実測3.2GB/sのエンタープライズ向けM.2 SSDほか、SSDの高速モデルが4製品展示
ハイエンド向けNVMe対応M.2 SSDの新製品「SX9000NP」。Marvell製コントローラーを搭 まず、ADATAの主力事業の1つであるSSDだが、4つの新製品のデモが行なわれていた。
コンシューマー向けSSDのハイエンドモデル「SX9000NP」は、現行の「SX8000NP」の上位に位置する製品であり、2017年第3四半期にリリース予定。現行のSX8000NPは、SMI製コントローラーを搭載するが、SX9000NPはMarvell製コントローラーを搭載。SX9000NPは、現時点では2DのMLC NANDを搭載するが、今後は3D MLC NANDになる計画もあるという。現時点でのSX9000NPの性能はシーケンシャルリード最大2,800MB/s、シーケンシャルライト最大1,500MB/sというもので、SX8000NPを上回る。
エンタープライズ向けSSDとしては、NVMe対応の「IM2P33E8」とSATA対応の「IM2S33D8」の2製品が登場。どちらもM.2準拠の製品だが、インターフェイスが異なるため、性能は大きく異なる。IM2P33E8は、シーケンシャルリード最大3,000MB/s、シーケンシャルライト最大1,500MB/sと非常に高速だが、IM2S33D8は、シーケンシャルリード最大560MB/s、シーケンシャルライト最大520MB/sにとどまる。IM2S33D8は実測値も提示されており、3.2GB/sを超える速度を発揮していた。なお、発売は2017年第3四半期の終わり頃を予定しているとのことだ。
また、コンシューマー向けSSDのメインストリームモデルの新製品として、「SX6000NP」が登場する。現行のSX7000NPは、SMI製コントローラーを搭載しているが、SX6000NPでは、カニのマークでお馴染みのRealtek製コントローラーを搭載。ただし、SX7000NPは、PCIe Gen3 x4対応だったのに対し、SX6000NPはレーン数が半分のPCIe Gen3 x2対応に変更されているため、性能はSX7000NPには及ばない。その代わり、価格は安くなる見込みで、こちらも2017年第3四半期に登場予定だ。
SX9000NPと旧モデルSX8000NPのスペック比較。 SX9000NPとSX8000NPのベンチマーク結果。左がSX8000NP、右がSX9000NP。シーケンシャルリード/シーケンシャルライトともにSX9000NPのほうが高速だ エンタープライズ向けNVMe対応M.2 SSDの新製品「IM2P33E8」 エンタープライズ向けSATA対応M.2 SSDの新製品「IM2S33D8」 IM2P33E8とIM2S33D8のスペック比較。 IM2P33E8とIM2S33D8のベンチマーク結果。左がIM2P33E8、右がIM2S33D8。IM2P33E8は3.2GB/s越え。 現在販売されているメインストリーム向けNVMe対応M.2 SSD「SX7000NP」。こちらはSMI製コントローラーを搭載 左のM.2スロットに装着されているのがSX7000NP、右のM.2スロットに装着されているのが新製品のSX7000NP SX6000NPとSX7000NPのスペック比較。 ベンチマーク結果。左がSX7000NP、右がSX6000NPである。リード速度を比べると、PCIe Gen3 x2対応のSX6000NPは、x4対応のSX7000NPの半分程度の値となっている。 【ADATA製M.2 SSDをどう思いますか?】
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アウトドア向けモバイルバッテリーにも注力、耐衝撃/防水モデルやランプ代わりのLED搭載品も
手前で明るく光っているのが「D8000L」、奥が耐衝撃・防水の「D16750」 ADATAは、モバイルバッテリー「Power Bank」シリーズも手がけているが、今回のCOMPUTEXでは、新製品の「D8000L」と「D16750」が展示されていた。
D8000Lは強力なLEDライトを搭載していることが特徴で、アウトドアでランタン代わりにも利用できる。LEDの発光パターンは、標準/アンビエント/点滅/SOSの4種類から選べ、明るさは最大200ルーメンにもなる。バッテリー容量は8,000mAhで、IP54対応の防水防塵仕様になっている点も嬉しい。日本では6月末に発売予定で、価格は4,500~5,000円程度になるのこと。
