【 2012年3月6日 】
LGA2011版Xeon発売、最安17,800円、8コア16スレッドも初登場

※(3/10更新)2650Lの発売を確認。
※(3/7更新)12モデルの発売と店頭デモを確認。

 LGA2011に対応したXeon 12種類が発売された。Sandy Bridgeベースの最新コア「Sandy Bridge-EP」を採用した製品で、17,800円の廉価モデルや初の8コア/16スレッドモデルなど、興味深い製品も複数見られる。

 いずれのCPUもデュアルソケット対応だが、販売は1個単位で行う予定という。実売価格は17,980〜164,800円(ラインナップの詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。


●17,800円の廉価版や8コア16スレッドの上位版が登場

 発売を確認したのは、17,800円の4コア/4スレッド版「E5-2603」や、8コア/16スレッドの廉価版「E5-2650」(2GHz/実売価格95,800円)、TDP70Wと省電力な8コア/16スレッドモデル「E-2650L」(1.8GHz/実売価格98,000円)、さらに8コア/16スレッドで3.1GHz動作の高速版「E5-2687W」(同162,800円)など13種類。

 具体的には、4コアが2モデル(17,980〜25,980円)、6コアが4モデル(35,800〜77,800円)、8コアが7モデル(95,800〜164,800円)という内訳だ。詳細なスペックはCPUによって微妙に異なり、4コアモデルはHyper-ThreadingやTurboBoostには非対応、L3キャッシュも10MB、対応メモリも1,066MHzまでと制約が多い。TDPは80W〜150W。

 発売されたのはいずれもリテールパッケージ品で、CPUクーラーは別売(同時発売のSTS200Cが利用可能)。マザーボードについては、「昨年発売されたASUS P9X79 WSが利用できるほかは未確認、また同マザーボードの対応TDPは130Wまでなので、それを超える一部CPUは対応外」(ショップ)だそう。なお、PC DIY SHOP FreeTでは、ASUSのX79マザーボードSABERTOOTH X79とXeon E5-2670を組み合わせた店頭デモも7日(水)限定で実施、Windowsの動作などを実演している。ただし、この環境では、OSからCPU名が正しく認識されないといった問題もあったそう。

 また、デュアルソケットのマザーボードについては「入荷予定はあるが、時期や価格などの詳細は未定」(PC DIY SHOP FreeT)。なお、同店では、デュアルソケットのIntel製ブレード型マザーボード「HNS2600WPQSPP」のサンプル品も展示予定。

 LGA2011のCPUは既にCore i7-3820/3930K/3960Xが発売されているが、2万円以下の廉価モデルや8コア/16スレッドモデルはこれが初。対応マザーボードが限られるため、万人向けとは言い難いが、廉価な大容量メモリ環境や8コア/16スレッドの強力環境など、面白い活用法もありそうだ。


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【2012年3月7日】 Intelの8コア版Sandy Bridge「Xeon E5」シリーズが登場(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20120307_516811.html
【2012年2月18日】2万円台の格安Sandy Bridge-Eが発売、コアは6→4個に減少
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120218/etc_intel.html
【2011年11月19日】LGA2011の「Sandy Bridge-E」デビュー、LGA1366後継 / メモリはクアッドチャネル化、6コア+HTの12スレッド、最大3.9GHz
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111119/etc_intel.html

Intel Xeon

[撮影協力:PC DIY SHOP FreeTTSUKUMO eX.ツクモパソコン本店と##vpapc##]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。