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eスポーツ ヒーローインタビュー
「来週も厳しい戦いになるとは思うが、そのまま連勝していきたい」(RJ/cogcog選手)ほか

~LJL SEASON 2 ROUND 6~

 20日(土)に行われたLJL シーズン2のラウンド6は別記事のような結果となった。

 開幕戦に勝利したCROOZ Rascal Jester(以下RJ)、DetonatioN FocusMe(以下FM)、Ozone Rampage(以下RPG)の3チームが再び勝利する結果となったラウンド6だが、本記事では、それぞれの試合の詳細結果と注目選手へのインタビューをお届けする。

第1試合:ApeX R Gaming(×)vs CROOZ Rascal Jester(○)

試合の注目点
cogcog選手

 イレリアの強さを活かして試合を大きく動かしたRJのトップレーナーcogcog選手。さらに集団戦でも相手のベインを押さえて見事なパフォーマンスを発揮したことで、チームを勝利に導いた。

 そこで今回はcogcog選手にヒーローインタビューをお願いした。

【バンピック情報】
ApeX R Gaming
ロールプレイヤー名チャンピオンサモナースペル
TOPLillyGnar(ナー)FlashTeleport
JUNGLEAiRek'Sai(レクサイ)FlashSmite
MIDHenriettaAzir(アジール)BarrierFlash
ADCH1RoNVayne(ベイン)FlashHeal
SUPPORTAyasKNautilus(ノーチラス)FlashExhaust
BANした
チャンピオン
Rumble(ランブル)、Riven(リベン)、Varus(バルス)

――勝利の感想はいかがですか。また、今日の自分のプレイに点数をつけるとしたらどれぐらいですか。

[cogcog選手]自分たちのやりたいプレイができたので、勝てていつもより嬉しかったですね。個人的にはイレリアをピックして序盤から有利を取れて、そのままスノーボールしてどんどん育てていき、集団戦でも活躍できたので良かったです。中盤まではけっこう完璧にできてたかなと思ったんですけど、後半タワーを折るタイミングでもっとこうすれば良かったかなと思うところが多々あったので、80点ぐらいですかね。

――この試合、どの段階でキャリーできると確信しましたか。

[cogcog選手]金額差も開いていたので、中盤以降ですね。武器であるトリニティフォースを僕がつくったあたりからは、どんどん仕掛けても勝てると感じたので、そのへんからタワーを折っていこうという雰囲気でした。


CROOZ Rascal Jester
ロールプレイヤー名チャンピオンサモナースペル
TOPcogcogIrelia(イレリア)TeleportFlash
JUNGLEInuGragas(グラガス)SmiteFlash
MIDapaMENOrianna(オリアナ)HealFlash
ADCRkpKaslista(カリスタ)FlashHeal
SUPPORTLillebeltAlistar(アリスター)FlashExhaust
BANした
チャンピオン
Ryze(ライズ)、Ekko(エッコ)、Hecarim(へカリム)

――序盤のレーニングでのジャングラーとの連携はどうですか。

[cogcog選手]最近新しくチームに加入したジャングラーのInu選手は、ジャングルの知識もある方で、自分としても味方のジャングラーが来てほしいタイミングにいてくれるので、かなりやりやすくなりました。

 この試合では僕がイレリアをピックしていたので、試合が始まる前にトップからつくっていくという作戦だったんですが、自分がタワーダイブしたいタイミングで近くにいてくれたので、連携に関してはよくできていますね。

――集団戦でも大活躍でしたが、何か意識したことはありますか。

[cogcog選手]僕は育っていたので、相手の後衛のキャリー陣であるミッドとADキャリーを攻撃範囲外に追い出して、タイミングをうかがってました。結構どの集団戦も自由に動けていたので、相手のキャリー陣を押さえつつ味方のキャリー陣を守るような立ち回りをしてましたね。

――現在ランキング5位ですが、チームとしてこれをどう受け止めていますか。

[cogcog選手]ランキングは結構ギリギリのラインだと思います。状況は厳しいですけど、これから頑張ればまだプレイオフにもいけますし、追い上げていける自信はあります。最近は、負けても週ごとに新しいことに挑戦したり選手が変わったり他にも色々なことがあったので、モチベーションはまったく下がっていなかったですね。

――最後に来週の意気込みと、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

[cogcog選手]来週も厳しい戦いになるとは思うんですが、僕たちも実力がどんどん上がってモチベーションも上がってきているので、そのまま連勝していきたいと思います。

第2試合:Immortals 7th heaven(×)vs DetonatioN FocusMe(○)

試合の注目点
Ceros選手

 FMのミッドレーナーCeros選手が、序盤は不利な流れの中ドラゴンのコントロールで試合を維持し、終盤以降はカルマのポークやシールドを活かして集団戦で活躍した。これにより、熱い接戦を制したのはFMとなった。

