5日】ケース全体がヒートシンクのファンレス小型PC登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030405/etc.html#ees
【2002年10月5日】Socket 478用では世界最小の自作PCキット「EZgo E7041S」が登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021005/ezgo478.html
【2002年8月31日】Geode GX1を搭載した手のひらサイズの超小型PC「MicroPC」が登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020831/etc_micropc.html

 (イーレッツ Be Silent)

[撮影協力:PC・SHOP WakamatsuSuperCOMコムサテライト3号店フェイス秋葉原本店]


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