【 2009年12月12日号 】
ドライアイス冷却用ヘッドをサイズが開発中、来春発売
テストではPhenom IIで6.6GHz達成
 液体窒素やドライアイスでCPUを冷却できる冷却ヘッド「エクストリームクーリングカップ(仮)」が2010年春にサイズから発売される見込みだ。同社によれば現在開発中で、価格は「できれば1万台中盤にしたい」という。

 この製品は、液体窒素やドライアイスでCPUを冷却する際に使うカップ状の冷却ヘッド。マザーボードへの固定方法にネジ留め式を採用しており、他の固定器具やパーツなどを用意しなくて済むのが特徴だ。なお、製品には液体窒素などの冷媒は含まれず、別途用意する必要がある。

 この種の製品としては、6月にKoolanceの「CPU-LN2」が登場しているものの、扱っているショップが少なく入手しづらいのが難点。今回は国内メーカーのサイズによる製品とあって、入手性も改善するかもしれない。

 また、OVERCLOCK WORKSは独自にこの製品のテストを実施。オーバークロッカーの鈍兵衛氏により、液体窒素を使ったPhenom II X4 965 Black Edition(リビジョンC3)のオーバークロックが行なわれた。

 テストでは、4コア使用時で6GHzまで、1コア使用時で6.56GHzまでクロックを上昇させ、動作することを確認(その後6,617MHzまで伸びたとのこと)。同氏によれば「リビジョンC3はC2よりオーバークロック耐性が高く、4コア使用時でも安定して6GHzで動作する」という。ちなみに、「C3はPhenom II X4 42 Black Edition TWKRよりもオーバークロックに向いている」とのこと。


□サイズ
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サイズ エクストリームクーリングカップ

[撮影協力:OVERCLOCK WORKS]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。