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2008年03月29日

i-RAM BOXを初代i-RAMと比べてみた
投稿者: 久保@i 20:12 カテゴリー:レビュー


 5インチベイに搭載可能なRAMディスク「i-RAM BOX」が入手できたので、初代モデルにあたるPCI接続版のi-RAMと比較してみました。


 比較に行く前に一応i-RAM BOXの簡単な使用感ですが、本体冷却用のファンが搭載されているので、通電中は少しうるさい感じです。一般的なミドルレンジ向けビデオカードくらいの騒音かと。あと、給電が4ピンからになったので、扱いやすさはPCI接続版から格段に向上しています。PCI接続版は給電にシビアな面がありましたからね~。カバーが付いたおかげで直接基板をさわらなくてもよくなったのは安心感があっていいですね。

サイズ的にi-RAM BOXの方が扱いやすい

【PCI接続版との比較】

 写真上がi-RAM BOX、下がPCI接続版のi-RAMです。見ての通りですが、i-RAM BOXは奥行きが縮まった分横幅が伸びています。面積的にはあまり変わりませんが、奥行きが短い分i-RAM BOXの方が扱いやすい感じです。PCI接続版のi-RAMはハイエンドビデオカード並みの長さがあるために設置場所を選びましたからねぇ。i-RAM BOXは設置場所を選らばなそうです。

 
▼消費電力はほぼ同じ

【動作時の消費電力】

 以前にPCI接続版i-RAMと「フタ(DCT-FUTA1)」を使って消費電力を計測した時と同じく、SamMax製PC3200 1GB(Infineon製チップ)×4枚と4ピン給電用のACアダプタを使ってi-RAM BOXの消費電力を使ってみました。結果は12Wで、PCI接続版i-RAM+フタ(DCT-FUTA1)の14Wより低くなっています。フタ(DCT-FUTA1)の分の消費電力を考えると、ほぼ同じと言っていいのではないでしょうか。

 
▼速度もほぼ変わらず

【PCI接続版との速度比較】

 CrystalDiskMark 2.1を使用して速度を比較してみました。結果はほぼ誤差といった範囲の差で、i-RAM BOXとPCI接続版i-RAMに速度差は無いようです。ちなみに、CrystalDiskMark 1.0/2.0はバグ持ちだそうで、使用している人は最新版を使うことをお勧めします。

 
▼S.M.A.R.Tはやはり非対応

【サポートしている機能】

【PCI接続版とのRAID 0】
 すこ~~しだけ期待していたのですが、PCI接続版と同じくS.M.A.R.Tには非対応。そのほかHDDがサポートしているような機能は全く対応していません(笑)。S.M.A.R.Tに対応すると多くのRAIDカードで利用できる可能性が出てくるので、期待したのですが………。PCI接続版と同じく、RAIDで使用できる環境はかなり選びそうです。

 ちなみに、下の写真はi-RAM BOXとPCI接続版i-RAMによるRAID 0のベンチマーク結果です。給電方式は違えどほぼ同じものなので、混ぜて使っても問題は無いようです。

 PCI接続版と比較してみましたが、給電方法とサイズ的なことを除くとほぼ同じものと言っていいようです。性能的には良くも悪くも変わっていませんね。ただ、扱いやすくはなったので、ちょっとRAMディスクを使って遊んでみたい人にはお勧めできます。

 また、フタ(DCT-FUTA1)が生産終了となり入手難となっているので、i-RAMを4ピン給電で使いたかった人にもお勧めです。フタ(DCT-FUTA1)を使ってPCI接続版を外付けかするよりも低消費電力ですしね。自分はPCI接続版を外付け化して4枚使っていますが、取り回しの良さと消費電力を考えて買い直したくなりました(笑)。

 
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