イラストコンテスト連動企画

「3Dプリンタでフィギュア化!イラストコンテスト」フィギュア完成品発表

~イラストを3Dモデル化、そして3Dプリンタで出力してみた~

 大変お待たせしました!

 予定より2ヶ月遅れとなりましたが、「3Dプリンタでフィギュア化!イラストコンテスト」人気投票上位3作品の3Dフィギュアが完成したので発表します!

石膏3Dプリントで食玩サイズのフィギュアが完成

 イラストを元に作成した3Dモデルデータを石膏カラー3Dプリントに最適化して出力し、全長3.5cm程度のいわゆる食玩サイズのフィギュアが完成しました。

 石膏カラー3Dプリントでは色もつけられるため、3Dモデリングデータにテクスチャデータも含めて3Dプリントすれば、画面上で確認した3Dモデルの形状と色がそのまま実体となって出てきます。

 細かい部分は写真で確認してもらえばわかりますが、表面はややざらつきがあるものの細かい形状も正確に再現されており、個人のホビー用途としては十分のクオリティと言えます。石膏カラー3Dプリントの注意点としては、表面のざらつきもあってテクスチャの細かい部分が滲む傾向があり、細かい線(眉毛やアクセサリー部の文字など)が地の色と混じってかなり細くなってしまうところでしょう。

 それでは、コンテストの人気投票上位3作品のイラストと完成したフィギュアの写真をご覧下さい。

人気投票1位:ハルちゃん(煌猫まりん さん作)

【イラストと完成品】
元イラスト
【モデリングデータ】

人気投票2位:ベルたん(宮比のん さん作)

【イラストと完成品】
元イラスト
【モデリングデータ】

人気投票3位:朱厭-シュエン (mugi さん作)

【イラストと完成品】
元イラスト
【モデリングデータ】

3Dモデリングさえできればフィギュア化は簡単!

 今回の3DプリントはDMM 3Dプリントサービスを利用しており、出力費用は1体あたり1,500円前後、発注から到着までの期間は10日程度でした(3Dデータの条件や時期などによって価格や製作期間は異なります)。

 3Dモデリングさえできれば、イラストをもとにフィギュア化するのは難しくはありません。自分も実際に作ってみたい!と思ったら、このコンテストと同時に連載した3Dモデリングに関する記事を参考にして、ぜひ挑戦してみてください。

 基礎知識はもちろん、簡易なiPad用ソフトでの制作例、そして本格的なモデリングによる制作例まで、様々に紹介しています。また、パーソナル3Dプリンタ導入に関しては、僚誌PC Watchが集中連載も行っています。

 なお、3Dプリンタ関連の最新情報は、弊誌の連載「週刊3Dプリンタニュース」にて毎週お知らせしています。個人向けの3Dプリンターや6万円の格安モデルも現れた3Dスキャナといったハードウェアやモデリングソフト、出力センターの紹介まで、様々な情報を掲載していますので、興味のある方はぜひこちらも参照ください。

3DモデラーのSho BaBaさんからのコメント

 最後に、イラストを元に3Dモデリングデータを作成を担当していただいたSho BaBaさんからのコメントをどうぞ。


 みなさんこんにちは。え?おぼえてない?やだなぁ(汗

おばあちゃん! オ レ オ レ !あらためましてSho Babaです。

作業が新年になだれ込んでしまい、あやうく『やるやる詐欺』をしかけましたが、故郷福島会津にも『ならぬことは事はならぬものです』と言う言葉もあるもありますし、一生懸命作りました。

自分で作っておいてなんですけど3Dプリンタスゲェェェェーーーー!!!!!
こんな小っちゃいのに形んなっとる!!!!

 今回モデリングを担当させていただくにあたり、お声をかけていただいた担当者様並びに編集部様、関係各所の皆様にはご迷惑をおかけしてしまい申しありませんでした。くじけそうになったときも『進捗どうですか?』の言葉に何度も助けていただきました。

 SNS等のネット上で直接言葉を交わすことなく何かを作り上げる作業が日常的になり、そうして作られた音楽や映像作品がこの数年で市場に出はじめ、今回のように物体として作り出す事も可能になりました。しかしながらそれらの認知度はまだまだ低いですが、3Dプリンタサービスが今後生活に根ざしたものになるのではないかと思います。現に今3Dプリントサービスも続々と増えてますし、個人の3Dクリエイターの作品が購入できたり自社の製品のパーツをプリントできる形式で提供する企業もでてきました。

そんなこんなで皆、
ありがとなし!!!


(AKIBA PC Hotline!編集部)