 ではここでCeros選手のヒーローインタビューを見てみよう。

【バンピック情報】
Immortals 7th heaven
ロールプレイヤー名チャンピオンサモナースペル
TOPEviHecarim(ヘカリム)TeleportIgnite
JUNGLESSunLee Sin(リーシン)FlashSmite
MIDAlvingoViktor(ビクター)FlashGhost
ADCMuekiSivir(シビル)FlashHeal
SUPPORTClockdayNautilus(ノーチラス)FlashIgnite
BANした
チャンピオン
Gragas(グラガス)、Varus(バルス)、Kalista(カリスタ)

――ずいぶんし烈な戦いでしたが、今日の試合を振り返っていかがですか。

[Ceros選手]勝てて本当に嬉しいです!今日の試合は、カルマという今ピックされていないチャンピオンを使うことに対して、期待と少しの不安があったんですけど、みんなに信じてもらってカルマをピックして勝てたので、すごい嬉しいです。

――では、カルマをピックした理由を聞かせてもらえますか。また、Ceros選手が考える今のカルマの強みとは何でしょうか。

[Ceros選手]確かひとつかふたつ前のパッチで、カルマがバフされたんです。まだ世界中では注目されていなかったんですが、その時点で僕はカルマが強いと思っていました。それで今回は、やりたい構成に見合っていたので、カルマをピックしました。

 カルマの強みは、基本的にユーティリティの高さですね。「E」によって自身と味方にシールドと移動速度の上昇を付与できること、「Q」によって敵にスローが与えられること、「W」によって「スネア」いわゆる敵一人をその場に縛り付けられること、それらによって序盤のガンク耐性が高く集団戦においても捕まることがないこと、それと「RQ」によってダメージの増加と射程の延長ができることです。

DetonatioN FocusMe
ロールプレイヤー名チャンピオンサモナースペル
TOPBonziNGnar(ナー)TeleportFlash
JUNGLERokeniaRek'Sai(レクサイ)FlashSmite
MIDCerosKarma(カルマ)FlashIgnite
ADCYutaponJinx(ジンクス)HealFlash
SUPPORTKazuXDAlistar(アリスター)ExhaustFlash
BANした
チャンピオン
Ryze(ライズ)、Lulu(ルル)、Azir(アジール)

――オブジェクトのコントロールにかなりからんでいましたが、ミッドレーナーとして何か意識していたことはありますか。

[Ceros選手]敵のサポートとジャングルがけっこう動き回っていて、ミッドが危ないという指示がずっとあったので、一番はガンクを避けることに絶対の意識を置いていました。カルマは「Q」のレンジを活かして相手のミニオンを倒すことと「E」のシールドを味方のミニオンにつけることによってタワーを折りやすいので、ジンクスとともに積極的にタワーを折りに行きました。

――ファンの勝利予想が71対29で、Immortals 7th heaven(以下7h)を大きく下回っていましたが、これを覆す結果となりましたね。

[Ceros選手]7hが調子をあげていて、僕たちが調子悪かったので、投票の結果は当然だと思います。ですけど僕たちは先週の負けから、チームの中でバンピックのやり方や、チームの練習方針など体制を少し変えたんです。この試合で新しいFMを見せることができて、前評判を覆せて嬉しいです。

――チームの雰囲気やゲーミングハウスでの生活はいかがですか。

[Ceros選手]ゲーミングハウスでは、メンバー同士で顔をつき合わせて反省会ができる、というのが一番大きいと思います。より感情が伝わりやすいし、自分たちの意見を共有しやすいです。ゲームをするうえで、とても良い環境だと思います。

 ただ、韓国人選手とのコミュニケーション面で、少し困ることもあります。だけどゲーム内でも当然英語でコミュニケーションを取っていますし、ゲーム以外でも英語で談笑したりして仲良くできているので、良い感じだと僕は思っています。僕の英語の実力は全然ですが(笑)、伝わるようにお互い努力しています。

――最後に来週の意気込みと、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

[Ceros選手]来週も、できることなら面白いピックを見せつつ勝つことを目標とするので、応援よろしくお願いします。

第3試合:RabbitFive(×)vs Ozone Rampage(○)

試合の注目点
Dara選手

 RPGのDara選手が、育っていたADキャリーのMeron選手を相手チームのヘカリムとグラガスから集団戦で守り切った。そして集団戦で勝利を重ねたRPGが、試合においても勝利を収めることに成功した。

 今回はRPGのサポートで韓国人選手のDara選手から話を聞いてみた。

【バンピック情報】
RabbitFive
ロールプレイヤー名チャンピオンサモナースペル
TOPYutoriMoyashiHecarim(へカリム)TeleportIgnite
JUNGLERainbrainGragas(グラガス)FlashSmite
MIDShinmoriCassiopeia(カシオペア)FlashBarrier
ADCEstelimSivir(シビル)HealFlash
SUPPORTAwakerNautilus(ノーチラス)FlashIgnite
BANした
チャンピオン
Ramble(ランブル)、Fizz(フィズ)、Kalista(カリスタ)

