【 2010年5月22日号 】
「動画がなめらか」な液晶ディスプレイがデモ、三菱の倍速駆動品
 「動画がなめらかになる」とうたう三菱電機の23インチ液晶ディスプレイ「RDT232WM-Z(BK)」の店頭デモが始まった。実施ショップはTWOTOP秋葉原本店

 発売日は6月11日で、同店の予価は54,780円。予約も受け付けている。

●倍速補完機能を搭載
 PC用ディスプレイでは初


左が倍速補完モード、フレーム数が多いので、スクロールがなめらかに見える。右は通常モード。フレーム数が少ない。

左:新モデル、右:従来モデル
 この製品は、「60フレーム/秒で入力した映像の“コマの間”をディスプレイ側で自動補完、コマ間に挿入して120フレーム/秒で表示することで、動画がなめらかなる」という液晶ディスプレイ。

 こうした倍速補完技術は液晶テレビの上位モデルでは一般的だが、PC用ディスプレイでは非常に稀だ。

 また、超解像技術による動画のシャープネス機能も従来モデル同様に搭載、倍速補完技術とあわせて動画表示のリアリティを向上させるという。

 店頭では、三菱によるデモ映像や窓辺ななみのアニメCMを再生しており、倍速補完の有無や倍速補完のない従来モデルとの比較が可能。

 こうした映像を見ると、確かに倍速補完の効果が確認でき、特に縦/横にスクロールする文字/背景などでは、かなりなめらかさが向上している印象がある。

●ゲーム向けのスルーモードなども新設

 このほかでは、ゲーム向けの「スルーモード」が新設されたほか、画面の一部分だけを超解像化できるという「ギガクリア・ウィンドウ」機能(Windows Vista/7対応)、3次元IP変換回路の内蔵、デジタル入力同士のPinP表示の対応など、画質/機能面で多くの点が改良されている。

 液晶ディスプレイとしてのスペックは、ディスプレイサイズが23インチ、解像度がフルHD(1,920×1,080ドット)、輝度が300cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大5,000:1)など。入力はHDMI×2とDVI-D、D5、ミニD-SUB15ピンなど。スピーカーは3W+3Wを内蔵している。

 なお、液晶パネルは120Hz対応だが、ディスプレイとしての対応入力信号は56〜76Hz。3D Visionへの対応は謳われていない。

□ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2010/0518-a.htm

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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100518_367745.html
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100501/etc_lg.html

三菱電機 RDT232WM-Z(BK)

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。