【 2012年6月15日 】
“メモリ自作キット”が発売に
PC133の512MB、1,780円

※(6/16更新)発売確認。
「メモリ容量は512MBだった」(ショップ)ため内容修正。
読者からの反響を追記

 SDRAMメモリモジュールが自作できるというユニークなキットが発売された。

 パソコンショップ アークのオリジナル製品で、実売価格は1,780円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。


●メモリチップ20個と基板がセット
 チップ抵抗取り付け済み


同店ではDDR2のメモリチップ(だけ)も販売中

発売予告時のパッケージ(容量が256MBになっている)
 パッケージ内容は、エルピーダ製メモリチップ20個と、コンデンサや抵抗などが実装済みの基板1枚。基板の両面に計16個のチップをはんだ付けすることで、容量512MBのデスクトップPC用PC133メモリが完成する。チップが4個余分に入っているのは「増量サービス」(同店)という(なお、発売直前まで「256MB版」と告知されていたが、発売当日、「512MB版」と告知が変更されている)。

 とは言うものの、チップには多数の接点があり、さらに接点同士の間隔も狭いため、はんだ付けはまさに至難の業。パッケージには同店マスコットの女性キャラ「アク子」が描かれていたりと、一見、初級〜中級者向けのパーツキットのようだが、実際は「超上級者向け」(同店)。

 また、同店は「基本的にはんだ付けを楽しむためのキット」としており、動作保証などはしないとしているので、この点にも要注意。

 ちなみに、同店では、以前にもメモリチップやメモリ未実装のモジュールを販売したことがある。


(※以下、6/16追記)

 なお、「PC133時代の512MB DIMM」というと対応マザーボードが限定されるため、もし動かしてみたいなら動作環境にも注意が必要。

 対応チップセットの一覧は、DOS/V POWER REPORTのバックナンバーに記事が掲載されているが、対応マザーボードは新品/中古とも秋葉原の店頭で見かけることはほとんどない。ただし、ジャンク品としてPCが販売されている例は確認できた。

 ちなみに、Twitterで寄せられた意見の中には「これぐらいならそれほどの難易度ではない」「道具さえ揃えれば楽」「楽しそう」というものも。「超上級者向け」にしか見えないハンダ付けだが、これを楽しんでみる、というのもアリかもしれない。


□パソコンショップ アーク
http://www.ark-pc.co.jp/

□関連記事
【2012年4月14日】ELPIDA製のメモリチップを1個50円で販売中(その他のお買い得情報)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120414/price.html#ark


アーク メモリ自作キット

[撮影協力:パソコンショップ アーク]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。