【 2012年4月19日 】
手軽に極冷?サイズからCPUクーリングカップが発売に
ドライアイスにも対応

 ドライアイスなどを使って「一瞬の最高クロック」を目指す、競技的なオーバークロック「極冷」をこれまでより手軽にできるというCPUクーラー「EXTREME COOLING CUP(RECC-01)」がサイズから発売された。

 実売価格は19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 サイズ、OVERCLOCK WORKS、Reevenによるコラボレーションモデルで、、製造元がReeven、販売元がサイズとのこと。断熱材の表面にはReevenのロゴもあしらわれている。


●「極冷」用のCPUクーラー
 ドライアイスや液体窒素に対応

 この製品は、液体窒素やドライアイスを使ってCPUを冷却するためのキット。

 細長いアルミ製カップの底面に、銅製の冷却ヘッドを備えるという構造で、底面には温度センサー差し込み口も用意。カップの周囲は、-200〜125℃まで適応するという断熱材「エアロフレックス」で覆われている。

 マザーボード固定用のパーツも同梱。専用のバックプレートと4本の支柱、カップホルダーなどを用いてカップを支える仕組みで、CPUソケットはLGA1155/1366/2011、Socket AM2/AM3/FM1などに対応している。

 寸法は本体が直径70×高さ160mm、断熱材が直径90×高さ85mm。重量は900g。

 液体窒素やドライアイスを使い、最高のクロックを目指す「極冷」は、実際にやろうとすると非常にハードルが高かったが、今回の製品を購入することで、ひと通りの機材が揃うことになる。液体窒素やドライアイスは別途必要だが、ハードルは大きく下がった印象だ。

 もっとも、導入が手軽でも、、競技的であるがゆえに、CPUやマザーボードを破損するなどのリスクは高い。極冷が上級者向けである点は変わりないので、その点には注意したい。


87CLOCKERS

OVERCLOCK WORKSのデモ
 ちなみに、一部ショップでは、「のだめカンタービレ」の作者、二ノ宮知子氏による極冷をテーマにしたコミック「87CLOCKERS」を初回入荷分購入者にプレゼントしている。同漫画は、オーバークロックの監修にduck氏が参加、液体窒素でオーバークロックする模様が描かれるなど、なかなか興味深い内容だ。

 なお、OVERCLOCK WORKSでは、この製品とドライアイスを用いてFX-8150(通常クロック3.6GHz)を6GHzにオーバークロックするなどの動作デモを実施。デモは21日(土)にも行なう予定。


□EXTREME COOLING CUP(サイズ)
http://www.scythe.co.jp/cooler/extreme-cooling-cup.html

□87CLOCKERS/二ノ宮知子(JUMPX 公式サイト)
http://jumpx.jp/w/87/
□デモの告知(OVERCLOCK WORKS)
http://blog.livedoor.jp/ocworks/archives/51824996.html
□Reeven
http://www.reeven.com/
□duck official blog
http://ameblo.jp/duck-oc/

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【2012年4月7日】手軽に極冷?ドライアイス対応のCPUクーリングカップが近日発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120407/etc_reeven.html
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20091212/etc_scythe.html
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Reeven EXTREME COOLING CUP

[撮影協力:ツクモパソコン本店OVERCLOCK WORKSオリオスペック]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。