――5勝目をマークしましたが、今日の試合の感想から聞かせてください。

[Dara選手]7hはペナルティポイントがあるので、順位こそ下になっていたけれども勝利数では並んでいたのが、今週僕たちが5勝目を果たしたことによって、1位を確固たるもにできたと思うので、とても嬉しいです。

 個人的には序盤ちょっとミスが多かったんですが、幸い終盤で勝ててうまくいったと思います。チームとしては、序盤にトップがやられて「正直この試合はきつそうだな」と思ったんですが、相手がドラゴンに行ったのを見て、すぐさま集団戦に持ち込んで勝てたので、その後は視野も確保し、楽にスノーボールしてゆっくり育てていって勝利することができました。

――ラウンドが進むにつれてボットが安定してきた印象ですが、連携はどうですか。

[Dara選手]MMeronとは、意思の疎通がまだ完全ではないと思っています。最初はむしろ大丈夫だと思っていたんですが、ラウンド4で7hと対戦したときぐらいから、ちょっと息が合いにくくなりました。最近のスクリムでも、お互いバラバラに行動するといった傾向があったんです。MMeronのコンディションが悪いのか何なのか分かりませんが、果敢なプレイができなくなっているようなんです。

 でも、いざ大会に出るとうまくやってくれているので、それほど心配はしていません。今日もMMeronがキルもアシストも絡んで、たぶん一度もデスしなかった気がします。本当にMMeronがうまくやってくれました。とりあえず今は、再び互いの息を合わせるよう努力しているところです。


Ozone Rampage
ロールプレイヤー名チャンピオンサモナースペル
TOPAmuseGnar(ナー)TeleportFlash
JUNGLEDoadRek'Sai(レクサイ)SmiteFlash
MIDteiViktor(ビクター)FlashGhost
ADCMMeronLucian(ルシアン)FlashHeal
SUPPORTDaraAlistar(アリスター)IgniteFlash
BANした
チャンピオン
Azir(アジール)、Ekko(エッコ)、Ryze(ライズ)

――集団戦で意識していたことは何かありますか。

[Dara選手]ヘカリムをフォーカスするよりは、グラガスのほうがレベルも低くあまり強くなかったので、グラガスを先に倒してヘカリムは後回し、といった感じでした。もちろん、ヘカリムが入ってくればヘカリムを攻撃しましたが、僕としてはグラガスを狙っていましたね。あとは、シビルの攻撃をレクサイとともにディフェンスするという形を意識していました。

――チームがこれほどまで強さを見せつけるとは、予想はしていましたか。

[Dara選手]正直僕たちは7hに負けるとは思っていなかったし、むしろFMが要注意だと思っていたんです。でも7h戦で僕たちがバンピックをミスしてしまい、負けてしまいました。全勝が目標だったので、この1敗は本当に残念です。

 でも、良いタイミングで負けたなとは思いました。バンピックについてきちんと考えるきっかけになったんです。

 これまでは各自が一番自信のあるチャンピオンばかり選んで、組み合わせがバラバラになっていた気がするんです。まあ、自信のあるチャンピオンをピックするのも悪くはないですが、チームとして合うチャンピオンを選ぶことが大切だと思いました。

――日本での生活はどうですか。何か困ったことなどがあれば教えてください。

[Dara選手]部屋でゲームしかしていなくてまだどこにも行ったりしていないんですが、日本の生活も悪くないと思っています。1位になったら、どこかへ遊びに行くかもしれません。

 困ったことは、雨が降ると次の日ピングが高くなって反応速度がちょっと遅くなることです。あとは夕方もですね。普段50~60ぐらいなのが100ぐらいまで上がるんです。それと僕たちの料理を担当してくれている方がいるんですが、たまにレバーを出されてしまうのが口に合わなくてちょっと困ってますね。それ以外は日本料理も問題ないです。

――最後に来週の意気込みと、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

[Dara選手]できればいつか面白いピックがしたいです。そして一生懸命頑張る姿をお見せしたいと思っています。かならず優勝するので、応援よろしくお願いします。次も勝ちます!

編集部より

AKIBA PC Hotline!では、「eスポーツを観戦する」ことにフォーカスした新コーナー「eスポーツWatch」を開始しました。現在の盛り上がりの中心となっている、League of Legendsをメインに、選手たちの戦いとドラマをお届けします。チームのインタビューや観戦ガイドなど、eスポーツを楽しく見る情報満載でお届けしていきますので、みなさまよろしくお願いします。

(AKIBA PC Hotline!編集部)