D16750は、16,750mAhの大容量が売りのモバイルバッテリーで、底面にLEDライトを備えている。こちらはカラーバリエーションが豊富なほか、防塵防水性能もIP67対応とより向上している。日本での発売は7月中旬の予定とのことだ。
LED搭載のアウト向けモバイルバッテリー「D8000L」 D8000Lは、IP54対応の防塵防水仕様であり、アウトドアでも安心して使える カラーバリエーションが豊富な「D16750」。こちらはIP67対応で、D8000Lよりも防塵防水が強化されている D16750の底面にはLEDライトが用意されている 【ADATAのモバイルバッテリーをどう思いますか?】
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新規事業としてホームロボットにも注力
ADATAが開発中のホームロボット「ibotn」。大と小の2種類のモデルがあるる ADATAが新規事業として注力しているのが、ホームロボットの開発。
ADATAとロボットというと、意外な組み合わせのようだが、単なる思いつきではなく、今後も継続して後継製品の開発を行なっていくロードマップがあるとのことだ。その第1弾として開発中のロボットが「ibotn」という名前のホームロボットである。
ブースでは、大と小の2種類のモデルが展示されていたが、大きいモデルは顔がタッチ液晶になっており、顔に触れて操作が可能なほか、音声認識によって命令を与えることもできるという。搭載カメラの映像をスマートフォンなどに送る見守り機能やテレビ電話機能などを備えているほか、将来的には家電の制御なども行なっていきたいとのことだ。大きいモデルは8時間程度内蔵バッテリで動作するが、バッテリが減ってくると、自動的にドッキングステーションに戻る機能もある。
ibotnは、台湾と中国で先行して発売が開始される予定で、価格は大きいモデルが799USドル、小さいモデルが299USドル程度になりそうとのことだ。台湾と中国の発売予定は、前者が7月、後者が8月である。日本への投入は日本語対応が完了してからとのことで、2018年の頭になるようだ。
ibotnの大きいモデルは、顔がタッチ液晶になっており、触れて操作ができる サイズはこの写真である程度分かるだろう。下部にタイヤがついており、自由に移動できる 【ADATA製ロボットをどう思いますか?】
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ゲーミングデバイスにADATAも参入、RGB LED搭載メモリやDDR4 4500動作の超高速メモリのデモも
ADATAは、「XPG」というゲーミングブランドで、ゲーミング用メモリやSSDなどを展開している。今回はそれらに加えて、ゲーミングデバイスも登場。光るキーボードやマウス、マウスパッドに加え、ヘッドセットも展示されていた。
メモリ/SSD関連の新製品では、RGBゲーミングメモリ「XPG SPECTRIX D10」やRGBゲーミングSSD「XPG SPECTRIX S10」のデモを行なっていた。どちらもフルカラー表示が可能なRGB LEDを搭載しており、他のパーツと同期させて発光させることが可能だ。
XPGブランドのM.2 SSD「GAMMIX S10」とハイエンド向けM.2 SSD「SX8000NP」との速度比較デモも行なわれていた。速度的にはSX8000NPのほうが高速だが、GAMMIX S10にはヒートシンクが装着されているので、長時間負荷をかけても速度低下が少ないとのことだ。
また、ADATAは選別品を利用した超高速メモリでも有名だが、ブースではDDR4 4500動作が可能な超高速メモリ「XPG Z1 DDR4 4500」のデモが行われていた。かなり高価な製品になりそうだが、日本での販売も予定されているとのこと。
そのほか、XPGブランドのメモリモジュールやSSDが多数展示されていた。
XPGのゲーミングヘッドセット。スタンド部分に音質や音量を調整できるボタンやダイヤルが用意されている RGB LED搭載ゲーミングメモリ「XPG SPECTRIX D10」、発光色などはマザーボードメーカーのユーティリティから変更可能 光る2.5インチSATA SSD「XPG SPECTRIX S10」のデモも行われていた ヒートシンク付きのM.2 SSD「GAMMIX S10」 DDR4 4500動作が可能な超高速メモリ「XPG Z1 DDR4 4500」のデモ CPU-Zによるメモリクロックの表示。確かにDRAM周波数が2,250MHzになっており、メモリ動作は4,500MHz相当となる 【ADATA「XPG」シリーズをどう思いますか?】
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