モバイルPC向けCPUのMobile Pentium 4-Mに対応した初のマザーボード「LV-670M」がCOMMELから登場した。Mobile Pentium 4-M対応の自作ノートPCキットは過去に販売例があるが、マザーボードが登場するのは今回が初めてだ。実売価格は23,980円~24,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
COMMELLは過去に、Mini-ITXフォームファクタ対応Socket 478マザーボード「LV-670」を発売したことでも知られるメーカー。「LV-670M」はその「LV-670」のMobile Pentium 4-M対応版といえるもので、Mini-ITXに対応し(基板サイズ17×17cm)、i845GVチップセットを採用するほか、PCI×1、DIMM×1といったスロット構成も「LV-670」と同様。CMOSバックアップ用のボタン型電池がICHチップに重なっている点まで同じで、細部は若干異なるが、一見しただけでは両者の外観にほとんど違いは見られない。
ただし、Mobile Pentium 4-M対応マザーボードながら、バッテリオプティマイズモードには非対応とされている。そのほかの主な仕様はFSB 400MHz/DDR333(最大1GB)対応で、「LV-670」と同様にVGA、テレビ出力(S-Video、コンポジットビデオ)、サウンド、LAN、USB 2.0、IEEE 1394などの機能を装備している。
CPUソケットは「mPGA479M」と刻印された479ピンタイプで、形状自体は標準的なSocket 478マザーボードとほぼ同様だが、ソケットへのCPUの固定に、レバーではなくマイナスドライバで回す止め具を使うという点が大きく異なっている。そのほか、「LV-670」と同じく基板上には電源コネクタとして20ピンATXコネクタのほか4ピンATX12Vコネクタも用意されているので、Mini-ITXケースでの使用を考えている人はケース/電源選びに注意が必要だ。
ちなみにMobile Pentium 4-M対応をうたう薄型CPUクーラー「OHS-P4M-1U」も2,480円で発売(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)になっている(メーカー、対応クロックなどの詳細は不明)。Mobile Pentium 4-MはPentium 4などとコアの形状が異なり、またリテールパッケージ品にCPUクーラーは付属していないので、初めてCPUを買う人は要注意だ。
Mobile Pentium4-Mを使ったハイパフォーマンスで低発熱の小型PCを作ってみたいという人には注目の製品と言えそうだ。
□LV-670M(COMMELL)
http://www.commell.com.tw/Product/SBC/LV-670M.HTM
□Mobile Pentium 4-M(Intel)
http://developer.intel.com/design/mobile/pentium4p-m/p4p-m.htm
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【2003年6月14日】Mini-ITX仕様のSocket 478マザー「LV-670」がデビュー
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【2003年4月19日】Mobile Pentium 4-Mにも対応したマザーが近日発売?
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【2003年4月5日】AOpen 1545-L(今週見つけた新製品)
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【2002年3月9日】Mobile Pentium 4-M 1.6GHzと1.7GHzがリテールパッケージで出回る
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020309/etc_mobilepen4.html
| (COMMELL LV-670M) |
[撮影協力:コムサテライト3号店]