【不定期連載】レトロな○○ギャラリー
富士通初の完成品パソコン「FUJITSU MICRO 8」
(2016/1/13 11:45)
今回紹介するパソコンは「FM-8」の愛称で呼ばれていた富士通の「FUJITSU MICRO 8」です。
1981年6月に同社初の完成品パソコンとして発表されたモデルで、2基のプロセッサや最先端の大容量64KB DRAMを標準搭載しているほか、漢字フォントデータが記録されたROMやバブルメモリリーダライタが内蔵可能でした。また、グラフィック面では640×200ドットという当時としては高解像度の表示に対応。8色を1ドットずつ変更することが可能でした。
スペック面では当時のライバル機を圧倒していたモデルですが、システム価格が高価で、アプリケーションに恵まれなかったことから、それほどヒットしませんでした。ちなみに、このモデルの登場から約一年半後に低価格化した後継機がヒットするのですが、それはまた別の機会にご紹介しましょう。
スペック
・メインプロセッサ:日立 HD68A09P (Motorola MC6809 セカンドソース)
・動作周波数:1.2MHz(0.001GHz)
・メインメモリ:64KB(0.000064GB)
・サブプロセッサ:Motorola MC6809P
・動作周波数:1MHz(0.001GHz)
・同時発色数:8色(テキスト)
・グラフィックビデオメモリ:48KB(0.048MB)
・解像度:640×200ドット(8色)
・サウンド:BEEP音
・記憶装置:データレコーダ、バブルメモリ、5インチFDD、HDD(全てオプション)
・記憶メディア:コンパクトカセット、32KB(0.000032GB) バブルカセット、5インチFD 2D(両面倍密)、ミニフロッピー 320KB(0.000320GB)、10MB/20MB HDD
・表示装置:デジタルRGB接続モニタ
価格
本体 MB25020 218,000円
漢字ROM MB22003 30,000円
非漢字(図形、記号)ROM MB22002 10,000円
バブルホルダユニット MB22601 85,700円
バブルカセット(32KB) FBM43CP 35,000円
12インチ高解像度カラーCRT MB27301 188,000円
システム拡張ユニット MB26001 不明
FDDインタフェースカード MB22603 17,000円
5インチFDD MB27601 313,000円