5月末に少量発売されて以来、まったく姿を見かけなかったNVIDIAの新型ビデオチップ「GeForce 6800」シリーズだが、ようやく下位モデルの無印「GeForce 6800」が発売された。実売価格は先行する「GeForce 6800 Ultra」の7割程度の約4万円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。メーカーはLeadtekとAOpenで、製品名はLeadtek製が「WinFast A400 TDH」、AOpen製が「6800-DV128」だ。
GeForce 6800はGeForce 6800 Ultraのクロックを落とし、描画パイプラインも16→12に削減したビデオチップ。パフォーマンスは「GeForce FX 5950の1.5倍」(NVIDIA)とされており、同「2倍」とされていたGeForce 6800 Ultraの約7割強の性能、ということになる。
こうした性能低下の反面、取り回しが改善されているというメリットもあり、今回の製品では隣接スロットを使わない1スロット仕様になっており、また2つ必要だった電源入力コネクタも1つだけに減っている。ライバルのRADEON X800シリーズは最上位モデルでも1スロット/1コネクタであることを考えるとデメリットともいえるが、1スロット/1コネクタ仕様のNVIDIA系ビデオカードとしては今のところ最上位で、パフォーマンスと取り回しの良さを両立させたい向きには期待の製品、ともいえるだろう。
なお、今回発売された製品の搭載メモリはいずれも128MBのDDRメモリで、搭載コネクタはDVI×1+VGA×1+TV出力×1。先に発売されたGeForce 6800 Ultra搭載品はGDDR3メモリ256MB/Dual DVI仕様だった。ビデオ入力機能がないのは両者共通。
現時点での入荷量は少量で、今後の入荷見通しも不明な状況。ただし、他メーカーの製品複数が「6月中旬入荷予定」と告知されており、同時期にはGeForce 6800/Ultraの中間に位置する「GeForce 6800 GT」搭載品や、現在完売状態のGeForce 6800 Ultra搭載品も出回ることになりそうだ。
□WinFast A400 TDH(Leadtek)
http://www.leadtek.co.jp/graphic.htm
□AOpen
http://aopen.jp/
□GeForce 6800(NVIDIA)
http://www.nvidia.com/page/geforce_6800.html
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| (Leadtek WinFast A400 TDH) |
| (AOpen 6800-DV128) |
[撮影協力: パソコン ショップ アーク]