アーキテクチャを刷新、ワットあたり性能を2倍に高めたというNVIDIAの新しいハイエンドGPU「GeForce GTX 680」を搭載したビデオカード。メーカーはGIGABYTE。 GeForce GTX 680は、新アーキテクチャ「Kepler」を採用する初のGPU。名前が示すように、新アーキテクチャのハイエンドモデルとされている。 前世代「Fermi」と比較した「Kepler」の特徴は、アーキテクチャの変更のほか、製造プロセスの変更(40nm→28nm)、Direct X 11やPCI Express 3.0のサポートなど多数。様々な改良の結果、ワットあたりパフォーマンスは2倍にもなったとされる。 特に注目できるのが、自動オーバークロック機能「GPU Boost」の搭載。これはGPUの温度や負荷、消費電力などを監視し、TDPに余裕がある場合は自動的にクロックを上昇させるもの。今回の「GTX 680」では、通常1,006MHzのコアクロックがBoost時1,058MHzに上がるとされる。 また、垂直同期を自動調整するという「Adaptive Vertical Sync」も搭載。ゲーム時などにおいて、フレームレートにあわせて垂直同期を調節することでスムーズな画面表示を実現、プレイアビリティを高めるという。 「GTX 680」の主なスペックは、CUDAコア数1,536基、テクスチャユニット128基、メモリインターフェイス256bitなど。動作クロックはコアクロックが通常1,006MHz、Boost時1,058MHz、メモリ1,502MHz(6,008MHz)。対応メモリがGDDR5 2GB(256bit)。TDP 195W。 サポートする映像端子はDisplayPort×1、HDMI×1、デュアルリンクDVI×2で、4画面出力に対応。さらに、カード1枚でマルチ画面出力の立体視システム「3D Vision Surround」が実現できるようになった。 今回発売されたGIGABYTEのモデルはリファレンスデザインとみられる製品。カードは2スロットタイプで、公式スペックと同様にDisplayPort×1、HDMI×1、デュアルリンクDVI×2の各映像端子や、6ピン×2の外部電源端子を装備している。 外部電源端子については、従来の一般的なハイエンドカードでは2個の端子が横並びになっていたが、今回の製品では縦に並んでいる。 □関連記事 【2012年3月22日】NVIDIA製GPUの新アーキテクチャ「Kepler」登場、最上位「GTX 680」が発売に http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120324/etc_nvidia.html
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