パワレポ連動企画
現行CPUの性能と消費電力を比較 ~主要CPU一斉ベンチ 1~
【パワレポ連動:真夏のCPU完全ガイド(6)】
2016年8月3日 20:05
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年9月号」の総力特集「CPU×90! メモリ×50!! CPUクーラー×100!!! マザー×200!!!! 関連パーツもフルコンプでお届け すべて見せます! 真夏のCPU完全ガイド」を掲載する。
第6回目から、現行CPU13製品にかつての人気製品であるCore i7-2600を加えた「主要CPU一斉ベンチ」を掲載する。最初はCPUの性能を計測する「CINEBENCH R15」と、消費電力を比較。Skylakeの性能と消費電力のバランスは優秀なことが分かるだろう。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年9月号は全国書店、ネット通販にて7月29日(金)に発売。特別企画はフルHDで遊ぶならこのクラス「ミドルレンジ戦線激化!Radeon RX 480&GeForce GTX 1060登場!!」、ただ風を送るだけじゃ無い!ドレスアップパーツとしても使える「サイズも形も色もいろいろ ケースファン・オールスターズ」、手の平におさまるハイレゾプレイヤーを作ろう「1万円チョイでこの高音質!Raspberry Piで作るハイレゾオーディオプレイヤー」を掲載。。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は、「ケースに入るCPUクーラーの高さがすぐ分かる組み立て式チェッカー」。電子版の場合はデータをダウンロードしてプリンタで印刷しご利用ください。
-真夏のCPU完全ガイド-
CPUパワーと消費電力の比較 ~主要CPU一斉ベンチ 1~
全14製品を用途別にチェック!
2016年夏版 主要CPU一斉ベンチ
昨年から今年にかけて自作市場ではSkylakeにBroadwell-Eと新CPUの大物が相次いで登場するなど変化が大きい。
そこで主要CPU 13モデルに、過去の人気CPU 1モデルを加えた総勢14製品を準備。さまざまなアプリを使って用途別の速さやコストパフォーマンスを比較してみよう。
CPUパワーと消費電力の比較
■Intel CPUの基本性能と省電力性能の高さを再確認
現在のCPUに求められているのは処理性能と消費電力のバランス。まずは「CINEBENCH R15」で各CPUのシングル/マルチスレッド性能を計測した。テストはCPUの全論理コアを利用する「CPU」および1スレッドのみを使用する「CPU(シングル)」の2種類を使用した。コア数が多く、動作クロックが高いことが高スコアの第一条件となる。
そこで注目されるのが、Intelの定番「Corei7-6700K」と、Broadwell-Eの最下位モデル「Core i7-6800K」、そしてAMDの8コアでTurbo時5GHz動作を達成した「FX-9590」の3モデルの関係だ。動作クロックとコア数がともに最高であるのはFX-9590だが、コアあたりの性能が低いため、CINEBENCHのスコアも伸び悩んだ。その意味ではシングルでもマルチでも速いi7-6700Kがもっともバランスがよい。
消費電力はシステム起動10分後を「アイドル時」、「OCCT 4.4.2」のCPU Linpackテストを起動し10分経過したときのピーク値を「高負荷時」として計測。Intelのエンスージアスト向けCPU(i7-6950X EEなど)はCINEBENCHが高スコアなのに高負荷時の消費電力はあまり増えていないところに注目だ。ただIntelのLGA2011-v3のCPUはビデオカードが必須のため、アイドル時の消費電力は大きめ。低負荷で長時間使うのであれば、内蔵GPUが活かせるLGA1151のCPUが優秀だ。同じく内蔵GPUが武器であるAMDのA10-7890Kの消費電力が大きいのは、AMDの現行CPUアーキテクチャ(Steamroller)の弱点と言える。
【オススメはコレ!!】
■Intel Core i7-6700K
シングル・マルチともに速く、かつ消費電力も小さいという点ではi7-6700Kに勝るCPUはない。
TDP 35Wのi7-6700Tは消費電力的におもしろい製品だが低クロックゆえに処理速度がi5-6600Kに迫られてしまっているのが残念。
【検証環境】
マザーボード:ASUSTeK X99-A II(Intel X99)、GIGA-BYTE GA-Z170X-UD5(rev. 1.0)(Intel Z170)、ASUSTeK Z97-A/USB 3.1(Intel Z97)、ASUSTeK Z8Z68-M PRO(Intel Z68)、ASUSTeK 970 PRO GAMING/AURA(AMD 970+ SB950 ※FX-9590には非対応だが、今回の検証では問題なく動作した)、ASUSTeK A88X-PLUS/USB 3.1(AMD A88X)
メモリ:センチュリーマイクロ CK16GX4-D4U2400(PC4-19200 DDR4 SDRAM 16GB ×4)、Corsair Vengeance Pro CMY16GX3M2A2133C11(PC3-17000 DDR3 SDRAM 8GB×2)
ビデオカード:玄人志向 GF-GT730-LE1GHD/D5(NVIDIA GeForce GT 730)
SSD:Intel SSD730 SSDSC2BP480G4R5(Serial ATA 3.0、MLC、480GB)
電源:Corsair RM550(550W、80PLUS Gold)
OS:Windows 10 Pro 64bit版
アイドル時:OS起動10分後の値
高負荷時:OCCT 4.4.2 CPU Linpackを10分間動作させたときの最大値
電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO
[Text by 鈴木雅暢]
【DOS/V POWER REPORT 2016年9月号は7月29日(金)発売】
★総力特集「CPU×90! メモリ×50!! CPUクーラー×100!!! マザー×200!!!! 関連パーツもフルコンプでお届け すべて見せます! 『真夏のCPU完全ガイド』」
★特別企画「ミドルレンジ戦線激化! 『Radeon RX 480&GeForce GTX 1060登場!!』」「サイズも形も色もいろいろ 『ケースファン・オールスターズ』」「1万円チョイでこの高音質! 『Raspberry Piで作るハイレゾオーディオプレイヤー』」
★連載「最新自作計画 ~最小級ATXケースで作るパワフルゲーミングPC~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「ケースに入るCPUクーラーの高さがすぐ分かる組み立て式チェッカー」(雑誌のみ別途付録、電子版は印刷用データをホームページでダウンロード可能)
★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
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