パワレポ連動企画

PCパーツ系2媒体が選ぶ“本当にいい物”はこれだ!【第2回:2022 Fall】AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORT PC PARTS AWARD

PCパーツの聖地アキバの声、目利きレビュアーの徹底調査で今期のマストアイテムを選り抜き!

 2022年6月よりスタートした「DOS/V POWER REPORT」および「AKIBA PC Hotline!」2媒体共同のアワード・プログラム「AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORT PC PARTS AWARD」。今回はその第2回の結果を発表します。

 今回の選考期間は2022年6~8月期。9月末時点の我々はすでに知るところとなっていますが、この期間は新CPU/プラットフォームの登場を目前に控えた時期。PCパーツ的には新製品の話題に若干乏しい時期となっていました。しかし、市場やレビューを見渡してみれば光る製品も登場しています。そこで今回は、ミニPCを含む4製品を授賞製品に選定しました。

【授賞製品の選定基準】

・おおむね6〜8月の期間中に店頭に並んだもの、実際に発売され話題になったもの、弊社メディアでレビュー/テストしたものを授賞候補とする
・AKIBA PC Hotline!編集部の取材活動で得た情報、PV動向から店頭や市場で注目を集めており、かつ高く評価されているもの
・DOS/V POWER REPORTおよびAKIBA PC Hotline!の誌上/サイト上の各種レビュー記事において、使用結果やテストを通じて執筆・制作を担当した著者やスタッフから高く評価されたもの

「AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORT PC PARTS AWARD 2022 Fall」発表!

【2022 Fall Season Best】該当なし:それぞれ良作も“最高峰”には今一歩足りず

 Editors' Choiceに選んだ4製品は粒揃いではあったものの、選定会議にて満場一致で最高賞であるSeason Bestに猛プッシュするほどに突き抜けることができた製品はなかった。そのため今回は、Season Bestの選出は見送り、「該当なし」とした。

 次四半期はいよいよ、AMD Ryzenの新モデル、AM5対応マザーボード各種辺りが選考対象となり、IntelのCPUやNVIDIAのGeForceの新製品も登場する。話題性抜群のニューカマー目白押しとなりそうな来シーズンに大いに期待したい。

【2022 Fall Editors' Choice】AMD / Ryzen Threadripper PRO 5995WX

Advanced Micro Devices / Ryzen Threadripper PRO 5995WX
実売価格:1,005,000円前後
【両編集部の授賞ポイント】

・待望のZen 3ダイのThreadripper。コア数据え置きもマルチ/シングル性能が向上
・圧倒的なメニーコアでHEDT分野で唯一無二の存在たるスペシャルなCPU

 個人ユーザーが店頭で購入できる中ではもっともコア数の多いCPUであるRyzen Threadripper Proの最新モデル。最上位の本機は64コア128スレッドをサポートし、動作クロックの向上などが図られた。ほかに並ぶ者がいない“唯一無二”の存在であることから本製品をAWARDに推薦したが、100万円を超える価格や取り扱いの難しさを考慮すると、Season Bestにまでプッシュするにはいたらなかった。しかし、とにかく高いマルチコア性能を求める人にとっては待ちに待ったZen 3モデル。Editors' Choiceに挙げておきたい。

・DOS/V POWER REPORT 2022年秋号 p.184に詳細レビューを掲載

【2022 Fall Editors' Choice】ASRock / DeskMeet B660/B/BB/BOX/JP

ASRock / DeskMeet B660/B/BB/BOX/JP
実売価格:34,000円前後
【両編集部の授賞ポイント】

・スペックの自由度と高い拡張性を持ちつつサイズはかなりコンパクト
・デスクトップ向けの第12世代Core、20cmまでのビデオカードが使える

 ASRockの人気ベアボーンPCの最新型、第12世代Core対応のB660チップセット搭載モデルだ。同時期にAMD Ryzen用の「DeskMeet X300」も登場しているが、店頭での人気はIntel Core用のB660のほうが上というショップの声も。一部店舗では、T付きCore(省電力版)とのセット購入も多かったとのことだが、T付きCoreの入荷数が限られているのが惜しいところか。本誌第2特集では、よりとがった特徴を持つ製品をプッシュしているが、ここでは、性能・価格・拡張性のバランスが取れている面を推したい。

・DOS/V POWER REPORT 2022年秋号 p.78に詳細レビューを掲載

【2022 Fall Editors' Choice】DeepCool / LS720

DeepCool Industries / LS720
実売価格:19,000円前後
【両編集部の授賞ポイント】

・価格的には“格上”な製品と同レベルの優れた冷却性能
2万円で購入できる高いコストパフォーマンが魅力

 36cmクラスのラジエータを搭載する簡易水冷クーラー。2万円を切る価格ながら、冷却性能自体は4万円前後の製品がライバルになるほど。アッパーミドル~ハイエンドCPUと組み合わせて存分に性能を発揮させるクーラーとして優秀で、コストパフォーマンスも非常に高い。Season Bestに推す声も大きかったが、このクラスの冷却性能を必要とするニーズの広さや、大型水冷クーラーの使い勝手を考慮すると、今回はEditors' Choiceまでという結論に達した。よく冷えて手頃なクーラーを連発するDeepCoolの今後の活躍にも期待。

・DOS/V POWER REPORT 2022年秋号 p.192に詳細レビューを掲載

【2022 Fall Editors' Choice】Western Digital / WD_BLACK SN850X NVMe SSD

Western Digital / WD_BLACK SN850X NVMe SSD
実売価格:22,000円前後(1TBモデル)
【両編集部の授賞ポイント】

・PCI Express 4.0のSSDとしては最高クラスの性能を更新
・ゲームや各種アプリなどでの体感性能のよさにさらに磨きがかかる

 最新CPU&チップセット環境ではPCI Express 5.0時代に突入したが、さらなる高速化が期待されるSSDは、現状のところはまだPCI Express 4.0での製品展開が続いている。本機は、2022年冬号のPCパーツ100選でゴールドレコメンドに選出された「WD_BLACK SN850 NVMe SSD」のアップデート版で、歴代シリーズの特徴であるゲームモードが2.0に強化され、リード/ライト性能も高速化。シーケンシャルライト性能はトップクラスで体感性能もさらに向上。現行規格の中でも着実にパワーアップしている。

・DOS/V POWER REPORT 2022年秋号 p.186に詳細レビューを掲載