【 2011年2月26日号 】 | |
実測400MB/sオーバー、高速SSD Plextor「M2S」を試す 2台構成で1GB/sも目前に Text by 久保 勇 |
- ライバル機との違い
シーケンシャルアクセス重視の「M2S」
下のベンチマーク結果はAMD/Intel環境でPlextor「M2S」とCrucial「RealSSD C300」の速度を比較したもので、それぞれ最速となるドライバとの組み合わせでテストしている。
・GA-890GPA-UD3H (AMD 890GX+SB850) | ・M2S 256GB (AMD SB850/OS標準AHCIドライバ) | ・RealSSD C300 256GB (AMD SB850/Catalyst 11.1) |
CrystalDiskMark(1,000MB) | CrystalDiskMark(1,000MB) |
・GA-P67A-UD5 (Intel P67) | ・M2S 256GB (Intel P67/OS標準AHCIドライバ) | ・RealSSD C300 (Intel P67/RST 10.1) |
CrystalDiskMark(1,000MB) | CrystalDiskMark(1,000MB) |
大雑把な傾向としては、Plextor「M2S」はシーケンシャルアクセス重視、Crucial「RealSSD C300」ランダムアクセス重視といえるような特性が見られる。なお、Crucial「RealSSD C300」も複数のドライバで速度をチェックしてみたが、こちらはセオリー通り各メーカーの最新ドライバを使用した時が最速となる傾向が見られた。この点もPlextor「M2S」とは異なる。また、「RealSSD C300」はテストにあたりファームウェアを最新版の「0006」に書き換えてテストしたが、このバージョンは過去のものと比較するとランダムアクセス性能がかなり強化されたもののようだ。
特性が大きく異なる2モデルだが、どちらもシーケンシャル/ランダムアクセスともに十分高性能なモデルだ。購入する際は、シーケンシャルアクセスを重視したいなら「M2S」を、ランダムアクセスを重視したいなら「RealSSD C300」と、使用者の好みや使用環境に合わせて選んで問題ないだろう。
最高速を求めるユーザーにお勧め、今後さらに高速に?
AMD、Intel環境問わず、Plextor「M2S」はOS標準AHCIドライバで公称値通りの性能が発揮される点は安心感がある。Intel製のRAIDドライバとの相性を見る限り、ドライバ次第でさらに速度が伸びそうなので、今後の各社のドライバ更新にも期待したい。ただ高速なだけではなく、性能を発揮できる環境を探して遊べる点も自作ユーザー的には面白い製品なのではないだろうか。現状でも十分高速 + 今後さらに性能が発揮される可能性があるといった点を考えると、最高速SSDを探している人には有力候補になるだろう。
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□M2S(Plextor)
http://www.goplextor.com/Asia/index.php/ssd/m2s
【2010年12月18日】 最大400MB/sの最速SATA-SSDがプレクスターから発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20101218/etc_plextor.html
【2010年12月17日】 PLEXTORブランドSSDの性能をチェック(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20101227_416943.html
【2010年9月4日】 6Gbps対応「Real SSD C300」の性能を引き出せ!〜いろんなマザーやRAIDカードを使って速度を比べてみた〜
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100904/sp_ssd0.html
【2010年3月6日】 初の6Gbps SATA-SSD発売、公称355MB/s、3Gbps SATAの限界超える
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100306/etc_crucial.html
Plextor M2S |